常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

一日の王

2018年09月19日 | 日記

お寺の前で

子供が三人遊んでいる

お前たちは一日の王をみかけたか

(シェーヌヴィエール)

朝、目を覚ますと東の空を、日の出前の太

陽が茜色に染めた。今日は、疑いなく秋晴

れである。一日の王とは、豊かな自然に抱

かれ、たっぷりとした陽ざしのなかで過ご

す人のことだ。朝の散策、畑の手入れ、頂

上をめざして山道を登る。秋の日の一日の

王は大勢いる。一番似合うのは、枯れ葉が

散り、茸の匂う秋の山道。一日の王はその

道のすがすがしい美しさと、その明るい広

がりを思う。

畑には生い茂った草むらに、やわらかいハ

コベの新芽が伸び始めた。コリアンダーも

種をこぼし、一面の新芽がではじめ、あの

さわやかな香りを畑中にまき散らす。朝露

にしっとりと濡れた土は、植物の成長を促

す絨毯だ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする