ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロのお伊勢参り。式年遷宮を迎える伊勢神宮。五十鈴川を経て、「内宮」の正宮へ参拝

2013-05-20 | パワースポット

式年遷宮を迎える伊勢の神宮へ、お伊勢参りに出かけているミモロ。「外宮」への参拝を終えて、いよいよ「内宮」に参拝します。

「じゃーん!ついに『内宮』にお詣りしまーす!」と嬉しそうなミモロです。

皇室のご祖神である天照大神をお祀りする「皇大神宮」は、「内宮」と称され、日本の神社の頂点に位置する最も尊いお宮です。なんでも、2000年の昔に、天皇の命により、皇女の倭姫命(やまとひめのみこと)が、天照大神が鎮座する地をもとめて、大和から各地を巡り、ここ伊勢の五十鈴川のほとりに、永遠に落ち着かれる場所を定められたのが、現在の伊勢の神宮の始まりだとか…。

持統天皇の時代690年に、最初の式年遷宮が行われて以来、1300年以上にわたり、原則20年に1度、宮の建つ土地を改め、正殿をはじめ、敷地内のさまざまな建物、殿内におさめる装束神宝をすべて新調し、天照大神に新しい宮へとおうつり頂くお祭りが行われてきました。これが「神宮式年遷宮」です。

原則20年というのは、南北朝時代や太平洋戦争後のなどの混乱期には、その間隔が、25年や30年になったこともあるからです。でも、あくまでも20年という期間を守ろうと、人々は頑張ってきたのです。

20年は、技術の伝承に必要な時間で、最初、若く見習いであった職人や技術者が、20年後は、その技術を担う中心的な役割を果たすようになります。そして、その技術は、次の若者へと受け継がれて行くのです。

だから、まだ使える、壊すのはもったいない…と、思ってはいけません。技術を受け継ぐことこそ、大切な日本の宝となるのですから…。それに、古いものは、大切に保存され、次に作るものの資料になり、また、建材は、他に下げ渡されたり、別のものに作り替えられたりするのです。

古代のままの姿を、真新しい素材で作られたみずみずしい建物を、今も、目にすることができるのは、世界でも伊勢の神宮しかないそう。その記念すべき年に、今年は当たっているのです。

古代の人が目にした感激を、現代の私たちが同じように感じることができる…なんてすばらしいことでしょう!


ミモロは、五十鈴川にかかる宇治橋へ。
この橋は、俗世と聖域の境界線。101.8メートルの木造の橋は、平成21年に架け替えられました。


「ここが五十鈴川…穏やかな景色だねー。水もゆったりと流れてる…」と、橋の上から、しばし、その景色に見惚れるミモロです。

さて、いよいよ橋を渡って、「内宮」へと進みます。

玉砂利が敷き詰められた参道…歩くたびに、砂利が微かな音を立てます。その音に耳を澄ませながら、一歩一歩、天照大神をお祀りする「正宮」へと近づいてゆきます。


その前に、必ず立ち寄らなくてはいけないのが、五十鈴川の御手洗場。参拝の前に心身を清める場所です。

ミモロも身を乗り出し、清らかな水で、手を清めます。落ちないように気を付けて…ミモロ。

「あーサッパリしたー」と、清らかな水で、身を浄めたミモロは、いっそう晴れ晴れとした表情に。

「昔から、みんなここでお清めするんでしょ....ホントにすごく気持ちがいい…なんか今までの穢れが消えたみたい…」とミモロが、そう思うほど、この場所には、大きなパワーが感じられます。

身を浄めたミモロは、さらに参道を奥へと進みます。

周囲は、古代の森が茂り、大きな木が天へと枝を伸ばしています。


大きな木の間から地上に降り注ぐ太陽の光。静寂の時が、ミモロを包み込みます。「まるで神様が降りていらっしゃるみたい…」巫女姿のミモロには、もしかしたら何かが降りたかも…。

古代の森の中に続く参道を歩き、いよいよ「正宮」に至ります。

「正宮」の前には、石段が。
ここを上がると、「正宮」。石段の上の鳥居をめざし、ミモロは、石段をゆっくりと上って行きます。

「もう少し…」小さなミモロにとっては、ちょっと歩くのが大変。でも、そんな大変さは、ものともせず、心は、ひたすら「正宮」へ。「天照大神さまにお詣りするんだー。もう少し…ヨイショ、ヨイショ…」

やっと鳥居のそばへ。

鳥居の中に入り、ミモロは、深々とお詣りを。時折吹く風で、目の前の布があがり、中の「正宮」の建物を畏れ多くも拝むことができました。
「ここにお詣りできたことを感謝します。いつもミモロたちをお守りくださり、ありがとうございます」と感謝の気持ちをお伝えしたミモロです。

すでに現在の「正宮」の横には、新しい宮がたっています。白木も清々しいその姿は、多くの人たちが係わり作り上げたもの。「日本の心」の象徴的な姿です。


「もうすぐお引越しだねー」。「内宮」での遷宮の儀式は、10月2日に行われます。ちなみに「外宮」は10月5日です。

「また、遷宮が行われてからも来たいねー」とミモロ。今年のお正月は、新しい宮が人々を迎えることに。さぞや例年を越えて、多くの参拝者が訪れることでしょう。

「内宮」内では、他の建物も新しくなっています。


天照大神の荒御魂(あらみたま)を祀る第1の別院「荒祭宮」へも参拝。

「うー階段がキツイ…」ミモロは、懸命に登ります。そして、こちらでもお詣りを…。


やはり隣りには、すでに新しい宮の姿が…。

「ミモロも新しいおうちにお引越ししたくなっちゃったー。でも、それは無理だから、せめておうちに帰ったら、キレイにおうちをお掃除しよう…」と思うミモロです。
神さまは、穢れを嫌います。そのため、神社は、いつも清らかに掃除されています。それを見ると、家の中をもっとキレイにお掃除しなくてはと思ってしまいます。反省・・・・。

さて、参拝を無事終えたミモロは、「神楽殿」でお守りを受けます。
「これ開運のお守りなんだって…」小さな袋には、清らかな音のする小さな鈴が付いています。

ミモロは、うれしそうにそれを身に付けて、「内宮」を後にすることに。

再び五十鈴川の宇治橋を渡り、俗世へ。

「伊勢の神宮のお詣りは、何かのご利益を期待するのではなく、自分の身と心をリセットして、新たな思いで、暮らしを始めるきっかけとなるんだと思う…。さぁ、またこれからがんばろう…だって、神様は、いつもミモロたちを見守ってくださっているんだもの…それを信じなくちゃ…ありがたいよねーホントに…」とミモロ。


清らかな五十鈴川…そして、鳥居が、ミモロを見送ってくださっているようでした。


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コメント (3)
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