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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

北国の早春の野草 エゾエンゴサク

2021-05-03 13:16:17 | 草花

「早春譜 エゾエンゴサク」

早春に咲く野の花の一つに「エゾエンゴサク」があります。

春の野の「三大草花」と聞かれれば、カタクリにオオバナノエンレイソウ、そしてエゾエンゴサクを私は上げることでしょう。

春の林間にそそと咲く草花たちばかりです。

エゾエンゴサクはエゾの名の付くとおり北国の寒さが好きらしく、早春の郊外に見つける事が出来ます。雪が解け地面が顔を目出ししてブルーの花を何個も付けるのです。

ひいき目に見れば、春の野ではこの花が一番乗りです。ブルーの花を付ける物がエゾエンゴサクで、色違いのものは異種と言えるかも知れません。

開拓当初の木々が切り倒され、農地を広げた当時は多分エゾエンゴサクが広い範囲に見られたのでしょうが、今では都会近郊では見られなくなり、郊外の道路脇に見られるだけになりました。

 

7人の小人さんを数えることが出来ます

むかしは広い範囲に見られたことでしょう。

十勝管内やオホーツク管内に長く私は住みましたが、開発されてしまったのか、群生している姿を見たことがありませんでした。

札幌に住ん見て気付いたのですが、郊外に出るとエゾエンゴサクの群生している姿を見る事が多々あるのです。

特に北に向かて車を走らせると見事なエゾエンゴサクの群生地を見ることがあります。車を降りてこの花たちと話していると、何時までたっても目的地にたどり着けません。

植物好きなカムイラビットとラビ妻ですので、時間は最大限に使う事にしているからです。

びっくりするほどの群落地は幌加内町から奥の国道375号沿いでした。見事の一言です。

 

※ 余談になりますが、エゾエンゴサクをよくよく見ていると、花の姿が小人に見えて、いつしか小人の数をかぞえていることが多くなりました。

先達の先生が、小人さんを数えることを教えてくださったからです。

 

花を探せば数多くの小人さんを見つける事が出来ますが、7人の小人のエゾエンゴサクを見つけること位にしないと面白さに欠けてしまいます。

矮性のエゾエンゴサクは、強風地域の襟裳岬にて見つけることが出来ます。それも夏に花を付けているのですから、自然の妙味も土地を変えれば大発見をすることになります。

 

※ 先日札幌の豊平区にある豊平公園の野草園にて雨の中、エゾエンゴサクの花の撮影をしてましたが、滴を乗せた花も妙味な写真が出来上がりました。

もちろん他にはだあれも撮影者はおりません。私だけの作品です。