「ここ梅すごくキレイなんだよ~」と、大阪のお友達の京都案内をしているミモロが、訪れたのは、京都駅の南側にある「城南宮」です。


ここは、延暦13年(794)、平安遷都の折、都の守護と国の安寧を願って創建された神社です。
都の南に位置し、そこを守護する方除の神社としての役割も担っています。
さらに平安時代には、白河上皇が、鳥羽殿という離宮を作り、院政を行った舞台でもあります。そこには、平安時代を物語る雅な庭が造営され、その面影を今も感じることができるお庭が広がります。
神社の本殿の周辺に広がる庭。そこには、しだれ梅が今、見ごろを迎えているのです。

「わ~いい香りがする~」。ミモロは、境内に入ったとたん、鼻をピクピク。駐車場のあたりにも、甘い梅の香りが漂っています。
神苑の拝観は600円。それを納め、いよいよお庭へ入ります。
「うわ~すごい~」



しだれ梅は、長い枝に花をつらね、一般的な梅より花の量が多く、しかも華やかさがあります。
「なんかお正月の餅花みたい・・・・」とミモロ。そうね。柳の枝に小さなお餅をつけた正月飾りの餅花のよう。
神苑には、約150本のしだれ梅があり、ピンクや白の花が重なるように雅な景色を作っています。
「なんか極楽浄土にいるみたい…」

ところで梅の原産地は中国。日本に渡ったのは、諸説ありますが、遣唐使や修業する僧により苗木や種が持ち込まれたとも言われています。それは「古事記」や「日本書紀」には梅の記載がなく、「万葉集」には多数の梅の花の歌が登場するからと。
「菅原道真さん、梅のお花大好きだったんだよね~」とミモロ。しかし、その大好きな梅は、実は、菅原道真が廃止した遣唐使などにより持ち込まれたもの。なんか不思議な感じ…。遣唐使が廃止され、国粋思想が盛んになり、御所の紫宸殿の梅も桜に植え替えられたのは、その時代です。国粋思想を持つ道真が祀られる天満宮の象徴は梅。
「好きなお花と思想は関係ないんじゃないの…だってキレイだもの…」と、おおらかなミモロです。
梅は、食料として庶民の生活に根付き、絵画などにも欠かせぬモチーフになっていきます。
さてしだれ梅は、梅の変異が定着したものを思われます。こんなにしだれ梅が人気になったのは、それほど昔からではないようです。江戸時代の絵画には、しだれ梅をモチーフにした作品が見られませんから…。

城南宮は、椿も有名。


「うわ~この景色、フォトジェニック~!」

緑の苔にこぼれた椿。そして背景にはしだれ梅が…。
ミモロとお友達は、神苑をめぐり、春の景色を満喫します。


境内にある天満宮のそばには紅梅が…

「ちょっと寒いけど、春だね~」と、まだまだ冷え込む京都ですが、花の咲く景色が春の訪れを知らせています。

*「城南宮」の詳しい情報はホームページで

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