京都、西京区の大原野にある「高田クリスタルミュージアム」は、鉱物と結晶の博物館。
ミモロは、高田館長さんに鉱物のことをいろいろ教えていただき、次に、以前、博物館で、今は別館になっているところへ向かいました。
「わ~大きな水晶ドーム・・・」紫水晶が、内側にぎっしり。「ここで転んだら痛いね~」とミモロは、慎重に中へ。
「あの~水晶ってどうやってできるんですか?」とミモロ。知っているようで知らないことかも…。
「鍾乳洞みたいに、何年もかけて成長するんですか?」とミモロ。
「水晶は、鍾乳洞とは全然違うんです」と高田館長。
そもそも水晶は、地球の内側にある高温のマグマから発生する”熱水”と呼ばれる約1000度のお湯で生まれます。
「え~お湯って100度じゃないの?」とミモロ。「そう、ミモロちゃんのまわりではお水は100度以上になりませんが、地下は気圧が違いますから。熱水は、地層の割れ目を通るので、いろいろな成分が含まれています。なかでも多い成分が石英です。水晶は、その熱水が長い時間をかけて冷やされていくうちに、次第に結晶を作っていき、それが水晶になります」と。「つまり水晶って昔はお水だったの…」とミモロ。「まぁ、そうですね~」
水晶があるのは、石英を多く含む石英脈のそばが多く、地面の中に溜まっていた熱水が冷めていくうちに、結晶をつくり、それ以外の水分が蒸発。だから水晶のドームは、大きな熱水の水たまりの形で、その内側に水晶ができたということ。その水たまりのサイズが大きければそれだけ大きな水晶ができるわけです。
大きな水晶ができるのは、何千年、何万年かかったかわかりません。
水晶は、産出量が多いので、値段が安いもの。一方ダイヤモンドやエメラルドなどは産出量が少ないので高価です。
でも、地球にとって、どれも同じようにできるもの。価値があるかないかは、人間が決めたことです。
「ミモロのお家にも水晶いろいろあります~小さいけど…」
一度、冷却が落ち着けば、それ以上水晶の結晶はできません。「だからもう地上では育たないんだ~」とミモロ。
そう、どんなにお湯をかけてもダメですよ…。
「ミモロちゃん、水晶に右と左があるの知ってますか?」と高田館長。「え?なにそれ?」と首をかしげます。
なんでも結晶のでき方に右と左があるのだそう。専門家だとそれがわかるそうですが、ミモロが見てもよくわかりませんでした。自然界では、右と左が半分ずつ現れますが、人工で作ると一方だけしかできないそう。右と左は微妙に電気振動に違いがあるのだとか。「不思議~」とミモロ。
「ミモロちゃん、この装置で水晶を見ると、光が見えるでしょ。でもガラスだと見えないんですよ」と。
「え、どれどれ?」とのぞき込むミモロ。「あ、ホント光が見える…」この装置は、高田館長の手づくり。フィルターを通す光は水晶で屈折し見えるのです。でもガラスが屈折しないので見えません。
この別館では、小学生などが訪れると、結晶の説明に方解石などを割ってみる体験なども…。
「この石は、割ってもいつも同じ形になりますよ」とハンマーで石を割って見せてくれました。
「ミモロちゃんもやってみる?」「うん、やりたい…」とチャレンジ。
「ヨイショ」 「あ、ホント同じ形に割れてる~不思議~」
別館には、子供のころから高田館長が収集した鉱物標本がいっぱい。
さすがしっかり分類。
「これなんですか?」と黒っぽい石を前に…
「それは南極の石ですよ」「いろんな石があるんだ~」
岩の中に埋もれるように見つかった水晶も。
「山によく白っぽい筋があるところを目にしますが、あれが石英脈です。日本全国、いろんな場所で水晶を見つけることができます。でも大きさとかは違いますけど…」と。
「こんど山に行ったら、よ~く見るようにしよう・・・水晶見つけられるかも…」とミモロ。
まぁ、そう簡単ではないと思うけど…。
「なんか石って不思議・・・」とミモロ。そう知れば知るほどその不思議さが募ります。
「だって、できるまでに何万年もかかってるんだよ~小さな水晶でもすごくない?」と地球の神秘にすっかり魅了されてしまったミモロでした。
高田館長にいろいろお話を伺ったミモロ。気づけばもう1時間以上過ぎていました。
ぜひ、大原野を訪れたら「高田クリスタルミュージアム」へ足を運んでみては…。地球の神秘が感じられ、身近な石たちがいとおしくなります。
「ミモロちゃん、お茶しましょ~」と一緒に行ったお友達。「は~い、今、行きま~す」と、別館から、再び新しい博物館の方へ歩きだしたミモロです。
*「高田クリスタルミュージアム」の詳しい情報はホームページで
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