ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

ヴォーリズがいた風景・レトロ・モダンな町並み  ~近江八幡 八幡堀エリア・逍遥 ③

2024-11-05 | 滋賀の旅

ヴォーリズがいた風景・レトロ・モダンな町並み ~近江八幡 八幡堀エリア・逍遥 ③

  

 日牟禮八幡宮の大鳥居の向かいに建つ、なんとも異彩を放つ建築物「白雲館」。
 和洋折衷というより、“擬洋風建築”というべきか。

 白雲館は、明治10年(1877年)に教育施設「八幡東学校」として建築され、現在は観光案内所となっている。

 

 魚屋通り沿いにヴォーリズ像が建てられている。

 

 

 

 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964)
アメリカ合衆国カンザス州生まれのウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964)。24歳の時にYMCAの紹介でキリスト教伝道のために来日し、建築家としても全国で教会や学校、ホテルなど1600件にものぼる建物を設計した。また、近江セールズ株式会社の創立者の一人としてメンソレータム(現・近江兄弟社メンターム)を広く日本に普及させた実業家でもある。一柳満喜子と結婚後、一柳米来留 ( ひとつやなぎめれる )と名のり帰化。近江八幡市名誉市民第1号に選ばれる。(まっぷるnetより)

 建築家・キリスト教の伝道者・実業家として貢献するとともに近江八幡をこよなく愛した人物であったようだが、誰しも一度はお世話になったであろう、「メンタム」を普及させた人でもあった。

 像の向かいには(株)近江兄弟社のメンターム資料館がある。

 

 半世紀以上を近江八幡で過ごしたヴォーリズの旧家であり、現在は資料館として愛読書や遺品などを展示するヴォーリズ記念館。

 

 ヴォーリズ学園は近江兄弟社グループの学校法人でこども園・保育園・小学校・中学校・高等学校がある。

 

 和菓子の老舗「たねや」さん。

 

 

 界隈には新町通りはじめ、古い町並みが残っている。

 江戸時代末期から明治にかけて建築された商家が整然と残る重要伝統的建造物保存地域でもある。

 近江商人のふるさととして、歴史ある街の景観や文化の保存運動の賜物だろう。

 近江国を起点に他国へ行商した近江商人の仕事や暮らしぶりをしのぶことができる。

 

 

 

   

   

 

 

 

 

 

   

    お洒落なカフェやレストランも立ち並び、昔とは隔世の感がある。

 

 

 

 

 

  

 

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「かわらミュージアム」瓦と白壁のモノトーン ~近江八幡 八幡堀エリア・逍遥 ②

2024-11-02 | 滋賀の旅

「かわらミュージアム」瓦と白壁のモノトーン ~~近江八幡 八幡堀エリア・逍遥 ②

 

 「かわらミュージアム」は、白壁と瓦屋根の白黒モノトーンが八幡堀の水面に写る佇まいが美しい。

 10棟の建物には2万4000枚に及ぶ瓦が使われ、周辺建物との調和を図るため「いぶし」を落として古く見せている。

 江戸時代から300年以上も続く「八幡瓦」の技術や伝統を後世に伝えるため、瓦工場跡地に建てられた。

 

 

 

 

 

 珍しい鍾馗瓦。

 

 トイレもお堂のよう。

 

  

  

 

  

 

 日牟禮八幡宮は、「近江八幡市」の市名の由来となった神社で、古くから近江商人の信仰を集めている。

 一帯は寺社が並び、宮町の風情が漂う。

 

 

 

 

 

 

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八幡堀・近江商人の運河  ~近江八幡 八幡堀エリア・逍遥 ①

2024-11-01 | 滋賀の旅

八幡堀・近江商人の運河  ~近江八幡 八幡堀エリア・逍遥 ①

 

 八幡堀は、豊臣秀吉の甥にあたる豊臣秀次が近江13万石を与えられ、琵琶湖に臨む標高286mの八幡山に八幡城を築いた際に城の堀として、また、運河として琵琶湖から水を引いて築かれたと伝わる。

 ところが、秀吉の逆鱗に触れ、秀次が高野山で自刃したあと、城は廃されたものの、秀次が築いた碁盤模様の城下町は近江商人の町として存続した。

  全長約4.7キロの八幡堀は水運の動脈として活用され、全国各地から運ばれた物産を保管した土蔵が建つなど、近江八幡の繁栄を支えた。

 

 

 

 

 風情ある景観から映画やドラマのロケが多数行われる八幡堀だが、私が初めて訪れたウン十年前は堀にヘドロが堆積し悪臭を放ち周囲の町並みも、かなり荒れていたという印象がある。

