
私には妙な癖がある。物事に直面すると先ず本にあたる。ひとりご飯が3日目に入るが、手にした本は玉村豊男の『男子厨房学入門』である。この本を読みながら、なるべく簡単にできる方法にあたって見るのだが、ときおり面白い記事を見つけて横道にそれる。レストランと言えば、誰しもシェフの料理を食べにいく処を思い浮かべるが、この本によれば実は料理の名であった。
フランスの料理書にレストラン・スープの作り方が記載されている、と書かれている。鶏肉や牛肉に小麦粉で作った団子を入れ、各種の香草、ブドウを入れてことこと煮込む。できるのはレストラン・スープ。レストランの意味は、フランス語で元気を回復させる、または倒れかかったものをシャンとさせるもの、である。商売上手だったブーランジェという人が、このスープを売る店を出したところ、パリで評判を呼んだ。元気を回復するスープ、じゃあ、我も、私もと店へ押しかける。その繁盛ぶり目にした人が、あちこちでレストランを売る店を開業した。このブームが、今日のレストランのもとなったという。
朝、千歳山で足馴らし。エゴノキの花が満開。ヒメサユリは、まだ咲き残っていた。朝、一汗かいたので、作るご飯も力が入る。今日の一品メニュー。朝取りのニラしゃぶ。しゃぶしゃぶ用の豚肉と採って来たニラを利用。