三条通から両替町通を少し北に進んだところに、緑の茂る場所があります。
ここは、「三条インテリアサロン」唐紙の老舗「唐長」の11代目の千田堅吉さんと郁子さんご夫妻が主宰する唐紙を使ったインテリアを提案するサロンです。
マンションの1階にあるサロンは、ヨーロッパを思わせる素敵な雰囲気…さっそくミモロも中へ
「わ~すてきな空間…」アンティークの家具でしつらえられた店内は、落ち着いた雰囲気。
「なんか素敵なカフェって感じ…」とミモロ。ここではお茶はでませんよ~。
さて、唐紙とは、その名からわかるように、唐=中国から、遣唐使によって伝えられた紙。紙の上に、雲母や絵具を施した版木で模様が施された紙です。当時の用途は、もっぱら文字を書くための料紙として使われた貴重な紙。平安時代に仮名文字の発達などで、需要が急増、とても輸入品だけでは賄いきれず、国内生産を、平安時代半ば過ぎからとか…。熟練した職人が、1枚1枚手づり仕上げる技は、時代を超えて、現在も受け継がれているのです。
唐紙は、その美しさからか、次第に、室内の装飾に利用され、襖や壁に張られるように…。
現在、二条城や桂離宮、京都御所などの襖にも、この「唐長」の唐紙が使われています。
このサロンでは、一般の人にも、唐紙の美しさを生活に取り入れる相談、注文をうけてくれます。
唐紙の芸術性の高さは、和洋を超え、和室だけでなく、洋間の壁でも、本当にしっくりマッチ。
「まるでヨーロッパのおうちみたいになるんだ~」と。
唐紙の文様は、一面に施された連続模様。刷り上がった隣り合わせた紙が、きっちり続くようになっていて、襖のように1枚の大きな紙を作ることができるのです。
「これで刷るんだよね~」
細かく、そして鋭く彫りこまれた版木。その彫り師の技の高さを物語ります。
版画と違い、唐紙の絵具は、液体ではなく、粉末。それをフルイで版木の上においてゆき、その上に紙を載せ、バレンではなく、手のひらで、そっと押さえてゆくのです。
金や銀の輝く絵具やキラキラ光る雲母を多く使うのも唐紙の特徴。
それは、襖や壁など、室内に差しこむ光で、文様の表情の変化を楽しむという日本らしい感性によるもの。夜のロウソクや照明でも、その美しさが光ります。
唐紙の色は、自然の色をベースにしたもの。だから、家の内装に使っても、やさしく心を癒してくれるのです。
「こんなおうちに住みたい~」とミモロ
襖1枚で、約6万円~が目安だそう。
サロンには、唐紙から生まれたカードやハガキなども。
こちらの製品は、印刷されたものなので、手軽に求めることができます。
「わ~きれいな色。この上に文字書くのもったいなくてできない~」とミモロ。この紙にふさわしい文字を書ける自信がないよう…。
「このお皿もいいね~」唐紙の文様を使った小物も。
「なんかこのサロンにいると、落ち着くね~」と、ミモロ。
上質の空間は、人の(ネコの)心を癒してくれるのです。
「こんなおうちがいいね~」とミモロの憧れの空間でした。
*「唐長 三条インテリアサロン」京都市中京区柿本町393 075-254-3177 11:00~19:00 火曜・日曜・祝日休み
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