蝉の声と川のせせらぎを聞きながら朝散歩。川の雑草地に、一面の白い花が咲いている。クマ蜂であろうか、マルハナバチが花の蜜を吸いに群れている。白い花はよく見ると、ナスの花のようだ。この場所に毎年咲くので、ワルナスビの花に違いない。これもアメリカなどからの帰化植物である。これも生命力が強く、地下茎張って増殖する。昨年見たときよりも、花の数は10倍になっているような気がする。実もなるが、毒を持っていて食用にはならない。誤食すると生命の危険もあるらしい。
セイタカアワダチソウ、キバナコスモス、西洋タンポポなどの帰化植物はいずれも繁殖力が強く、古来の日本種が、生育地を追われ本家を乗っ取られそうな勢いだ。川に住む魚や亀、こちらは大陸から食用に持って来たものもあるが、外来種は生態系を破壊してしまう。人口の減少に歯止めがかからなければ、人間の世界でも、アジアからの移民が増えていくだろう。そうした生命体系の多様化は、今後、日本社会の大きな問題として浮上してくる。