常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

寒い朝

2019年11月29日 | 日記
今朝はこの冬一番の冷え込みであった。昨日夕方、車を走らせていると、雪が舞ったので、夜に降るかと思ったが、空は晴れている。その分、放射冷却で気温が下がったのかもしれない。まだ、平地に積雪は見られない。

朝、娘が送ってくれたアロマの香りを試して見た。今日の香りは、ラベンダー。解説には、フローラルな甘さの中にわずかに酸味をあわせ持つ軽やかで優しい香とあるが、解説から香を理解するのは難しい。それでも、部屋中が甘く爽やかな香りに包まれた。

アロマセラピーとは「アロマ=芳香」と「セラピー=療法」を組み合わせた言葉だが、これは医療ではない。芳香がもたらすリラックス効果で、興奮を沈め、睡眠障害も改善する。脳を刺激することで見当識を改善し、アルツハイマーの改善にも効果があることで知られる。こうした芳香によって、身体や生活を楽しいものしていくことをアロマセラピーと言う。近年では、この効用に注目して、これを取り入れる高齢者施設もあるという。

五月雨や大河を前に家二軒 蕪村

今回の東京への旅で、娘たちとしばらくぶりに会った。次女は、折にふれて帰郷するので、知っているが、久しぶりの長女である。家を出て40年、東京という都会で、生き抜いてきた精神の強さを改めて知らされた。蕪村の詠んだ句は、愛する娘が嫁いで婚家と馴染めず、連れ戻すときに詠んだ句だ。句は、増水した大きな川のほとりで、人の暮らしを包む家を詠んでいるのだが、そこには蕪村と娘が、不安を抱えて生きていると光景ととらえる。安東次男の解釈である。改めてこの句から、親子の生きざまを教えてもらう。私には、大都会で暮らす娘二人の家であるように感じられる。

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