花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

晩夏「尾瀬物語」②

2006年08月24日 | 山シリーズ

アヤメ平から右手に日光連山を眺めながらひと登りすると樹林帯に入り、やがて表識板が現れます。
左手に分ける道が「尾瀬ヶ原の竜宮十字路」へ通じる長沢道、そのまままっすぐ富士見峠方面を100m下ると「富士見小屋」。
6年前はこの小屋でソーメンを食べましたが、今回はこのまま竜宮十字路に下る事にしました。
おっと、この分岐の脇には、綺麗な湖沼の向こうに燧ケ岳が望める絶景ポイントがありますので、見逃さないようにです。

沼の周りには白いワタスゲが咲き乱れていましたが、よくよく見るとその中に薄紫の小さな「タテヤマリンドウ」が・・・
ノンビリ写真を撮っていると、若い女性のグループが先生らしき男性に引率されて登ってきました。
大学のサークルでしょうか?この日初めてすれ違ったご一行様でした。
尾瀬ヶ原から2時間半かけて登ってきたようで、皆大粒の汗をかいていました

私たちも、尾瀬ヶ原の竜宮に向かって下りの2時間を進む事にしますが、途中のベンチで持ってきたオニギリを食べました。
登山道の周りにはツマトリ草、イワオトギリ、オゼアザミのお花が見られました。
この長沢道、最初は穏やかな下りですが、長沢の頭から先は急降下が始まります。
ゴツゴツの石の上を慎重に足を運んで下りました。


道が平らになって、木道が現れると尾瀬ヶ原です。
背丈のある「尾瀬笹」が茂っていました。熊の好物らしい・・・

やがてハイカーの姿が見えてきて「竜宮十字路」に到着です。
AM11時半になっていました。
黄色い日光キスゲは終わりに近かったのですが、紫色のサワギキョウがあちこちに咲いていました
お花の写真は一眼レフのフイルムカメラを持ってきた主人に任せましたが、35mm~135mmのレンズを車に置いてきたとかでガックリ。予備のフイルムまで忘れてきたとかで、景色はあまり写していないみたいです

今夜の宿の「竜宮小屋」はすぐそばですが、しばしここで休憩してから近くを散策しました。
小屋の名前にも由来する「竜宮」とは伏流水のことで、木道を歩いて見に行けます。
尾瀬ヶ原の湿原の中味を実際に見られる唯一の場所です。

地中にある入り口と出口には水深2m以上の淵があり、入り口に流れ込んだ水は地中に潜り、50m先の出口から再び地上に湧き出すようです。

入り口と出口を結ぶ筒状の自然トンネルは、人ひとりがやっと通れる広さで、入り口が渦を巻きながら水を吸い込んでおり、竜の口に似ている事から「竜宮」となったという言い伝えもあるそうです。



これが「竜宮」です。ごく普通の湖沼に見えますが、ここの水脈をたどって行くと「竜宮城」に出られるのかも知れませんね



コメント (18)
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