「今年も、行こう~」と、中秋の名月の9月15日の夜。ミモロは、ご近所の「下鴨神社」に向かいました。
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この日、毎年行われる「名月管絃祭」が行われ、境内では、名月の神事と共に、和楽器の演奏、舞楽などが参拝者を楽しませます。
「夕暮れ時の糺の森も、気持ちいいね~」とミモロ。森を渡る風も涼やか・・・。
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鳥居のそばには、下鴨エリアの有名店が、この日は仮設テントに出店しています。
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お目当ては、名物の豆餅です。いつも店の前には大勢の人が、この「豆餅」目当てに詰めかけて、買うのにかなり時間がかかります。でも、この日は、すぐに買えるのです。
さすが「花より団子」ならぬ「月より豆餅」のミモロです。
「さぁ、行こう…」しっかり「豆餅」も確保したミモロは、会場となる拝殿の前に…。
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裏千家の方々による「観月野点茶席」で、1000円で、ゆっくりお茶が味わえるもの。
「豆餅あるからいいや~」と、ミモロ。今回はパス。
拝殿と本殿では、観月の神事が行われていました。
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「わ~今年もいっぱいの人たち…なんか去年より多い感じ…」と。
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最近、外国人観光客が急増している京都。どこの行事やイベントも、以前より混雑しています。
神事が終わるころ、夜の闇が迫ります。
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舞台となる細殿では、まず尺八の演奏が…
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最前列には、大きな体の男性が…。まさにミモロと舞台の真ん中に…
さて、舞台では、「平安雅楽会」による雅楽が始まりました。演目は「越天楽」
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「黒田節」は、雅楽の「越天楽」のメロディーに歌詞を当てはめて歌う越天楽今様がそのルーツなのでした。
続いて、箏曲、筑前琵琶の演奏が続きます。
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箏曲ではNHKの朝ドラ「あさが来た」のテーマソングの「365日の紙飛行機」が、琴四重奏で演奏。
「わ~懐かしい…この曲、下鴨神社に縁があるから、ピッタリだね~」とミモロ。
まだ放送が終わってそんなに経っていないのに、かなり昔の気がします。「あさが来た」の番組宣伝用のポスターで、あさちゃんが水に足をつけているものがあります。その撮影が行われたのが糺の森なのです。
筑前琵琶の演奏は、「茶絃録」(ちゃげんろく)という秀吉が、天正15年に北野天満宮で開催した「北野大茶会」の様子などを物語るもの。
「言葉を聞き取るのむずかしいね~。それにその言葉からその状況を想像するのって、よほど歴史好きじゃないと難しいかも…」とミモロ。複数の演者が語るので、かえって聞きにくくなっていたのでした。
配られた解説書によると、この茶会は、はじめ開催期間を10日間予定していたところ、初日で予想を下回る客の入りに、プライドを傷つけられた秀吉は、急遽2日目以降をキャンセルしてのだそう。
この茶会には、一般庶民も自由に参加可能で、4つの茶席には、千利休、津田宗及、今井宗久という当代きっての茶人が茶頭を務め、秀吉自身も茶頭として茶をふるまい、そこには自慢の黄金の茶釜、「似たり茄子」などさまざま名品を陳列する張り切りよう。それなのに、いまいち参加者が少なかったとは…。
「タイムトリップできるなら、すごい人たち押し寄せるのにね~。絶対見たいもの…」とミモロならずとも思うはず。歴史に残る、秀吉の大イベントのひとつ「北野大茶会」が、実はイベントとしては失敗だったとは・・・。
「知らなかったね~。茶会を運営した家来は、真っ青だよね…。左遷されなかったかなぁ~」と、心配するミモロ。
きっと庶民にとって、まだ茶会というものがよくわからず、興味もなかったのかもしれません。
「だれでも参加していいって言われても、どうやってお茶飲んだらいいかわかんないよね~。秀吉がもたなす茶席なんか、ソソをしたら、大変…怖くて行けないかも…」
さて、続いての筑前琵琶の演奏は、琵琶の先生のもの。演じるのは、「粟津ヶ原」という演目で、木曽義仲と源頼朝の源氏同士の合戦の物語。
「なんか沁みるね~」とミモロは、夢中で聞き惚れています。
一時は、京の都にその名をとどろかせた木曽義仲。しかし、都での治安維持の失敗や、度重なる問題で、ついに頼朝らに義仲討伐の命が下ります。かつて共に平家討伐を目指した源氏一門内の合戦。頼朝の勢力に押され、命を落とす木曽義仲。その最後の場面が語られる演目です。
独特の節まわし、そして見事な琵琶のバチさばき。聞くものを魅了する演奏です。
その後、尺八、琴の演奏が続き、最後は、舞楽が…
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最後は龍の舞。
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6時から9時過ぎまで続いた「名月管絃祭」。京都らしい名月の楽しみ。
「あ、お月さま…」鴨川を渡るミモロの頭上に丸い月が雲の切れ間から覗きます。
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虫の声も聞こえる夜…「秋が来たんだね~」と、去りゆく夏をちょっと懐かしむミモロでした。
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