「ミモロちゃん、お好み焼き好き?」と、ある日お友達が…。「うん、大好き…」と即座にお返事。「じゃ、大きなお好み焼きが食べられるお店に連れてってあげるね~」と、車で迎えに来てくれたお友達と一緒に、ミモロは、京都の西の「等持院」そばにあるお好み焼き店に行きました。
「ここ?」
「すぐに入れるいいんだけど…」とお友達。「いつも店の外まで、人が並んでいるのよ~」と…。「え~入れなかったらどうしよう…」と、ちょっと心配にあるミモロでしたが、この日は、寒さと21時過ぎという時間からか、店の前には、行列はありません。
「中、混んでるかな?」と、ミモロは、店内をのぞきます。店に入ると、ちょうど人の波が途絶えた時間だったよう…。「わ~珍しい、すぐに座れるなんて~」とお友達。いつもは、本当にいっぱいの地元有名店。
「いらっしゃ~い!」と、陽気な店員さんが迎えてくれました。
「なんか楽しい気取らない雰囲気…」とミモロ。
「今、お席用意しますから、ちょっと待っててくださいね~」と。そこで、店内のベンチでしばし待つことに…
「まだかな?」待ちきれない様子。
壁には、歴史を感じさせるお品書きが並びます。
「わ~かなり手軽なお値段…ジャンボって書いてあるけど、この値段からすると、そんなに大きくないのかもね~」と思うミモロでした。
「はい、お席できました。どうぞ~」「は~い」とミモロは、鉄板のあるテーブルへ。
「ヨイショ…」 何度も来てるというお友達カップル。「ジャンボお好み焼きと焼きそば半分お願いします」と馴れた口調で注文します。「え?それだけで3人足りるの?」と、ちょっと心配になります。
「はい、これよくかき混ぜてくださいね~」とお店の人が運んできたのは、大きな片手鍋。「え~ふつうのお好み焼きって、小さなボールに入ってるんじゃないの?大きい~う~力がいる~」と、全身の力を込めて、お好み焼きの具材を混ぜます。「しっかり混ぜてね~」とお友達。「うん、でも動かないの~」と、途中でギブアップ。
「すごい卵4個も入ってる~」中身は、豚肉、キャベツなどがたっぷり。
「はい、焼きますよ~」 鉄板の上に広げられたお好み焼きは、ふつうの3倍はありそうなサイズ。「ホント、ジャンボだ~」
片面が焼けると、まるで塵取りのようなコテでひっくり返します。そして、その脇に、焼きそばが…。
「迫力ある~」
「え?焼きそばこれで半分サイズなの?」ザルに盛られた焼きそばは、ゆうに2人前はありそうな量。
「すごい~」
ミモロは、テーブルの縁にただ茫然と立ちつくし、お店の人が焼いてくれるのを見ていました。
「もう少し待ってくださいね~」とお店の人、お好み焼きが焼けるまでの間に、お友達が、最近行ったという「椿大社」のお守りをミモロにプレゼントしてくれました。「わ~叶う守りだって…ありがとう…」
ミモロは、さっそく首からさげて…。
焼きそばとお好み焼きがほどよい焼き加減になったとき、「ソースなんにします?辛め、ちょい辛、甘め…それとマヨネーズつけますか」とお店の方。「あの~ちょい辛でお願いします。あの~マヨネーズはなしで…そのかわり鰹節多めで」と注文するミモロ。「あの、この子ネコなんで、鰹節好物なんです」と、お友達がお店の人に…。
たっぷりのソースと、鰹節を振り掛けて、いよいよ出来上がり…。鉄板から立ち上る湯気と、ソースの香ばしい匂いが、ミモロの食欲をそそります。
「いま、よそってあげるからね~」と、ミモロは、お皿を用意して待っています。
「はい、どうぞ」「いただきま~す」大きいと思っていたお好み焼きと焼きそば、注文はちょうど3人で食べるには、ほどよい量でした。
「美味しいね~。あっさり軽い感じのお好み焼き…だから食べられちゃうんだ~」と、ミモロは、鉄板の上のお好み焼きと焼きそばを何度も自分のお皿にとって食べました。「はい、完食!ごちそうさま~」
「ここは、食べ残しちゃだめなんだよ~。残す場合は、持ち帰り容器に入れてもらうの…。それから、ここは生の焼いてないお好み焼きや焼きそばも持ち帰りできるんだよ~」とお友達。「え?生?家で焼くの?」「そう…」京都の地元の人のおうちには、かならず鉄板とたこ焼き器があります。「ミモロちゃんち、鉄板やたこ焼き器ないの?」「うん、ない…」「京都の家じゃ必須アイテムだよ~」「え~そうなんだ~」東京生まれのミモロの家には、両方ともありません。「おうちで、お好み焼きやたこ焼きしないの?」「うん、しなかった…でも東京のお友達の家で、お好み焼きパーティーしたことあるよ~。でも、こんなに大きくなかったけど…」
ここ「ジャンボ」は、すでに40年地元に愛され続ける店。近くには、高校があって、部活の後にやってくる生徒が多いそう。だからボリューム満点で、しかも値段もお小遣いで対応できるもの。「もう、かなり前から値段同じですね~」とお店の方。
店の奥の厨房には、キャベツが山積みに…。
カウンターには、お好み焼きと焼きそばが用意されて、お客の注文にすぐに対応できる準備が…。
「美味しかったね~」とミモロ。「また、来てくださいね~」
「はい、ぜったいまた来ます…」
この日の会計は、お好み焼きと焼きそばで、1300円。「3人で食べたのに~」と驚くべき価格です。
「お願い、また連れてきてね~。ミモロひとりじゃ食べきれないから…」とお友達にお願いするミモロでした。
*「お好み焼き・焼きそば ジャンボ」京都市北区等持院南町35-16 075-462-2934 営業時間 11:00~14:00 16:30~23:00 月曜・火曜。第4日曜休み
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