花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

バリの休日・「ティルタ・エンプル寺院」その2

2009年02月28日 | バリ島紀行

私たちは黄色の腰帯をウエストに巻いてから、「割り門」をかたどった塔を見上げ、その脇から神聖なる領域に入りました。


ガイドブックによると、バリ・ヒンズー教の最高神は「サンヒャン・ウィディ・ワサ」
そしてインドのヒンズー教とも共通する三大神、シバ神(その象徴は風・白)、プラフマ神(火・赤)、ヴィシュヌ神(水・黒)がその現れの一つだそうです。

こうして三つ並ぶ祠が、それらの神様の居場所なんでしょうか・・・

そしてこの「ティルタ・エンプル寺院」の中心は「プヌンガン・トプサナ神殿」でした。


こちらがまさにその神聖なる神殿のようです
神々は、常に寺院に祀られているわけではなく、寺院祭礼(オダラン)にのみ天界から寺院に降臨するとされていて・・・
その時のために、寺院には神の座所となる祠や祭壇が建っているのでした。


反対方面から写してみました。
本堂にご本尊が祭られている日本の寺院とは趣が全然違います。

バリの宗教は建物より、お祈りの空間が重要なのではないかと感じさせられました。
ヒンズー教は、天界、人間界、地界の三界に別れていると言われます。
天界、地界とをダイレクトに交感するためには、屋根があってはいけないのでしょう・・・


私は、聖域に手を合わせ、旅の安全を祈願し、写真を撮ることのお許しを請いました。


高僧が祈る場所だけ屋根がついています。同じ目線でカメラを写しました。
正面に見えている石像は、こちらにお越しになる神様のお姿なのでしょうか?

雨期の季節らしくて「傘」が置いてある風景が、如何にも「人間界」を現していますね。


この寺院の象徴「聖水」は今でも「プヌンガン・トゥプサナ神殿側」から、砂や小石を巻き上げながらコンコンと湧き出しています。

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「ここには主のような大ナマズがいます」とスーさんが説明してくれたすぐあとに、ナント黒い影が動きました

マウスオンでご覧下さい
主人が慌てて撮った写真には、1m位の、大ナマズというよりは大ウナギのような「主」が見事に写っていました。


この聖水の一段下が「沐浴場」・・・
そしてその先にはたくさんの鯉が泳いでいました。


寺院の出口からはお土産屋さんがズラリと並んでいました。
「みんな三枚千円よ」とたどたどしい日本語が飛び交います。
女同士で来れば冷やかしながら覗くのですが、スーさんと主人はスタスタと急ぎ足
もっともさして買いたい品物があるわけではなく、買ったら後悔するに違いありませんが・・・

世界同時不況の影響で観光客が激減し、お店の方々も暇そうでした。

「絵画や木彫りを作っている所を見たいですか?」
車に乗り込むとスーさんが聞いてきました。
午前中棚田を見たので、午後行く予定だったゾウの洞窟を意味する寺院遺跡「ゴア・ガジャ」見物をカットし、時間が少し空いたようです。

「ボクの趣味は版画だけど、あの精巧な木彫りをどのような道具を使って彫るのか見てみたい!」と主人が返事をし、急遽行く事になりました。

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超高級な作品ばかりを扱っている、立派なお店でした。
マウスオン・クリックでその店構えをご覧下さい
庶民派の私たちは入り口を見ただけで怖気ついてしまいます(笑い)

「買わなくて良いですよ~、作っている所を見たいだけとお店には言ってあります」とスーさん。
「ホッ


紫檀や黒檀、白檀などで作られた品物が並ぶ店内を通り抜けて外に出ると、中庭に面したオープンな作業場で、匠たちは作品創りに取り掛かっていました。

中庭にはお花も咲いていて・・・
私はそちらにも興味が惹かれます。

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マウスオンでご覧下さい
バリ島ではランの花を木に寄生させて咲かせる方法が多く見られます。
ここでもそうでした。

日本では鎌倉のお寺のお庭などで見られる、古木に着生した「セッコク」がこれと似ていますね。


一本の木を彫っている匠の動きにずっと見入っていた主人は「こんな簡単な道具だけで彫り上げているんだ」と驚嘆していました。

                                

今週は関東では珍しく冬の冷たい雨が続きましたね
昨日などは雪まで混じりました。
地域のお祭が終りホッとしたのもつかの間、その後片付けが山のようにあり、体力的には厳しい二週間が続きました。
もうヘロヘロです。

その上、PCの調子が悪くて中々ブログも更新できませんでした。
皆様の所にもお伺いできずに失礼しています。

主人の友人のお助けマンに来てもらい、外付けのハードディスクを取り付け、画像ファイルの整理をしたら大分PCが軽くなり、変な警告も出なくなりました。

さぁ~!今日で仕事も一段落・・・
6日ぶりに太陽も顔を出しました
明日は菜々ちゃんの「初節句」のお祝いに行ってきます。



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18 コメント

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ウナギでしょう(笑) (風の旅人)
2009-03-01 00:48:20
神様を敬う気持ちには、国境はないようですね。
この旅の報告を読んで、そう思いますね。
それなのに宗教の違いで戦争をしている。
何で互いを認め合おうとしないのか。
そこのところが日本人には理解できないところです。

さて大ナマズの写真
どう贔屓目に見てもウナギですよ。
鹿児島の池田湖の大ウナギの方が大きい気がします。

でも現地の方の通訳がそう言うのだから、ナマズかも(笑)
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☆風の旅人さんへ (naoママ)
2009-03-01 09:15:44
バリの人々は宗教が生活に深くかかわっているようでした。
お寺も多いから年がら年中お祭があり、村の組織で催されるようでした。
ヒンズー教は仏教に似ているようで、でも違っていて・・・?
仏教はヒンズー教から分かれた宗教のようですね。