 それから、何度も訪れているが、八幡堀周辺は、景観や環境がどんどん整備され滋賀県有数の観光地として発展した。

 県は堀を埋め立てる予定で動いていたようだが、堀が蘇ったのは地元民の保全活動の賜物でもあるのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  

 

 

 

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モネの絵画の中へ ~水生植物公園 みずの森   ③

2024-10-31 | 滋賀の旅

水生植物公園 みずの森  ③

 

 日本各地に ‟モネ” の名を冠した庭や池がたくさんあるが、ここ、みずの森の庭園も ‟モネ” をイメージしている。

   太鼓橋と睡蓮のコラボを描くモネの感性は日本人の感性と共通するものがあるのだろう。

 また、園内には睡蓮だけでなく100種類のハスがあり、シーズンには咲き誇る。

 この時期には「パラグアイ オニバス」の人が乗れるほどの巨大な葉に見入ってしまう。

 琵琶湖の烏丸半島一体はかつて、日本最大級の蓮の群生地だったが、2016年に忽然と消えてしまった。

 突然、消滅した理由として、湖底の泥の中のメタンガスが増えたことや湖底の土壌が、ハスの生育に適した粘土質から砂地に変化した等など複合的に作用したようだが、人力で元の姿に戻すのは難しいそうだ。

 以前のようにハスの花に覆われた琵琶湖烏丸半島を何時か、また見てみたいものだ。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

  

                             ハスの母神像(紀元前20世紀、サリー・デリー出土)。

 

 比良山系と琵琶湖大橋を望む。

 

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アトリウムに咲く睡蓮・幻想 ~水生植物公園 みずの森 ②

2024-10-29 | 滋賀の旅

アトリウムに咲く睡蓮・幻想 ~水生植物公園 みずの森 ②

 

 漢字で書くと水蓮ではなくて「睡蓮」。

 夜に睡眠するように花を閉じるので "睡" とついたという。

 「みずの森」のアトリウムでは、そんな幻想的な熱帯性睡蓮を鑑賞することができる。

    水面に映る睡蓮のリフレクションにはアナザ・ワールドが広がっていた。

 

  

  

  

  

  

   

 

 

   

   

   

   

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水生植物公園 みずの森 ① ~ひまわり・ハローウィーン

2024-10-28 | 滋賀の旅

水生植物公園 みずの森 ① ~ひまわり・ハローウィーン

 

 水生植物の宝庫である琵琶湖のほとり、烏丸半島に位置する、草津市立水生植物公園では四季を通して睡蓮はじめ、さまざまな植物を楽しめる。

 蓮の群生地がある当公園には、蓮の季節しか行ったことがなかったので真夏の太陽のイメージしかなかった。

 遅咲きのひまわりに迎えられて、爽やかな季節なのに酷暑の夏を思い出した。

  

 

 

 

 秋の主役、コスモスなど秋の花々。

 

 

 

 

 

 

  

 そして、ハッピー・ハローウィーン。

 

 

 

 

 

   

 



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”麒麟” が棲む ~西教寺・夏詣 ④

2023-09-17 | 滋賀の旅

 ”麒麟” が棲む ~西教寺・夏詣 ④    (完)

  

 夏詣で圧巻だったのはオブジェ制作の「馬遊舎」の作品展示。

 なかでも、「麒麟」には特に目を引いた。

 2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』で明智光秀を平和の使者ともいうべき、麒麟に例え、従来の「逆賊」、「謀反人」、「陰気で狡猾」という光秀イメージを払拭したのは記憶に新しい。

 西教寺は光秀一族の菩提寺であるが、確かに”麒麟” が棲んでいるように感じた。

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

     

  

 

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和あかりの極楽世界 ~西教寺・夏詣 ③

2023-09-16 | 滋賀の旅

和あかりの極楽世界 ~西教寺・夏詣 ③

 

 和あかりに包まれた境内をはんなりとそぞろ歩き。

 幻想的な光のオブジェに極楽世界を垣間見る西教寺の夏詣。

 

 

 

 

 

 

   

  

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「風鈴参道通り抜け」 ~西教寺・夏詣 ②

2023-09-14 | 滋賀の旅

「風鈴参道通り抜け」 ~西教寺・夏詣 ②

 

 疫病退散・除災招福を祈願されたカラフルなガラス風鈴2000個が参道の天井を鮮やかに飾っていた。

 ガラス風鈴のひとうひとつを僧侶が手塗りをしたという。

 清々しい響きに邪気も払われたことだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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西教寺・夏詣 ① ~極楽世界に続く"光の参道"

