スペース・ファンタジア 「2001夜物語」 (1987年5月21日) OVA (全一巻)
役名:アダム・ロビンソン Jr. (地球からの贈り物)
アダム・ロビンソン船長 (遥かなる地球の歌)
「遥かなる地球の歌」
アダム・ロビンソン船長:納谷悟朗
カレン:村田博美
トビー:堀川亮
モーリン:荘真由美
ハリィ:塩屋翼
エレン:中島千里
ジョセフ:鶴ひろみ
ヨアヒム:淵崎ゆり子
アシモム:田中亮一
声(政治家風):北村弘一
ナレーション:中西妙子(中西氏のナレーションは全編に渡っています。)
人類は宇宙に進出し、沢山の人間が植民地へ移住したが、疫病、紛争、天災等の為に今はそのすべてが放棄され、宇宙時代は過去の物になりつつあった。
地球自体も、昔の美しい星ではなくなっていた。
子供達が平和に暮らす惑星オズマに、ある日宇宙船がやって来る。
その宇宙船からのシャトルが、この静かな星に着陸した。
人間が降り立つのを見て驚く子供達。
その中の老齢の船長を見て、「パパ!」と叫ぶ末っ子のヨアヒム。
が、それはパパじゃない、とトビーにたしなめられる。
子供達は、いつでも見ていられる様にと自分達が作った地球の模型を、アダム船長達に見せる。
地球の事を知りたがる子供達に、アシモフは、こことそんなに変わらない。この星は地球に似せて改造されたという事だから・・・と言うのだった。
トビーは、地球人達がこの星を乗っ取ろうとしている事を盗み聞く。
アダム船長は子供達をシャトルに乗せ、オズマの軌道を回る。
船長は、人類が、何万人も移住した星もあったが、植民地は全て放棄されたと説明する。理由を聞かれ「宇宙が広すぎたのかもしれない。行っても行っても果てしなくて、結局人間は恐ろしくなってしまったのかもしれないね。」と答える。
長女カレンは、それでは私達がオズマに居る理由は、もう無いんですね?と問いかける。地球へ帰りたいと思います。その権利があるはずですと訴える。
そこへ「スターシード」と呼ばれる物が登場する。オリオン座星系で発見された事があったと言う。植物の種子がぎっしり集まり、繁殖場所を求めて放浪しているのだ。
地上では、アシモフが子供達の地球の模型を燃やしていた。
地上に残っていたトビーとハリィが止めようとするが、君らの為だ、地球の事なんか忘れてしまえ、と告げるのだった。
子供達に、現在の地球の姿を見せるアダム船長。
年老い、崩壊し、汚染されたそれは、もう美しい星ではない。
「この宇宙船は地球には戻らない。地球は変わってしまった・・・370年前、恒星間旅行など全く不可能だと思われた時代に、君達こそが人間の宇宙への夢の象徴であり、救いだったんだ・・・今でもそれは変わらない」と説明する船長。
植民地が全て失われてしまった今こそ、子供達は再び宇宙への夢の象徴だった。
アダム船長は、どうしても見てもらいたい物がある、と子供達に自分達が乗ってきた宇宙船を見せる。そこには、睡眠カプセルの中に入った沢山の人間が収容されていた。
シャトルが戻って来た。
「この星から出て行け!」とアダム船長に槍で襲い掛かろうとするトビー。
が、アダム船長は、心臓の発作を起こす。
苦しみながらもアダム船長は言う。「勝手にあの人々を移住させるつもりはない。この星は君らの物だ。君らだけの為にロビンソンが残した星だ。」
どうしてそれを知っているのかとトビーに問われ、「私もロビンソン一族の末裔だからだ。」と答えるアダム・ロビンソン船長。
最後の植民者として、新天地を求めてここへやって来たんだ、今さらこの星から去る事は出来ない、と言うアシモフに、船長は、子供達が断るなら、私達は出て行く。今度は私達がスターシードとなって、別の星を目指せばいいんだ、と答える。
「許してくれ。死ぬ前に、一度君らに会いたかったんだ。
この星の事は、何代も私達の胸に・・・。
君らの事を忘れた者は、一人も居なかった。」
アダムはそう言って、こと切れた。
美しいこの星に眠るアダム。
カレン「ロビンソンの人々は、私達に生命と愛と、そして地球そのものを贈ってくれました。アダム、この地で静かに・・・。」
何時の日かまた人類は、宇宙へ飛翔する事だろう。
***
アダム船長の悟朗さんは、1987年当時老け役ですが、今拝見すると現在の地に近い感じです。
心に沁みる様なストーリーでした。
最初の計画は無謀でしたが、結果的に、オズマがまた未来へ希望を繋ぐ事になると言う、なかなか素敵な話でした。
末っ子のヨアヒム(メルカッツ提督のお名前だったりするのが、ちょっと楽しいです。笑)が、父アダム(アンドロイド)よりずっと年上のアダム船長を「パパ!」と呼ぶ所、良かったです。子供はちゃんと、アダム船長に父の面影を見る事が出来たんですね。
あとは、悟朗さんが当然(!!)船長を演って下さって、嬉しかったです。(笑)
監督:竹内啓雄
製作:ビクター音楽産業株式会社、東京ムービー新社
