「久しぶりに山に入るんだ~」とミモロが楽しみにしていたのは、山の自然観察会です。
京都左京区の最北端の山里久多にある山「自性寺谷」という場所で、毎月、自然観察や自然の保全活動をしてる「ビーバーの山の会」の久しぶりの活動です。「そう、ずっといつも雨で山に入れなかったの~」と、春以来の活動。
お友達の車に乗って、青空の大原の里を通過します。
南北に長い左京区…南は、「平安神宮」の付近で、そこから約1時間で、滋賀県との県境を経て、深い山へと入ります。
本当に自然豊かな京都…特に、左京区と右京区は、その面積も広く、多くが森林などが占めています。
山里久多は、夏は薄紫色の「北山友禅菊」でも知られ、また伝統芸能の「花笠踊」などでも知られ、その歴史は平安時代からと言われる里なのです。
この日は、山里に生息するいろいろな動物たちの観察および生態を研究なさる「関西哺乳類研究会」の堀田典男先生が、いろいろ教えて下さりながら、山を廻るのです。
「専門家といっしょだと、本当に面白いんだ~いろいろ教えて頂けて~」とミモロ。
みんなで山へ入ります。
「ここは、ヒノキと杉の木が植えられていますね~その違いわかりますか?」
「え~匂いが違うのかも…クンクン」嗅覚が鋭い(特に食べ物に関しては…)ミモロ。
建材になればわかるけど…木のままでは、よくわからないよう…木肌も似ているのだそう。
山でヒノキと杉を見分けるのは、葉の形…
「杉は、葉がトゲトゲしてます」
一方杉は、平な感じ…
「あ、これ、松茸の籠に入ってるのだ~」とミモロ。よく八百屋さんの店先に大切に並べられた松茸を守るように添えられている葉っぱです。
「う~山の姿は、年々変わっていますね~」と堀田先生。
本来落葉樹などでできた山は、杉など建材を植えるため、切り開かれています。かつて山の大切な収入源であった木材は、安価な輸入木材に押され、その需要が激減。そのため、折角、大きく育った杉やヒノキも切り出されず、手入れも疎かな状態に…。山は、見るからに荒れた姿になっています。
「京都では、細くて、真っすぐな杉などが建材に重宝され、そのため、木を密集させて育て、真っすぐにするんです」と。
建材のサイズに育つまでには、3代前に植えなくてはいけない…と言われます。
でも、今は、山に関わる人も減り、放置された状態の山がたくさんあるのです。
現在も山のあちこちに大きな木が倒れています。
以前、京都を襲った台風で、山には大きな被害が出たのです。「これだけ大きな木が倒れるってすごいことだよね~」とミモロ。
山道を封鎖するように倒れる木。
ミモロにとっては、いい遊び道具ですが、これを山から運び出すのは、大変なこと。
「荒れた山を作ったのは、人間です…落葉樹の森のようにたくさん木の実がみのり、動物たちが暮らしやすい環境になっていません」と。それでも、山には、いろいろな動物が暮らしています。
「このクルミは、リスやムササビなどの小動物が食べたようですね~」
「実は、他にもいろいろな動物が暮らしてるんですよ~」と。
「クマもいるの?」とミモロ。「はい、いますね~。山に入るときは、まず鈴を鳴らしたり、クマに自分の存在を知らせることが大切。クマは、臆病なところがありますから、よほどのことがない限り襲わないんですが、急に出会ったりすると大変ですね~」と堀田先生。
このエリアには、ツキノワグマがいるのだそう。
万が一、クマに遭遇したときに使用するのが、クマ撃退スプレー
「これは唐辛子のような刺激臭があって、クマに向かってスプレーすれば逃げてゆきます。では、ちょっとやってみましょう~」と、先生は、人がいない方向にシュっと…。
「う~なんか辛い匂いがする~」と、風に乗った臭いがミモロの鼻へ。
「この臭いクマさん嫌いなんだ~わかる気がするけど…」とミモロ。
もちろん生態に影響はありません。
「では、これから、以前、設置したカメラの映像と巣箱の様子を見に行きましょう」と。
ミモロ達は、さらに山の奥へと進みます。
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