野島から海の公園を抜け、金沢八景を巡る歩きの最後に、称名寺に行きました。
称名寺は、鎌倉時代に北条実時が建立したとされ、金沢北条氏の菩提寺だったそうです。阿宇池を中心とした浄土式庭園の寺です。
朱塗りの惣門から入りました。
1771年(明和8年)に再建されたものだそうです。
その奥に仁王門が有ります。こちらは、1818年(文政元年)に再建されたものだそうです。
門の両脇に仁王像が有ります。
獅子や鳳凰の彫刻が付いています。美しいと思いました。
仁王門はくぐれませんので、脇を抜けると、太鼓橋が有ります。
太鼓橋の手前が穢土で、太鼓橋を渡ると浄土という表現でしょうか?太鼓橋を渡ると、まっすぐな橋があり、その向こうに金堂や釈迦堂、鐘付堂が見えてきます。
境内の案内図が有りました。
金沢八景の「称名晩鐘」の鐘は、この鐘付堂の鐘だそうです。下の写真の一番手前の建物です。
金堂は、1861年(元和元年)に再建されたそうです。
金堂の少し離れた右側に釈迦堂が有ります。こちらは、1862年(文久2年)の再建だそうです。
茅葺の屋根がものすごく張り出しています。独特の景観になっています。
神奈川県立金沢文庫に行くために、金堂から左手に進むと浄土式庭園の全景が見えてきました。トップの写真です。素敵な庭園であることが解ります。
金沢文庫には、隧道を抜けます。別の隧道も見つけました。中世の隧道です。以前には、ここも通れたそうです。
称名寺の伽藍が完成した1323年(元享3年)の「称名寺絵図」にこの隧道は描かれているそうです。江戸時代には「文庫がやつ」という地名が記録されており、金沢文庫の遺跡の有力地と考えられているようです。中世には、この隧道を抜け、金沢文庫に行ったのでしょうか。
称名寺は、広大な敷地と素敵な庭園に囲まれた寺でした。
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