花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
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いっぱいの主婦の日記です

南大菩薩・「湯の沢峠~大谷ヶ丸」(その1)

2008年06月17日 | 山シリーズ
湯の沢峠から「大蔵高丸」頂上へ

ようやく晴れた15日の日曜日、いつもの山仲間と3人で山梨県の大菩薩嶺から南に連なる小金沢連山の更に先・・・
「湯ノ沢峠から大蔵高丸~大谷ヶ丸~景徳院」までの、約5時間のコースを縦走してきました。

梅雨の季節に入ると、東京近辺の低山は暑さで辛いものがあります。
さりとて「丹沢」はヒルが怖い!

涼しい標高1500m以上の山となると遠くまで出かけるしかありません。
我が家を5時半に出発し、朝一番の特急「スーパーあずさ1号」で大月に出て、普通電車に乗り換えて3駅目。
笹子トンネルを越えてすぐの駅「甲斐大和」で下車し、予約していたタクシーで「湯の沢峠」まで入りました。
タクシー料金は5840円です。



この標高1652mの「湯の沢峠」から歩き出しましたが、家を出てからここまでに4時間もかかり、すでに9時半になっていました。

大菩薩嶺から小金沢連山の「白谷丸」までは7~8年前に歩いているので、今回はこの続きの踏破です。
南端の「滝子山」まで行きたかったのですが、今の我々の体力では日帰りだと時間的にも厳しいものがあり、尚且つ、この日は「父の日」で・・・
息子夫婦から夕食の招待を受けていたので、私は早めに帰らなくてはなりません

よって初級から中級向けの大蔵高丸からハマイバ、大谷ヶ丸を経て「景徳院」に下るコースを歩きました。



この日の山梨県の天気予報はピカピカのマークだったのですが・・・
残念ながら現地は雲が多くて青空が中々広がりませんでした。
でも・・・
「大蔵高丸」に向かうコースは若葉のトンネルの中を行く登山道が続き
「山ツツジ」の鮮やかなオレンジ色が目を楽しませてくれました。



そして足元には可愛い花々が
こちらの鈴なりにぶら下がっているお花は「アマドコロ」
下の二輪のフリフリのスカートのような姿が可愛いですね。
奥の黄色いお花は何でしょう? 登山道に沿ってずっと咲いていました。



やがて気持ちの良い草原に出ます。
北を振り返って見ると、大菩薩嶺から続く小金沢連山の「黒岳」の稜線でしょうか・・・
東側の雲が中々とれません
でも・・・
ロープが張られて保護されている「お花畑」の中には、小さなたくさんのお花が見られて満足でした


中でも一番たくさん咲いていて感激したのがこの「野生のスズラン」です。
乙女の涙を思わせる清楚なお花ですね。
又の呼び名を「君影草」ともいいますが・・・
根には毒があるので要注意です。

今回は山歩きには大きすぎる「一眼レフカメラ」を持ってこなかったのですが、流石にスズランを写す時は後悔しました。
使い慣れていない主人のコンデジでは、バックが上手くボケないのです

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「マイズルソウ」の群生もあちこちで見られます。
白いお花が、鶴が舞うような姿に見えることからこの名前が付いたそうです。
マウスオンでアップのマイズルソウもご覧下さい

白いモミジイチゴのお花やスミレ、チゴユリなどもあちこちに咲き乱れていました。



お花を楽しみながら軽い登りを進んでいくと、いよいよ目指す「大蔵高丸」が近づいてきました。
残念ながらガスが晴れません。

このコースは、富士山と南アルプスを正面に見ながら歩く「展望コース」です。
それで我々もお天気の良い日を待ち続け、5月11日から3回の延期でようやく実現した「大蔵高丸」登山なんですが・・・


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一旦下ってから、広葉樹林の中の本格的な登りとなります。
マウスオンでご覧下さい

前回の奥多摩「高水三山」登山以来一ヵ月半の間があいて、その上風邪気味で体が少々重く感じましたが・・・
新緑の美しい中の山歩きは心身ともに癒されます。



「湯ノ沢峠」からお花の写真を撮りながら遊び遊び登って、僅か40分で「大蔵高丸」頂上です
あっけないくらいでした。

標高1781mの頂上からは正面に「富士山」がドォ~ン!と見えるはず
何しろ「秀麗富岳12景」に指定されているお山です。

ここまでならラクチン登山なので、湯ノ沢峠の駐車場に車を置けば、ファミリーでもピストンで登ってこられます。
「主人と又来ようかしら」と、Yさんが呟いていました。

さて・・・
この度の「岩手・宮城内陸地震」での被害が日に日に明らかになってきました。
特に「栗駒山」周辺の山崩れの画像には心が痛み、地球が牙を剥き出している様で愕然とさせられました。

「栗駒山」には十数年前の夏に、ご近所のご夫妻とイワカガミ平のすぐ下にある「栗駒高原・オートキャンプ場」でテント泊をし、4人で登っています。
緑豊かで高山植物もたくさん見られた良い山でした。

毎年秋になると「栗駒山の紅葉を一度見てみたい!」と、山仲間同士、必ず話題に出る山です。
あの辺一帯の風景がすっかり変わってしまったのでしょうか?
悲しい思いでいっぱいです
被害に遭われた多くの方々には心からお見舞いを申し上げます。

コメント (16)
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