2023-09-12 | 滋賀の旅

西教寺・夏詣 ① ~極楽世界に続く"光の参道"

 

 比叡山の南東山麓に大きな寺域を持つ西教寺は天台真盛宗(てんだいしんせいしゅう)の総本山である。

 寺伝では、聖徳太子創建と伝わり、荒廃と再興のあと、戒律・念仏の道場となった。

 戦国時代には織田信長による延暦寺焼き討ちで焼失したが明智光秀(1528-82)が寺の復興に尽力したことから、光秀一族の菩提寺となった。

 夏詣は参道のライトアップに始まる。まるで、極楽世界に続く"光の参道"である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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旧竹林院ライトアップ ② ~虹色グラデーションの庭園

2023-09-10 | 滋賀の旅

旧竹林院ライトアップ ② ~虹色グラデーションの庭園

 

 旧竹林院の2Fに上がると、また、違った角度からの絶景が臨める。

 虹色グラデーションの美しさに目を見張る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 通路や駐車場には数々の大津絵の行灯がある。 

 

 

 

  

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旧竹林院ライトアップ ① ~リフレクションの幻想庭園 

2023-09-09 | 滋賀の旅

旧竹林院ライトアップ ① ~リフレクションの幻想庭園 

 

 大津市坂本の名勝庭園・旧竹林院の夜間ライトアップが幻想的だ。

 暗い部屋に置いた座卓の表面に庭の樹木が反射するリフレクションが特に圧巻である。

 旧竹林院は、比叡山の僧が織田信長による焼き打ち後に建てた里坊(さとぼう、住まい)で現在は市の施設となっている。

  

 

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

 

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黄昏逍遥 ~坂本・石垣の町並み

2023-09-07 | 滋賀の旅

黄昏逍遥 ~坂本・石垣の町並み

 黄昏時、久々に大津市坂本のまちを歩くと、あらためて石垣が美しいまちの景観をつくりだしていることに気づく。

 比叡山延暦寺や日吉大社の門前町として栄えた坂本は、穴太(あのう)衆積みと呼ばれる美しい積み方をした石垣が町中に多く見られ、また、里坊と言われる比叡山で修行 を積んだ僧侶たちの隠居坊もびっしり並んでおり、一帯は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

 「石の声を聴き、石に従う」穴太衆、かく語りき。

 

 

 

 

 

 

 坂本を訪ねるたび利用する蕎麦屋は残念にも営業していなかった。

 またの機会に。Guuu~

 

 

 

 

 坂本駅の趣ある佇まい。

 

 京アニ制作「響け!ユーフォ二アム」とのコラボ列車が走っていた。寂寥の黄昏。

 

 

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Natural・自然のままに ~ラコリーナ近江八幡 ② 

2022-07-05 | 滋賀の旅

Natural・自然のままに ~ラコリーナ近江八幡 ② 

 

 ラコリーナの数々の撮影スポットの中でも一番人気は「土塔(どとう)」。

 土の表情が草屋根に不思議にマッチしている。

 

 栗の木の丸太のままの柱は、その優しい肌質がとてもあたたかな雰囲気をつくり出している草屋根回廊。

 個性的な曲がりや節のある木が本来の姿で出迎えてくれる。

 

 草屋根の上から水滴がぽたっぽたっと軒下に落ちる。

 自然界のように循環しているんだということを実感する。

 小さなドアは、まるでアリスの国に通じるように。

 

 和菓子やバームクーヘンを販売する店内。

 

 

 

 和菓子屋さんらしい木枠。
 
 
 
 
 
 フードガレージのロンドンバス。
 
 
 
 
 
 

 <番外編>

 ラコリーナをあとにして、琵琶湖さざなみロードをドライブ。

 湖を吹き渡る心地よい風とひこうき雲。

  (   Memory of a Good day  )

 

 

 

 

 

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ラコリーナ近江八幡 ① ~神様が宿る丘

2022-07-04 | 滋賀の旅

ラコリーナ近江八幡 ① ~神様が宿る丘

 

 「近江八幡神社の神様が宿る神聖な山の麓に店を構える。 この山を一切壊してはならない、そして神様の山と共存する」

 和洋菓子の老舗”たねや”の一大コンセプトのもと、神様の山の麓に丘(“Collina”:イタリア語)がある。

 メインショップの入る“草屋根”を中心に、本社の入る“銅屋根”、そして回廊“栗百本”、ランドスケープは水田。

 アジアか中米の奥深くに眠る古代遺跡、はたまた寺院、いや、ジブリかムーミンの世界に出てくるような・・・

 不思議な建物群は藤森照信氏の設計だという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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