四条通から柳馬場通を少し北に上がった場所にある、昆布専門店「ぎぼし」。明治初年に創業というお店です。
「いろんな昆布があるんだ~」と店のガラス窓の向こうにお品書きが…。
とろろ昆布、おぼろ昆布、塩昆布、酢昆布をはじめ、ごはんやお酒のおともになる炊き上げた昆布などいろいろと。
「ミモロ、昆布大好き…体にもいいんだよね~」と、お店の中へ進みます。
漢字で書かれた店名の看板には、店の歴史が浮かびます。
ここの昆布は、利尻や日高など北海道産のものが中心。良質の昆布は、京料理には欠かせない存在です。
棚に並ぶいろいろな昆布にミモロは、興味津々。
「昆布茶も体にいいんだよね~」と。
「いらっしゃいませ。なに差し上げましょ」とご店主の上田さんと奥様。
「あの~とろろ昆布ください~」とミモロ。「どれがお好きですか?」と上田さん。
「え?いろいろな種類があるんだ~」
「削り方が違うんですよ」と。
とろろ昆布は、酢の風味が特徴の昆布。昆布の表面を削ったものは、「黒とろろ昆布」という黒っぽいもの。昆布の中側を削ったのは、白い「白とろろ昆布」です。
「どっちも好きだけど…」と悩むミモロ。「幾分酸味があるのが『黒とろろ昆布』。お吸い物にするなら、あっさりした味の『白とろろ昆布』がpすすめですね」と。
「うちの削り方は、特別細いものなんですよ~。ほら・・・ちょっと食べてみてください」
「わ~ホント、フワフワ~綿みたい…」と、ミモロの鼻息でも飛びそうな感じです。
特別な刃物で削るそう。「なかなかこういう風に削れる人が少ないんですよ」と、上田さん。
お店の中を見回すミモロ。「あの~木箱の中に何がはいってるんですか?」とお店の中央に置かれた木箱が気になります。
「これは、昆布を入れている箱です」
「ほらね~」
「ホントだ~とろろ昆布が入ってる」。風味を損なわぬように大切に保管されています。
「あ、試食がある~」と、プラスチック容器の中の煎餅をパクリ。
「美味しい~これ買おうかな~」とミモロ。
「それなら、いろんな味が楽しめる『吹きよせ』にしたら・・・」
「これですか?」とミモロは袋の中をじっと見つめます。
この「吹きよせ」は、「ぎぼし」の人気の品のひとつ。あられ、海老煎餅、豆、細工昆布など20種類もの品が入っています。「いろいろなものが入ってるのから『吹きよせ』っていうんだ~」
ひとつひとつ厳選された品を集めたもの。それぞれの品を専門のお店がつくり、それを混ぜてつくります。
「海老煎餅は、普通油であげたものが多いですが、うちのは焼いたもので、風味も豊かで美味しいですよ」と。
「ホント、油っぽくなくて美味しい~大好きなものばかり~」と、すっかり気に入ったミモロです。
「吹きよせ」は、贈答品としても人気で、袋詰めのほかに、箱詰めのものも。
「なんか京都らしいパッケージ・・・」
浮世絵を使ったパッケージで、それを四季を描いた浮世絵を印刷した包み紙で包装します。
箱いっぱいにつめられた「吹きよせ」。お酒のおつまみとしても人気です。
京のおもやげにお求めになる方も多いそう。
「また、買いにきま~す」と、ミモロは白とろろ昆布と吹きよせを抱えてお店をでました。
*「ぎぼし」京都市下京区柳馬場通四条上る 075-221-2824 9:00~17:30 日曜・祝日休み インターネットでも購入可能です。
人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね ミモロより
ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら