「まだ見てないところ行かなくちゃ~」とミモロは、延期された「第55回京の冬の旅」の非公開文化財特別公開を巡っています。
訪れたのは、「大徳寺」の塔頭のひとつ「瑞峯院」です。
キリシタン大名 大友宗麟が創建した寺院で、ミモロは、ご住職さまご家族とも親しくさせていただいてる馴染みのお寺です。
「もう何度も来てるけど…、みんなにご紹介したいから…」と。馴れた足取りで境内を進みます。
ここで訪れる人を魅了するのが、方丈前をはじめとする石庭です。
昭和の作庭家として知られる重森三玲の手による石庭「独坐庭」は、蓬莱山と半島に打ち寄せる荒波を表現した雄大な景色。
ミモロも参拝した後に、一人、庭の前に座して、移ろいゆく時の流れを思います。
ミモロが座る方丈は、天文4年(1535)に建造された室町時代の禅宗方丈建築で、とても貴重なもの。重要文化財です。
千利休ともゆかりの深い「大徳寺」の塔頭には、それぞれ趣のある茶室があり、ここ「瑞峯院」にも表千家好みの茶室があり、お茶会などが行われます。「コロナが始まってから、お茶会ないね~」と残念な思いが募るミモロです。
本当にコロナウィルスは、茶道に関わる人たちにも少なからぬ影響を及ぼしています。お茶会が中止されることで、抹茶を納めるお店だけでなく、お菓子を作る和菓子店また、お茶会のお弁当や仕出しを担う料理店など、注文の激減に晒されました。
お点前をなさる主人だけなく、客もすべて茶室ではマスク姿に…。「利休さんもビックリしてるかもね~」とミモロ。でも、さまざまな歴史的な激動期でも、脈々と継承される茶道。「どんな時代でも、心鎮め、自分と向き合う茶道の心は、激動の時代からこそ大切なんじゃないの~」と思うミモロです。
「たくさんの人が京都に来たい!って思うのは、こういう静けさと不動の心を思わせる景色に身を置きたいんだろうね~」と。
方丈の北側には、「閑眠庭」という7個の石組による石庭が広がります。
キリシタン大名大友宗麟を思い、石の流れが十字架に組まれたお庭です。
「大徳寺」のさまざまな茶室の中で、唯一逆勝手席になっている茶室の「安勝軒」。
「ここからお客様入るだよね~」とにじり口から外を眺めるミモロです。
今回「京の冬の旅」で特別公開されるのは、「平成待庵」で、山﨑にある利休が残した2畳の茶席を、居士400年忌に有志の方々により復元されたここに寄贈された茶室です。(ここは撮影できません。あしからず~)
「二畳の茶室って、すごく小さく思うけど、でも、そこにいると、大きな世界を感じるね~」と、体の小さなミモロにとっては、他の人よりいっそう広く感じるのかも…。
何度も訪れている「瑞峯院」ですが、ガイドさんの説明を改めて聞くと、いっそう素晴らしい場所にいることを実感するミモロです。
*「瑞峯院」京都市北区紫野大徳寺町81 公開受付時間は、10:00~16:00 拝観料700円
「大徳寺は、もうひとつ特別公開されてる場所があるんだよ~」と…
向かったのは「聚光院」。
ここは、永禄9年(1566)に、武将 三好長慶の菩提を弔うために創建。千利休と茶道三千家の菩提寺でもあります。
公開されているのは、狩野永徳と父、松栄の国宝障壁画の複製です。また、利休の手によると伝えられる庭や茶室なども。
「ここ一切撮影できないので、ごめんね~お見せできなくて…」とミモロ。
それぞれの塔頭には、桜の木を目にすることもありますが、「大徳寺」全体としては、他の寺院に比べ桜は多くありません。
でも、いつ訪れても心鎮まる雰囲気…広い寺内を進むたびに、失いがちな自分と向き合う、そんな時間が過ごせます。
尚「聚光院」の「京の冬の旅」で特別公開は、3月29日までです。
<ブログを見たら 金魚をクリックしてね ミモロより
人気ブログランキング
ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます