常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

朝の最適化

2022年08月19日 | 日記
秋の空は美しい。久しぶりに雲ひとつない青空。大陸から高気圧が張り出してすっぽりと空が被われている。半袖では寒いくらいの気温。草藪からコウロギの声が聞こえてくる。蝉の声はまったく聞かれない。

秋空の深さしみじみ人遠し 古賀まりこ

朝、先ず始める作業は、自分の健康チェック。□グッスリ眠れたか□身体はすっきりしているか□身体にだるさはないか□疲れは残っていないか□身体に痛みはないか□「今日も一日頑張ろう」と意欲に満ちているか

秋の気配とともに。この健康チェックがよくなっている。特に散歩時の足が軽やかである。歩きにリズムが加わっている。空を見上げると、どこまでも青く、深い空が感じられる。少し坂道を歩くと、水のせせらぎに合せてテンポがよくなる。

朝ごはん。定番の味噌汁。玄米入りのごはんは噛む時間を長くする。唾液の分泌によって殺菌効果が増える。散歩の後は、筋肉のストレッチ。新しいメニューにも次第に馴れてきた。今朝の睡眠指数82。この指数がでると、頑張ろうという意欲が身体に満ちてくる。
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虫の音

2022年08月17日 | 日記
今朝の散歩で、草むらでコウロギの鳴き声を聞いた。きのうまで、木の茂みから蝉の声を聞いていたので、その変化のあまりの突然さに驚かされる。あれほど鳴き続けた蝉が、ぴったりと鳴くことを止めた。ものの本に、ある年の虫の初鳴きが記載されていた。スズムシ(7月25日)、キリギリス(7月27日)、コオロギ(8月20日)、カネタタキ(8月23日)、ウマオイ(8月28日)、クツワムシ(8月28日)。この著者によると、スズムシとキリギリスは飼育していたもので野外のものではないと注釈がある。飼育すると、虫の成長も早く野外のものより早く鳴くらしい。

室生犀星の『全王朝物語』に「虫の章」という掌篇がある。この物語に登場する姫は、虫を好み、家の裏庭でコウロギを飼っていた。コウロギは用心深くなかな懐かない。だが、小鳥が好むハコベの葉を巣にさし入れた。

「かなり長い間、コウロギはただ見つめるばかりであったが、突然、驚くほど大胆にハコベの葉の上にとまった。とまると同じ早さでその葉をかじった。老人やうなもぐもぐした臼歯の口もとに、ハコベの葉が三枚までたぐりよせられ、それらはお腹のなかにおさまった。」(室生犀星「虫の章」)

虫を好むという姫の性格は王朝時代、なかなか理解されるものではなかった。今日でも、その鳴き声を聞けば秋の訪れを感じるが、飼育となるとそれを趣味とする人は稀である。蝶、蝉、トンボ、スズムシなど、自然の親しみながら王朝の物語に触れるのも一興である。

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白洲正子の言葉

2022年08月15日 | 日記
先日蔵王温泉を訪れ、上の台、須川神社の近くに、白洲次郎の別荘を見つけた。白洲次郎はイギリスのケンブリッジ大学に留学し、戦後の日本<を代表する実業家で、吉田内閣のブレーンでもあった。1951年から東北電力の会長となり、その縁で蔵王に別荘を建てた。その妻は正子、こちらはアメリカの全寮制のハートリッジスクールに入学、厳しい教育を受けている。正子の関心は、『平家物語』、『枕草子』などの日本の古典で、生涯の愛読書は世阿弥の『花伝書』であった。私の本棚に白洲正子の本が3冊ある。『私の百人一首』、『能の物語』、『かくれ里』だ。

あたし、明日はこないかもしれない。そう思って生きているの。あんたもそうするといいよ。緊張して生きるようになるから。」(白洲正子)

蔵王に建てた別荘はヒュッテ・ヤレン。スキーは上手くやれん、という意味をこめたユーモアのあるネーミングだ。因みに町田にある本宅は、武相荘と称するが、こちらは武蔵と相模の境にあることと、無愛想をかけたユーモアあふれるネーミングになっている。

正子の言葉は、老いてからの生活の本質をついている。つまり「無理をしない」、「無駄をしない」、そして三つ目は「不精をしない」の三ないである。目標は腹八分目、そしてエネルギーの無駄は避ける、できることは不精にならずしっかりやる。持ち物を少し打つ減らして、身軽になることこそ、老いた人の生きる極意である。

正子は『私の百人一首』のなかで述べている。「だんだん年をとるにつれ、平安朝の文化の奥の深さ、京都の自然のこまやかさに魅力を覚えるようになった。人間の一生というものは短くてはかないが、一国の文化が成熟し、老いていく姿と似ているような気がしてならい。」60の手習いは、若いころに覚えた文化を、60歳になってからもう一度総ざらいすることで、人生は深みを増していくことを説いている。


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体力の回復

2022年08月12日 | 日記
向日葵を探していた。例年なら、散歩道ですぐに目にする向日葵だが、いつも咲いていた場所に向日葵がない。ようやく、新しくできたホテルの北の小路に一株の向日葵が花を開いていた。4度目のコロナワクチンを接種して1週間。やっと身体の調子が接種前に戻ったような気がする。巷間言われているような副反応ではないのだが、心拍かなにか、どこか平常と違ってウォーキングにも自信が持てなかった。昨日あたりから、やっと平常に戻ったような気がする。

向日葵の光輪あつき風を吐けり 山口草堂

筋トレに2つの新しいメニューを加えた。一つは30秒維持する姿勢。床に両肘とつま先を着け、身体を浮かせてまっすぐにするポーズ。最初は、肘が身体の重さに耐えがたいようで苦しかったが、3日を経てしっかりできるようになった。二つ目は家にある2㌔のダンベルを使用。ダンベルを両手に持ち、腕と肩が水平になるまで持ちあげる。その高さを維持したまま腕を180度開く。もとに戻すには、このプロセスを反対に行う。これを10セット。

今朝の散歩、5000歩。飯田の坂道を経て、13号線の地下道を通る。脚の調子はいい。昨日、山川さんのキュウリいただく。生のまま、辛みそをつけてバリバリ齧る。
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実の季節

2022年08月09日 | 日記
毎朝の散歩で、めっきりと花が少なくなったことに驚く。咲き残ったムクゲ、あの百日紅さえ、花が後退している。変わって顔を出しはじめたのが、木の実だ。花が終わって、ザクロの実が日に日に大きくなる。今週は雨の予報で、実にはしっかりと栄養を貯え、大きくなる季節だ。そういえば、ナスが美味しい季節になった。業スーで青果お買い得のラインがくる。今日は大ぶりの地元産のナス5本入り168円。

九州では夕方ナスの畑に入る時、小石を畑に投げ入れる風習があったらしい。なんでも、ナスはカッパの大好物で、畑にカッパが先に来ていると、そこへ
入った人間に悪さをする、という俗信があったらしい。ナスはみそ汁に、焼きものに、また山形のダシにしてもおいしい。

昇る日のなかなか射さず茄子畑 今村俊三

コメント (2)
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