2泊3日で、お友達家族とシンガポール旅に出かけたミモロ。久しぶりの海外旅行に心弾みます。
「ねぇ、ミモロちゃん、シンガポールで行きたいところある?」とお友達のお兄さんに聞かれて、「う~ん、美味しいお料理たくさん食べたいし、歴史的なところも見たいし~…う~あの~動物園に行きたい・・・」と遠慮がち答えます。海外旅行といえば、お買い物やグルメ、観光スポットなどを巡るのが定番。動物園というのは、ほかの人が興味あるか気になったのです。「いいよ~。じゃ、昼間は、動物園に行こうね」「ホント?うれしい!」と目を輝かせます。
シンガポールに何度も出張などで来たことがあるお兄さん。ミモロたちが宿泊する市街地のホテルから、地下鉄やバスなどを乗り継いて、目的地の「シンガポールZOO」に連れて行ってくれました。
ここは、26エーカーの広大な敷地に、約280種類、2800頭を超える動物たちが暮らしています。熱帯雨林のジャングルのような園内は、散策小道とともに、トラムで移動ができます。
「ねぇ~何見る?」もうミモロは、じっとしていられずに、歩きだし始めました。「どっち行こうかな?」
園内には、日本語表示も。「ミモロちゃん、待って~」とお兄さんの声。「え~早く動物見たいよ~」と今にも走り出しそうなミモロ。「あのね、ここはすごく広いから、計画的に見学しないと…」とその日のイベントスケジュールをチェック。
ここでは、キリンやサイ、マントヒヒ、象などいろいろな動物の餌やりタイムがあり、そのときが、動物を間近に見れるチャンスです。「え~と、今からだと、象の餌やりとショーが見れるよ」と。「あ、それ行く~」とミモロ。
ミモロたちは、トラムに乗って、入口から離れた象エリアへと向かうことに。
動物園には、トラム乗り場がいろいろあり、1日チケットで、自由に乗り降りできるのです。
まずは、トラムに乗って、動物園全体を回ることに。「これ、楽ちん・・・」キョロキョロしながらジャングルの中を進みます。
初めの目的地、「アジアゾウ」のところに到着。
「あ~なんか始まってる~」急いで中心部にあるステージのそばへ。
「わ~働き者のゾウさんだね~」と、太い材木を移動させるゾウに感心。昔から、東南アジア諸国では、ゾウが人々の手助けをしてきました。ミモロたちは、そんなゾウの姿に拍手を…。
「ゾウの餌やりをします~」とアナウンスが。「ミモロ、やりたい~」
まずゾウにあげる餌を購入します。「これが、ゾウさんのご飯。果物と野菜ですごくヘルシー。まるでダイエットの食事みたい…」確かに、ゾウやゴリラなど巨大な体をもつ動物たちは、ベジタリアンです。「野菜や果物じゃ、痩せないんだ・・・」とミモロ。まぁ、食べる量が違いますから…。
「ミモロちゃん、しっかり~」「うん・・・でもちょっと怖い…」と、体を支えられながらゾウに近づきます。
「はい、ゾウさん、バナナどうぞ~」と、ミモロの方に鼻をのばすゾウに、バナナを差し出します。
「わ~大きなお鼻~」。ミモロ、あんまり前にでると、ミモロを餌だと誤解されちゃうから気を付けて。「うん…しっかり抑えててね~」ミモロを支える手にも思わず力が入ります。そしてミモロは、次々にかごの中の野菜をゾウに…。
「わ~こんなの初めて~」と、いつも遠くでしか見ることができない動物とのふれあいに感激です。
「これって、ゾウさんの足形だ~」ミモロの足の何十倍も大きい足形。「踏みつぶされたら大変だね~」
「え~と、次はどこ行くの?」すっかりスケジュールをお友達に任せる気のミモロ。
次は、ここに3頭いる世界的にも貴重な「ホワイトタイガー」を見に行きます。
「なんか体の色、ミモロに似てる…」親近感をもったよう。よく白い体に生まれるアルピノという突然変異の動物がいますが、この「ホワイトタイガー」は、種として存在するのだそう。つまり生まれてくる子供もやはり白いのです。ベンガルトラの一種で、インド北部などに生息。雪遊びが得意で、暑いシンガポールでは、よく水遊びをして涼んでいます。「雪のある地域に暮らすトラだから、白いんだ~」日本国内の動物園でも見ることができますが、世界的に非常に数が少ない絶滅危惧種のひとつです。
暑いシンガポールでは、水遊びをする動物にいろいろ出会いました。
「キャ~カバが泳いでる」
こちらはシロクマ
もちろん亀も泳ぎます。
オラウータンも見たり、本当にいろいろな動物を自然の中で観察できるのが、この動物園の魅力。
「ミモロちゃん、次は、『リバーサハリ』に行きましょう」
「え、もう行くの…は~い」
「やっぱり京都の動物園とは違うね~」と、年に何回か訪れるご近所の動物園を思い浮かべるミモロ。
あの~規模が違うから、比べちゃダメ。「うん、あっちも楽しいよ~」と。
シンガポールには、ほかに水生動物などを中心に構成された「リバーサハリ」、熱帯の鳥たちに触れ合える「ジュロン バードパーク」があります。
「みんな行くんだ~」とミモロ。「え?もちろん午前中だけね~。あとは、グルメやショッピングもするよ~。何しろ2泊3日だから、忙しいよね~」と。一緒に行く人の希望も尊重して、スケジュールを決めます。
疲れも感じず、シンガポールの旅を楽しむミモロです。
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