常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

小さい秋

2018年09月07日 | 日記

秋明菊が咲くと秋が来た思う。まだ万朶とは

いかないが、非対称の花がかわいいし、淡紫

色のはなが好きだ。近所で庭に植えているお

宅があるので、もう咲くころかと、気にしな

がら散歩している。台風は大きな爪痕を残し

て去っていったが、そのあとを追うように秋

の冷たい前線が張り出して来た。そして周り

には秋の花が咲き、実が稔る。秋明菊はその

名からキク科を思わせるが、キンポウゲ科の

花で中国から渡来し、京都の貴船あたりで多

く栽培されたので、別名貴船菊の名がある。

おもざしの思ひ出だせず貴船菊 飯名 陽子

秋の実は食欲を増進させる。先日梨をいただ

たばかりだが、庭先のイチジクはおいしそう

な色を見せている。

それにしても、収穫するばかりであった名産

の刈谷梨が、台風の襲来で多く落下したのは

惜しんでもあまりある。梨がなぜこうも甘い

のか。梨を作っている農家の努力があってこ

そのことだ。雪の中で行う枝の剪定に始まっ

て、おいしい梨をつくる努力は我々の想像の

及ぶところではない。実を甘くするためにど

んな肥料をどのくらい、いつ頃に施すのか、

その努力の範囲は、農作業という領域を超え

てしまっている。

コメント
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