京都の室町通りは、呉服商などが集まるエリア。その一角にある「宮井本店」は、明治34年創業の袱紗・風呂敷専門店です。


袱紗の専門店として創業。現在は、六代目店主が営んでいます。
「わ~キレイな風呂敷~」と店内に入ったミモロ。


四季折々の花々や御所車や扇など、京都らしい雅な意匠を施した絹の風呂敷が、棚に並びます。

「デパートの神袋のままお渡しするのは、失礼なんだよね~本当は~」とどこからか聞いて来たミモロ。
お中元、お歳暮をはじめ、お礼の品などを持参するときは、玄関先、またはお座敷で風呂敷から出してお渡ししたもの。
「今は、袋のままの人多いよね~」
風呂敷に包まれた贈答品は、特別感もいっそう。
以前は、美しい絹の風呂敷は、お嫁入り道具にひとつ。風呂敷に名前を染め抜いてもらったり、一生ものの品の一つでした。
紙袋などのデザインが進み、そのままでも・・・という風潮が広まり、風呂敷の需要は現在は、かなり減少しています。
「でも、あったら好きてだよね~」と思うミモロです。
現在、「宮井株式会社」では、風呂敷の普及などに務め、さまざまな啓もう活動なども展開しています。
さて、袱紗と聞くと、思い浮かべるのは、茶道で使う袱紗や冠婚葬祭で、金封を包む袱紗では?でも、京都では、婚礼の結納の品などにかぶせる婚礼袱紗などが浮かびます。


「京都では、今でも老舗の婚礼などで、昔ながらの結納の儀式が行われています」とお店の方。
もちろん、その数は減ったものの、立派な結納品などを仲人の媒酌で納める儀式は、家同士の結びつきを強めます。
今は、ホテルなどで食事会で済ませることが多い結納。
「宮井本店」では、婚礼袱紗だけでなく、結納飾りなども販売しています。

「わ~こんな結納の品、素敵~」とミモロ。お座敷の床の間に並ぶ品々は、結婚への思いをいっそう強めるもの。

結納の品々だけでなく、今も袱紗を見るのが、表彰式や式典。
大切なものの上に、送り主の家紋などを染めた袱紗が掛けられました。

「東京オリンピックのメダルの贈呈の時に、袱紗かけて表彰式に登場したら、素敵なのに~」と思うミモロです。
婚礼の形態が、時代と共に変わり、簡素化が進みます。家の結びつきから、本人同士の結びつきを重視する現代。
「袱紗の需要も、激減しました」とお店の方。
「すてきなのにね~こういうの~」と思うミモロです。
袱紗・風呂敷のあり方が変貌する時代の中で、「宮井株式会社」では、その普及に尽力しています。
その一つが、隣接する「唐草屋」という現代のライフスタイルにマッチした風呂敷の使い方を提案するショップです。

そこには、モダンなデザインの風呂敷が種類豊富に揃っています。

「荷物運ぶのに、やっぱり風呂敷っていいかも~」とミモロ。

ともあれ。京都に来たら、ぜひ覗いてみてはいかがでしょ。美しい風呂敷、袱紗は、まさに日本の伝統の技。
風呂敷の価値に、改めて気づくお店です。
*「宮井本店」の詳しい情報はホームページからどうぞ
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