聖水の中の「ヌシ」はどう見てもウナギですよね。
スーさんの日本語もちょっとハテナ?と思う所がありましたから「単語」の覚え間違いかと・・・
我々夫婦もオーストラリアでは意味不明の英語を使っていたから、それから見ればバリ人のスーさんの日本語は大したものでした。
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Unknown (ミンゴ)
2009-03-01 10:06:40
こうやってバリを見せて頂くとホントに行きたくなります。
何時になるやら・・・
ウナギには驚きですね!
私のPCの救世主は妹の旦那さんです。
女は機械に弱いですね^^;

菜々ちゃん初節句おめでとうございます。
うちもお雛さん出しました。
もう11年。
私のも飾って??ねん(笑)
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Unknown ()
2009-03-01 14:10:44
神を敬う気持ち、ヒンズー教は特に強そうですね。
と言うか、毎日が神と共にあり、神によって支配されていると言う感覚なんですね。
信仰心の強さは計り知れないものがあります。

彫刻の匠の技、私も拝見して来ましたが、タダタダ感心して見入るばかりでした。

お忙しさも一段落でしょうか。
菜々ちゃんの初節句、おめでとうございます。
どんなお雛様が飾られたのでしょう。
次回にひな祭りの模様UPでしょうか。楽しみです。
返信する
寺院 (モカ)
2009-03-01 18:04:33
naoママさま、こんにちは~~♪

バリってこのようなところなのですね~。
宗教的でそれがまた、心地よくて。。。
ヒンズー教、とてもお勉強になります。
神々しさを感じます寺院など、先ほどから見入っております。

綺麗な画像・・・絵ハガキのようです。
そして、心にしみる解説にいい時間をいただいています。

お孫さまの初節句、おめでとうございます。
今頃は楽しいひとときを過ごされていらっしゃることでしょうね~。
いつもありがとうございます。
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☆ミンゴさんへ (naoママ)
2009-03-01 20:50:53
先ほど息子の所から帰ってきました。
目の結膜炎まで併発する風邪をひいていたという孫娘も元気になり、みんなで健やかな成長を祈ってお祝いをしてきました。

機械に疎い私・・・
PCを開くと変な警告が出て、すっかり恐怖症にかかっていました。
主人もアテにならないので厄介ですが、ようやく良くなりホッとしています。

バリは期待以上に奥が深いところでした。
新婚さんを多く見かけましたよ。

返信する
☆紅さんへ (naoママ)
2009-03-01 21:30:11
立派なご本堂のある日本の寺院と違い、あくまでも「祈りの場所」としての寺院でした。
紅さんのおっしゃるとおり、バリの人々は信仰があって生活があるようですね。

暦も太陽暦の他に二つあり・・・
月の満ち欠けに基づく太陰暦の「サカ暦」
こちらは農耕の日取りを司るそうです。

そしてジャワ・バリ暦と言われる「ウク暦」
こちらは祭礼の日取りを決める暦だそうです。
これらの複雑な暦を把握するのに、一家に一部は常備されているのが市販の「バリカレンダー」だそうです。

匠の技はどこでも感心するばかりでした。
バリの工芸品はどれも手作りで・・・
手が器用と言われる日本人も叶わない細やかさでした。
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なまず、食べました1 (だんだん)
2009-03-01 21:30:55
こんばんは~♪
両親の都合で、泊り込みで孫係りに出張してました。
もう手がかからないのに、疲れるもんですね。

これナマズですか?鰻みたい!
ベトナムで「象の耳」というナマズのから揚げを食べました。
カリカリおいしかったです。
外から見る寺院はいいけど、中へ入るとムンムンして汗がタラタラ、苦手だなと思いました。

木の細工は緻密で、しかも大胆な感じがしますね。

初節句、楽しみですねぇ♪


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☆モカさんへ (naoママ)
2009-03-02 00:05:10
神々が舞い降りる場としての神殿はやはり崇高な雰囲気が漂っていました。

バリ人が祭祀に費やす時間は、一般的な日本人とは比べ物にならないとおもいます。
道路や建物のあちこちにも祠はあり、毎朝お花を添えるのが日課のようでした。
宗教は芸術文化芸能にも影響を及ぼし、それがバリ独特の特徴を醸し出しているのでしょうね。
ヒンズー教と仏教の違いももう少し勉強してみようと思っています。

孫娘は、昨年秋に肺炎で入院して以来、お兄ちゃんが幼稚園でもらってくる雑菌に次々と感染し・・・
先週ちょこっと顔を出した時は、結膜炎と風邪でひどい状態でした。
今日は元気な顔を見せてくれたので、一安心してきたところです。
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☆だんだんさんへ (naoママ)
2009-03-02 00:06:35
どう見ても「ウナギ」ですよね。
努力して日本語をマスターしたスーさんも、単語の一つや二つの間違いはあるでしょうね。
我々がオーストラリアで使っていた英語に比べれば、スーさんの日本語は「素晴らしい!」の一言です。

ヴェトナムの宗教は何でしょう・・・
共産国になったときに排斥されたのかしら?
バリのヒンズー教は独特のものでした。
この聖域には霊気が漂っているようでしたよ。

孫娘の初節句を祝ってきました。
だんだんさんもお目付け役ではせ参じましたか・・・
孫は「怪我をさせてはいけない!」という思いが強く、疲れますよね。
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