地下鉄東西線の「東山駅」から、三条通を少し東に進み、白川沿いをちょこっと南に下がったところに、最近、新たな町家ができました。
ミモロは、その前を通るたびに「なんのお店かな~」と、気になっていたところ。
表には、さりげなく「丹 tan」と書かれた照明。
「ミモロちゃん、ここ、紫野の和久傳さんがつくったお店なんだよ。今度、朝食、食べに行かない?」とお友達に誘われました。
「え~あの有名な料亭の和久傳さんのお店だったんだ~。へ~朝食、やってるの?行く~」と、ある日、ミモロは、お友達と朝の8時に待ち合わせして、三条白川に向かいました。
もともと京丹後市で創業した和久傳。それにちなんだ名前です。
朝食は、8時と9時に…。実は、ここは1階の大きなテーブルに、10人ほどの人が座り、大鉢に盛られた料理を、茶道のお菓子をいただく時のように、取り分けてゆくスタイルなのです。
予約なしで行ったミモロたちは、「8時はもういっぱいで、9時ならお席用意できます。それまでどうぞ2階で飲みのものなどいかがですか?」とお店の方に…
「はい、お店の中も見たいから、そうしま~す」と、ミモロたちは、まず2階へ。
「わ~素敵~なんか趣あるスペースだね~」
洗練された雰囲気のリビングルームです。
柳が風にそよぐ白川に面した席も、窓が大きく開放的・・・。
「京都らしい景色が眺められて、きっと観光客の人喜ぶね~」とミモロ。このエリアは、ミモロの生活範囲ながら、2階から白川を眺めたことはありませんでした。「こんな風に見えるんだ~」
さて、洗練された店内の設えは、あの数寄屋建築で知られる「中村外二工務店」が手掛けたもの。
和久傳と中村外二工務店は、大徳寺そばの同じご町内にあり、昔から和久傳のお店を手掛けているのです。
2階の家具は、北欧家具ですっきり・・・。
椅子は、家具作家の戸田直美さんの「和久傳オリジナルチェア」です。
ミモロたちは、そこでメニューをチェック。
「なに飲もうかな~」
お店の「丹」という文字は、4代目市川猿之助さんの書。
ミモロは、「オリーブサイダーにする~」と。お友達はオリジナルコーヒーを注文しました。
「器も素敵~」
9時になり、「どうぞ1階へ、朝食の準備ができました」と。ミモロたちは1階の大きな木のテーブルへ。
「どんな朝食なんだろ~」とワクワクしながら待つミモロです。
テーブルのそばには、厨房が…そこで料理が準備されます。
朝食は、ひとり2000円。ご飯かパンが選べます。パンでも、主な料理は和食。この日は、シラスとチーズのトーストでした。
まずは、お出しを一口・・・
「美味しいね~」それから、大きな鉢やお皿に盛られた料理が登場します。
「わ~野菜がいっぱい…」ここの食材は、京丹後にある和久傳の森という、10年前にできた農場や食材加工工房から届いたものや、地元のオーガニック野菜などを使っています。
「お先に~」と隣りの人に挨拶しながら、そこにいる人たちの人数を考慮して、自分のお皿に料理を取ります。
「お茶事の時みたい…」
次々登場する料理を、必死に取り分けるミモロ…「これくらい取ってもいいかな~。わ~次のお料理も回ってきちゃった~。あ、あの料理まだミモロ取ってない…こっちにくださ~い」と、同じテーブルの方々と協力し合って、料理を取り分けます。
自分のお皿の料理を食べたり、料理を取り分けたりと、ミモロにとっては、なかなか忙しかった…。となりのお友達とおしゃべりする暇はありません。
「あ、揚げ出し豆腐は、もうとりわけられてる…よかった~これ取り分ける難しいそうだもの…」
10種類ほどの料理が次々に登場した〆は、京丹後のお米を自家精米したご飯と、生みたて卵での「卵かけごはん」とかぼちゃのスープです。
「楽しんでいただけましたか?」と調理をなさっていた北嶋さん。「はい、美味しくいただきました~」
「東京からお友達が来たら、教えてあげよう…」と思うミモロ。
この日も、埼玉や東京からいらした観光客の方々が…。
ゆっくりお話ができたのは、食事が終わってからでした。
「ここで朝ごはんをいただいて、知恩院や平安神宮、南禅寺などに観光に出かけるのもいいかも~」
「ごちそうさまでした~」
ミモロとお友達は、そこから白川沿いを少しお散歩して、家に戻りました。
*「丹」京都市東山区五軒町三条通白川橋下ル東側 075-933-7744 朝食 8時、9時、2000円昼12時、13時半 季節の定食3000円、お造り定食3800円、お肉定食4600円、夜は貸し切りのみ。 予約をおすすめ
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