先週の土曜日のことです。伊勢神宮の参拝から京都に戻ったミモロを待っていたのは、京都のお祭り。5月と10月は、京都のお祭りシーズンです。
そのひとつが、写真展を開催する直前に訪れた「御霊神社(上御霊神社)」。

夕暮れ迫る神社に到着したミモロ。「わー屋台がいろいろ並んでるー」と、ビックリ。先月、訪れた時は、静寂に包まれていた境内には、大勢の人…そして、さまざまな食べ物やゲームなどの屋台が軒を連ねています。

「ぜんぜん前の感じと違う…早良親王もこんなに多くの人が来て、淋しくないねー」と。この神社にお祀りされた、あの非業の死を遂げた親王たちも、きっと心穏やかに、祭りを眺めていらっしゃるのでは…。
「あ、金魚すくい…」


小さな金魚をじっと見つめて、やりたそうな感じ。(ミモロは、ネコですが、金魚を食べる気はありません。あくまですくいたいだけ…あしからず…。)
クンクン…ミモロの鼻が動きます。お祭では、さまざまな美味しそうな匂いが参拝客を誘います。
「なんか甘い、いい匂い…」


これも祭りの屋台の定番のひとつ「ベビーカステラ」。ミモロの好物のひとつです。

「なんでこんなに均一にキレイな色にやけるんだろ…」といつも思うミモロです。
「やきたてだよー。どう?」とお店の人に言われ、一番小さな袋詰め300円を購入。「これ、家にもって帰って、オーブントースターで、もう一度焼いて、バターつけると美味しんだよね」と。でも、大抵、家に戻る前に食べきってしまいますけど…。
本殿までのそれほど遠くない距離に並ぶ屋台をひとつひとつ見て行くので、一向に本殿まで到着できません。
「あ、お面、あ、輪投げ、あ、りんご飴…」次々、興味惹かれるものばかり…。

やっと本殿に到着して、参拝を…。
「お詣りも済んだから、また屋台見なくちゃ…」と、

実は、ミモロが、「御霊神社」に到着したのは、6時ちょっと前。ちょうどその時分、神幸列は、京都御苑から、神社に戻りつつありました。
御所にゆかりの深い神社であることから、江戸時代には、御所周辺の公家や宮家の屋敷が立ち並んでいた御苑を神輿など神幸列は、悪霊退散を願いながら巡っていたそう。東京へ天皇が移られてからは、その神幸列の御苑巡行も途絶えてしまいました。それが2009年に、神輿の巡行が復活、それについで昨年、牛車も御苑に入りました。そして今年は、稚児や若武者など、すべての神幸列が、なんと140年ぶりに御苑をめぐることになりました。
ミモロが、到着した時間には、神幸列の御所参内も終わったころ。「うー間に合わなかったー」と、またしても気づくのが遅いミモロでした。
「しょうがないから、神社で神幸列を待ってよう…」と、再び、屋台めぐりへ。

「美味しいよー」との声に立ち止まったのが、「はしまき」と書かれた屋台。



薄いお好み焼きのようなものを、箸にまきつけたもの。お好み焼き同様、ソースの味が美味しさを誘います。
ミモロは、興味津々でトライ…「うーお好み焼きの味…」と、やはり想像通りの感想です。
次ぎにミモロが、見つめるのは…「やきそば」。

まだ、食べるの?「だってー」と言いながら、お友達といっしょに焼きそばも。

時代と共に、祭りの屋台の品揃えには、変化がありますが、現在高い人気を誇るのが、たこ焼き、焼きそば、お好み焼きとか…。つまりソース味のものばかり。ふと、ソースが普及する前の屋台は、なにを商っていたのだろうと、思います。
「あ、綿菓子…」

そう言えば、ハッカ味の首からさげて、チューチュー吸うハッカ飴も子供のころ買ってもらったことがあります。好きな動物を作ってもらえる飴細工もやっていた。昔は、甘いもの主流。それがごちそうだったのでしょう。

「キャー面白い・・・」バナナチョコに、顔が…。これも昔はなかった品ですね。
時代は、変わっても、祭りの屋台は、子供にとっての楽しい思い出…。幼い子供たちが、楽しそうに父親と屋台をまわっている姿が目立ちました。きっと子供は、その時の様子を鮮明に記憶に残すことはできないでしょうが、おそらく父親は、子供が成長して、反抗期などを迎える時、「あのころは…」と頭に浮かぶことに…。祭りは、子供にとっての思い出以上に、父親の抱く思い出の方が、深くなるのかもしれません。
ミモロが、屋台に夢中になっていると、神幸列が神社に戻ってきました。








御苑内への140年ぶりの巡行という大役を無事終えて、みんな、かなり疲れた感じ…。御苦労さまです。でも、これで1年、無病息災で過ごせます。ありがとうございます。
ミモロ、まだ食べてるの…

やっとお腹がいっぱいになったミモロ。


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