常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

ハーブの癒し

2024年05月04日 | 日記
連休は晴天が続く。今年のゴールデンウイークは出かける予定もないので、のんびりと自宅のベランダでローズマリーやラベンダーの苗を植えて楽しんでいる。ブックオフで諏訪晴美監修の『ハーブの癒し』を買ってきた。「ハーブティーの活用術には、誰にでもできる簡単なお茶の入れ方が記されている。
「ポットにハーブを入れて、熱湯を注ぎ、蒸らして待つだけ。湯気と一緒にたちのぼる香りは心を癒し、水溶性の成分が抽出されているので、体のなかで不調を整える働きをしてくれる。ビタミンやミネラルも一緒にとることができかすよ」

コパイロットにミントティーのほかにミントの利用法を聞いてみた。数秒で10個ほどのアドバイスが返ってきた。石鹸にミントの葉を混ぜて香りにいい石鹸する方法、チンキ剤としてアルコール漬けにする方法、料理にサラダや肉料理に利用できると記されている。

『ハーブの癒し』には、育てることのメリットも小委解されている。これからの生活の楽しみに取り入れたいことだ。
「ハーブを育てることは、暮らしのなかでちょっとしたセラピーになります。土をいじったり、水をやったり。生のハーブはフレッシュな香りの成分と植物そのものの香りがふわっと広がり、癒されます」
そしてその作用はさまざまだ。「リラックス、免疫力アップ、消化を助ける、体を温める、抗菌・抗ウィルス、疲れを癒す、痛みを緩和、抗酸化」などなど。高齢者には、絶対に手に入れたいものばかりだ。精油だけに頼るののではなく、その植物を育てることから始めることが大事な気がする。
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ベランダ園芸

2024年05月03日 | 日記
畑を借りた野菜づくりを止めて5年になる。畑はないが、ベランダにプランターを置いて、細々と野菜をつくり続けている。名付けてベランダ園芸。ミニトマトの苗を4本、パセリとイタリアパセリ、ラベンダーの苗も買い植えつけた。ベランダに苗があると、野菜たちの状況が細かく観察できる。水が不足するとしおれてすぐ分かる。ペットを飼うように気持ちで、野菜たちに接触できのが魅力だ。少し大きめのプランターを使えば、もっと多種の野菜を作るのも可能だ。ブルーベリーや山椒など、小さな木も植えている。出てきた葉は、木の芽として利用できる。今年は山椒が花をつけた。もしかして、実の収穫ができるかもしれない。

無着成恭の『山びこ学校』に、戦後の農村の暮らしを生徒たちが詩に書いた。自分が生きた子どもの時代が、そのまま書かれている。こんな時代があったことを忘れてはならない。小さな命の価値観は、時代を経ても損なわれはしない。

 だいこんづけ大根 川合貞子

ばんちゃんと たくあんづけ大根をあらった
手首ほどで 太いほうだった
夏のおわりころ ひでりで芽がでなく 三度まいた
四度目は、やっとでたが コオロギから食われた
五度目のが やっと育った
それが この大根だ
「こんなに 太い大根とったの はじめてだね」
そういっては 大笑いした
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藤の花

2024年05月02日 | 
藤の花が咲いた。足利の藤棚は有名だが、先日その花の映像が流れたが、同時にこの地方でも見られる。気温の上昇で、歳時記や話題のなかにここの花たちも登場するようになった。枕草子に「藤の花は、しなひながく、色濃く咲きたる、いとめでたし。」の一文が見える。「しなひ」というのは、垂れた花房を意味する。足利の藤は、ここの「しなひ」よりは、さらに長く、地面につきそうな長さに見えた。それでも、藤の紫は濃く、花の生命力が伝わってくる。

埼玉の春日部には、牛島の藤がある。国の特別天然記念物に指定された藤の古木で、樹齢1000年を超えるという。三好達治にこの藤をたたえる「牛島古藤歌」がある。藤の花を眺めながら、三好の詩を口ずさむにはいい季節だ。

葛飾の野に臥竜梅
竜うせて もも すもも
あんずも青き実となりぬ
何をうしじま千とせ藤
  はんなりはんなり

ゆく春のながき花ふさ
花のいろ揺れもうごかず
古利根の水になく鳥
行々子啼きやまずけり

メートルまりの花の丈
匂ひかがよふ遅き日の
つもりて遠き昔さへ
何をうしじま千とせ藤
  はんなりはんなり
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5月のつぶやき

2024年05月01日 | 日記

5月の声を聞いた。メーデーにしては静かな日である。五月晴れとはいかず、薄い雲が垂れている。そんななか、春の花や夏の花が入り混じって、騒然とした雰囲気で咲いている。円安が進み、衆院の補選では、この国をリードしてきた勢力の衰退が目立つ。高齢化と人口減少、国に大きな地殻変動が起きている。デフレ克服のためにとってきた円安の政策が、ここきて破綻を示している。国内で高コストのもを作るより、外国から安いものを買ってくる。バナナやオレンジ、安くておいしい食品の優等生であったが、そん常識が通用しない時代がこようとしている。

もう働くことのできない自分たちの世代は、埋もれている価値観の発掘に努める以外に生きる道はない。合理性ゆえに、価値あるものを捨ててきたものの見直し。身体を動かすことで、健康を維持する生活。自然に親しみ、その美しさのなかで癒される生活。離れ離れになった家族の新しい形。年老いて生きる楽しみを見出し、子や孫たちの伝えていくこと。そんなことを考えると、これからも学び、勉強することは尽きることがない。AIの進化は、自分たちの世代にも大きな力になる。

村上祥子『頑張らない台所』にこんな言葉がある。
「年をとると、食事そのものが面倒になります。買い物も、作ることも面倒くさいなど。いえいえそれはなりません。「人は見えないところが勝負」です。ちゃんと食べることは、ちゃんと生きることにつながります。それを最後まで底支えしてくれるのが「食べ力」。「おひとりさまご飯」ができているか否かが人間らしい自分を確立するための必須条件です」

村上のこんな言葉をかみしめながら、不自由な足で台所に立ち続ける妻の力になる。自分だけになったときの食べ力は、こうした日々で鍛えられる。
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