ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京阪三条からバスで20分で行ける温泉。「北白川天然ラジウム温泉」。露天風呂付の客室も

2016-09-17 | 癒し

「え~もう着いちゃった~」と、下鴨に住むミモロが驚いたのは、車で約15分、御蔭通を比叡山方向に進む途中にある「北白川天然ラジウム温泉」です。
 
「日帰り温泉もやってるから、ちょこっと来られるね」と、久しぶりの温泉を楽しみにやってきたのです。

周囲は、町から山道を進んだ山の中。わすか15分で、こんなに山の中に到着するなんて・・・。これも京都の魅力です。

玄関に進むと、昭和を感じさせる外観より中は、かなりモダンな造りです。
「ごめんくださ~い」 

暖炉があるロビーエリアは、木製の家具がやすらぎのスペースを作っています。
 

その脇にも、ソファの並ぶ場所が…「今、ご案内しますから、ちょっとこちらでお待ちください」とお宿の方から。
「なんかいい感じ…」

さて、ここ「北白川天然ラジウム温泉」は、京都の町中から最も近い湧泉型の天然温泉です。
裏山にある源泉は、長い年月をかけて、花崗岩の山に染み込んだ水が、山の中腹の岩の間から湧きだしたもの。
しかも全国でトップクラスのラジウムを含んだ天然温泉なのです。

ラジウム温泉は、ラドンという微量の放射線を含む温泉。でも空気中にあるラドンを吸い込むことで、新陳代謝が盛んになり、体の免疫力がアップするのだそう。

国内で有名なラジウム温泉といえば、東北の岩盤浴で知られる玉川温泉などがあげられます。ここ「北白川天然ラジウム温泉」は、玉川温泉と同様な性質といえる温泉で、多くの人が、体調を整えに訪れる温泉なのです。

この源泉は、昔からその効果が知られ、「この湧き水に触れると、けがや病気が治る」と言い伝えられていたミネラル豊富の水なのです。

山の中腹から湧きだす温泉は、冷泉のため、ここでは、それを程よい温度に温めて、大浴場などの湯船を満たしています。

現在の社長さんは、三代目になる藤田さん。実は、この山は、おじいさまが購入。でも岩からすごい水が湧いていることは、購入したとき知らなかったそう。その後、そこに湧きだす水のすばらしさを知り、を多くの人の役に立てたいと、昭和31年に温泉宿を始めたのだそう。

「ラジウム温泉に含まれるラドンは、空気中に含まれるもので、湯気を吸いこむことで、体の免疫力を高めます。微量の放射線は、体内には留まらず、30分ほどで、消えてしまいます。だからここにいるだけでも、実はラドンの
効果を知らず知らずに浴びているんですよ。もちろんそれだけじゃなくて、湧きだす水には、たくさんのミネラルが含まれていますから、程よい湯加減の湯船にゆっくりつかることで、新陳代謝も促進されます」と。
そういう微量の放射線による免疫力を高めるのを、ホルミシス効果というのだそう。

 
ロビーには、山の岩の様子がわかる場所があります。

「ミモロちゃん、よくいらっしゃいました。今日はゆっくり温泉楽しんでいってくださいね~」と藤田社長。
ミモロは、この日、宿泊客が来る前に、特別にお宿のお部屋を使わせていただくことに…。

客室は、露天風呂付の特別室と和室の一般客室の2つ。モダンな設えの特別室に改装されています。改装部分の設計は、京都迎賓館にも携わった建築家 才門俊文さんによるもの。
 
「わ~素敵なお部屋~」畳の和室とソファのフローリングスペース、そして露天風呂があるお部屋です。

まずは、ちょっとお部屋でリラックス。露天風呂もチェックします。
「湯加減どうかな?」

さっそく、お部屋の露天風呂へ。

「いいお湯~」と、温泉につかったり、ときどき桶にのって休んだり…
「こうやって深呼吸すると、ラドンが体の中で、いい働きをするんでしょ…」と。
見上げる空は、緑色の楓が一面を覆っています。「紅葉になるとすごくキレイなんだって…」


「なんか温泉旅に来たみたい・・・お家から15分なのに…」


宿泊は、1泊2食で、露天風呂付の特別室はひとり2万円~が目安。

「どんなお料理いただけるの?」と、食いしん坊なミモロ。
「ここでは、体にいいものを召し上がっていただくように、食材も厳選しています。京都の地元の野菜などもふんだんに使った懐石料理ですよ。ほかに冬は、ボタン鍋もありますよ~」
希望者には、無農薬の玄米もご飯も…。
「ここは、水道が引かれていないんです…」「え~水道ないの…」とミモロはビックリ。
ここで使わているのは、飲水にもある温泉なのです。「料理もその水を使っていますから、美味しいですよ~」と。

この日は、ミモロは、温泉だけの体験なので、料理を食べることはできません。
「わ~絶対、今度食べたい~」と。特別室が利用できる日帰りプランもあるそう。
「でも、宿泊のお客様が多いので、なかなか部屋をご利用できないのが実情ですね~」とのこと。

「え~そうなの~」「ぜひ大浴場でたっぷりラジウム温泉が楽しめる、日帰り温泉をご利用ください。温泉にのんびり入って、あとは、2階の休憩室で自由にお寛ぎいただけますから…」「ずっといてもいいの?」「はい、営業時間内なら…」

「あ、大浴場のお風呂にも入らなくちゃ~」と、ミモロは、そういうと、2階の大浴場へと向かいました。

京阪三条駅から京阪バスで約20分。京都で、こんなに気軽に来られる温泉があったとは…。交通費が安いし、ここで、のんびりパワーアップして、京都観光に出かけるのもいいかも。


*「北白川天然ラジウム温泉」の詳しい情報は、ホームページで。

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