原作:星野之宣 「アクション コミックス」(双葉社刊)
役名:アダム・ロビンソン Jr. (地球からの贈り物)
アダム・ロビンソン船長 (遥かなる地球の歌)
「遥かなる地球の歌」
アダム・ロビンソン船長:納谷悟朗
カレン:村田博美
トビー:堀川亮
モーリン:荘真由美
ハリィ:塩屋翼
エレン:中島千里
ジョセフ:鶴ひろみ
ヨアヒム:淵崎ゆり子
アシモム:田中亮一
声(政治家風):北村弘一
ナレーション:中西妙子(中西氏のナレーションは全編に渡っています。)
人類は宇宙に進出し、沢山の人間が植民地へ移住したが、疫病、紛争、天災等の為に今はそのすべてが放棄され、宇宙時代は過去の物になりつつあった。
地球自体も、昔の美しい星ではなくなっていた。
子供達が平和に暮らす惑星オズマに、ある日宇宙船がやって来る。
その宇宙船からのシャトルが、この静かな星に着陸した。
人間が降り立つのを見て驚く子供達。
その中の老齢の船長を見て、「パパ!」と叫ぶ末っ子のヨアヒム。
が、それはパパじゃない、とトビーにたしなめられる。
子供達は、いつでも見ていられる様にと自分達が作った地球の模型を、アダム船長達に見せる。
地球の事を知りたがる子供達に、アシモフは、こことそんなに変わらない。この星は地球に似せて改造されたという事だから・・・と言うのだった。
トビーは、地球人達がこの星を乗っ取ろうとしている事を盗み聞く。
アダム船長は子供達をシャトルに乗せ、オズマの軌道を回る。
船長は、人類が、何万人も移住した星もあったが、植民地は全て放棄されたと説明する。理由を聞かれ「宇宙が広すぎたのかもしれない。行っても行っても果てしなくて、結局人間は恐ろしくなってしまったのかもしれないね。」と答える。
長女カレンは、それでは私達がオズマに居る理由は、もう無いんですね?と問いかける。地球へ帰りたいと思います。その権利があるはずですと訴える。
そこへ「スターシード」と呼ばれる物が登場する。オリオン座星系で発見された事があったと言う。植物の種子がぎっしり集まり、繁殖場所を求めて放浪しているのだ。
地上では、アシモフが子供達の地球の模型を燃やしていた。
地上に残っていたトビーとハリィが止めようとするが、君らの為だ、地球の事なんか忘れてしまえ、と告げるのだった。
子供達に、現在の地球の姿を見せるアダム船長。
年老い、崩壊し、汚染されたそれは、もう美しい星ではない。
「この宇宙船は地球には戻らない。地球は変わってしまった・・・370年前、恒星間旅行など全く不可能だと思われた時代に、君達こそが人間の宇宙への夢の象徴であり、救いだったんだ・・・今でもそれは変わらない」と説明する船長。
植民地が全て失われてしまった今こそ、子供達は再び宇宙への夢の象徴だった。
アダム船長は、どうしても見てもらいたい物がある、と子供達に自分達が乗ってきた宇宙船を見せる。そこには、睡眠カプセルの中に入った沢山の人間が収容されていた。
シャトルが戻って来た。
「この星から出て行け!」とアダム船長に槍で襲い掛かろうとするトビー。
が、アダム船長は、心臓の発作を起こす。
苦しみながらもアダム船長は言う。「勝手にあの人々を移住させるつもりはない。この星は君らの物だ。君らだけの為にロビンソンが残した星だ。」
どうしてそれを知っているのかとトビーに問われ、「私もロビンソン一族の末裔だからだ。」と答えるアダム・ロビンソン船長。
最後の植民者として、新天地を求めてここへやって来たんだ、今さらこの星から去る事は出来ない、と言うアシモフに、船長は、子供達が断るなら、私達は出て行く。今度は私達がスターシードとなって、別の星を目指せばいいんだ、と答える。
「許してくれ。死ぬ前に、一度君らに会いたかったんだ。
この星の事は、何代も私達の胸に・・・。
君らの事を忘れた者は、一人も居なかった。」
アダムはそう言って、こと切れた。
美しいこの星に眠るアダム。
カレン「ロビンソンの人々は、私達に生命と愛と、そして地球そのものを贈ってくれました。アダム、この地で静かに・・・。」
何時の日かまた人類は、宇宙へ飛翔する事だろう。
***
アダム船長の悟朗さんは、1987年当時老け役ですが、今拝見すると現在の地に近い感じです。
心に沁みる様なストーリーでした。
最初の計画は無謀でしたが、結果的に、オズマがまた未来へ希望を繋ぐ事になると言う、なかなか素敵な話でした。
末っ子のヨアヒム(メルカッツ提督のお名前だったりするのが、ちょっと楽しいです。笑)が、父アダム(アンドロイド)よりずっと年上のアダム船長を「パパ!」と呼ぶ所、良かったです。子供はちゃんと、アダム船長に父の面影を見る事が出来たんですね。
あとは、悟朗さんが当然(!!)船長を演って下さって、嬉しかったです。(笑)
監督:竹内啓雄
製作:ビクター音楽産業株式会社、東京ムービー新社
原作:星野之宣 「アクション コミックス」(双葉社刊)