京都の上京区役所で開催された「彩りの京都『かみぎょう』フォトコンテストの表彰式のため、ミモロは、2月1日に新しい建物になった上京区役所へ出かけました。
このフォトコンテストは、上京区の魅力を多くの人にしってもらうために、「上京区まちづくり円卓会議魅力発信部会有志の会」が主催し、上京区役所が共催するもの。この日は、優秀作品の表彰式と展示が行われました。
「わ~すてきな写真がいっぱい…」会場には、大きな写真パネルが並んでいます。
上京区には、京都御苑、北野天満宮、晴明神社、相国寺などをはじめ、情緒ある西陣の街並み、上七軒の花街など、みどころも豊富。カメラマンが、撮影したくなる場所がいっぱい…。
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今回は、238点の応募作品があり、その中から優秀作品が選ばれました。
「みんなたくさん写真撮影してるんだ~。どれもいい写真だよね~。きっと選ぶの大変だね~」とミモロ。
ミモロが到着した時は、ちょうどお友達である「京都の観光文化を考える会 都草」で活躍する小松香織さんが、作品に関しての説明をしていました。
「わ~すごい小松さんの作品、佳作になったんだ~」
さて、今回、ミモロが、この表彰式に来たかったのは、京都の写真家の水野克比古先生のお話しを伺いたかったから…。
いよいよ先生の講評が始まりました。ミモロは、耳を立てて、真剣にお話を聞きます。
水野克比古先生と言えば、京都を代表する写真家として、数多くの風景写真を手掛けていらっしゃいます。先生ならではの、美しく、哀愁を感じさせる独特の風景写真は、まさに日本を代表する写真作品。「ホントに、日本、京都が大好きなんだね~」と、いつも先生の作品を拝見すると、そこに深い大きな愛を感じるミモロです。
水野先生自身、上京の西陣の生まれ。現在も、千両が辻エリアに「町家写真館」を開設し、雛祭りなどに所蔵のお雛飾りを公開したり、地域の活性化に積極的に関わっていらっしゃいます。
さて、今回、優秀作品を選考するに当たり、水野先生が、まず基準としたことをお話しくださいました。
それは・・・
①コンテストの主旨にあったもの。
かみぎょうの魅力を伝えるというコンテストの主旨にそったものでなければなりません。「なるほど、撮影した場所がどこかわからないのは、よくないんだ~。見た人が、「かみぎょうって素敵~」と思って、行ってみたいとか、見てみたいって思うのがいいんだ~」どんなに見事な作品でも、「上京区」のものでなくてはならないのは、当たり前。ここにドラマチックな富士山の写真を出しても、選ばれません。
②写真を見る人が、魅力を感じるもの。
自分だけが満足する写真ではなく、第3者が見たときに、いい写真だと思えるような作品。
「ミモロ、おだんご大好きで、自分ですごくいい写真が撮影できたって思っても、コンテストの場合、ほかの人がいいなぁ~って思わないと、ダメなんだ~。なるほど…」たとえば、愛するペットの犬などを北野天満宮の境内で、いくらかわいく撮影しても、他の人に上京区の魅力が伝わらなければダメなんです。あくまで主体は、上京区。
③出来上がった写真が、第3者に感動を与えるもの。
これは、写真撮影そのものの技術も大切。ピンボケだったりしては論外。風景写真の場合、その一瞬の時を、いかに撮影するかが、ポイント。「すごい…こんな瞬間に出会えたんだ~」というような感動を、伝えられる作品である必要があります。優秀作品いは、見ただけで、そこにドラマが感じられます。見る人が、感情移入ができたり、さまざまなことを想像させる力があります。
「勉強になる~」とミモロは、メモを取りながら真剣に聞き入っています。
「写真は、時間を切り取る美術だと思います」と水野先生。
目の前に展開する世界は、「今」という瞬間。それを写真家は、カメラに収めるのです。そう、2度と出会うことがないだろう、「時」の証となるのです。
優秀作品に選ばれたものを、ひとつひとつ丁寧にコメントしてゆきます。
「これは、光の使い方が素晴らしい…逆光だから、こんな風に撮影できるんですね~。」
「色のコントラストが見事に表現されています」
「撮影されている人の表情がいいですね~」など…。
また、「もう少し、カメラのアングルを変えたらもっといい…」「ワイドレンズを使うと、いっそう迫力ある写真になりますね」「など、アドバイスもいろいろ…。
「う~なるほどね~」と、いちいち頷くミモロです。
先生のお話しを聞いてから、佳作になった小松さんのところへ。都草の坂本理事長もいっしょです。
作品は、小松さんが京都を訪れる人をよく案内する京都御苑の秋を撮影したもの。
「すごくキレイ…構図もすばらしいんじゃないの~」とミモロ。
「表彰状見せて~」
「ホント、素敵な風景写真がいっぱい…みんな上手だね~」
「あ、ミモロちゃん…あなたは出品しなかったの~」と水野先生。「う~ん、ミモロ、そんなにいいカメラ持ってないし…」とミモロ。「ぜひ、今度、ミモロちゃんの視点の作品を出してみてくださいね~」と。「はい、がんばってみます…」と小さな声でお返事。
「これからも、このフォトコンテストは、続けますから、たくさんの方にご応募いただきたいですね~」と上京区の藤中副区長。
写真撮影することで、その町の美しさや魅力に気づくもの。
そして、撮影するだけでなく、お気に入りは、プリントすることをお勧めします。撮影しても、カメラのデータに入れたままでは、他の人と感動を共有することが少なくなってしまいます。またプリントすることで、自分の写真を客観的に見ることができます。
「これから、もっとカメラの技術磨かなくちゃ…。使ってない機能もあるし…」とミモロ。
会場に並ぶ作品を前に、心を新たにするミモロでした。
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