ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

あかる姫まつり 2015 Vol. 2 ~あかる姫パレード

2015-04-30 | 平野のイベント
あかる姫まつり 2015 Vol. 2 ~あかる姫パレード

           

           

           
            
 いよいよ、パレードが始まった。
 私も参加するわけではないのに、気合が入って、心の中でエールを送らずにはいられなかった。
 先頭は小村先生、率いる大教大附属中学校のワッソ隊の皆さん。

            

            

            

            

 大舞台なのに、彼女は余裕綽々にみえた。
 笑顔も堂に入ったもの。

            

                      
            

            

 ワッソ隊のシンガリを務めるのは「着物で歩こう!」スタッフの山村さん。
 ワッソの音楽にアフリカ音楽のリズムを乗せるのは大変だったとか。

                            
            

 あかる姫のオーラに霞んでしまったかのような、坂上田村麿役の松本君。

            

 それでも、独特の朴訥とした味のある雰囲気を醸し出していた。

            

 衆目の視線を浴びて、あかる姫は、ますます、生き生きとしてきた。
 さすが、福祉の本業の傍ら、劇団活動をしているだけのことはある。
 私の目に狂いはなかった。
 表情がくるくる変わって、カメラマンのフォーカスを飽きさせない。

            

            

            

            

            

            

            

 「わっそおぉ!わっそお!」掛け声も高らかにワッソ隊も疲れ知らず。

            

 Uターンで向きを変えるとき、山車は大変である。

            

 山車を引っ張る皆さんが全力を出していると彼女もコブシを作って、一緒に掛け声をあげていた。
 彼女のお人柄だろうか・・・今回、一番、印象深いシーンだった。
 こりゃ、ただの姫じゃあないぞ!

            

 商店街を練り歩いたパレードは漸く、イベント広場に到着した。
 「笑顔を絶やしたら、あかんで。」とアドバイスを送っていたが、本当に最後まで笑顔でいた。

            

 あかる姫のコメントを紹介しておきます。               
      
  パレードでは、一人一人の目を見つめながら気持ちを込めて手を振らせていただきました!(*^^*)

「パワーもらうわぁ!」 といって私の手を握ってくれたこと。

「今日はほんと幸せな日やわぁ」と素敵な笑顔をみせてくれたこと。

パレード中に商店街のお茶屋さんがソッとお茶を渡してくれたこと。

イベントが終わって私服で商店街を通るときも「あかる姫さん、どこ行くんー?」「べっぴんさんやったでー!」と声をかけて下さったこと。

他にも嬉しいエピソードが沢山♪♪
お姫様になれたことはもちろんHappyですが、なにより地域の皆さまと心を通わすことができたことが、とってもとっても幸せな1日でした(*^^*)


      つづく

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速報!「あかる姫まつり」、無事終了!!

2015-04-25 | 平野のイベント
速報!「あかる姫まつり」、無事終了!!

            

 本日のあかる姫まつりは、大盛況のもと、無事終了!
 今年のあかる姫役、明日香ちゃんは「着物で歩こう!」のスタッフ。
 「彼女をあかる姫にしたい」と思っていたことが実現できただけでも私としては大満足だったが、結果は大いに好評だったようで、更に嬉しい限りだ。
 

            

            

            

 500~600枚、撮影したので、整理することを考えると悩ましいが、まずは速報版で。

             

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今年の「あかる姫」を発表します!

2015-04-23 | 平野のイベント
 今年の「あかる姫」を発表します!

            

 大阪市平野区の杭全神社の境外末社である赤留比売神社(=あかる姫神社、三十歩神社)の“あかる姫伝説”に因んだ恒例イベント「あかる姫まつり」がいよいよ、4月25日(土)に開催されます。
 この「あかる姫まつり」のヒロイン、今年のあかる姫を何処よりも早く、「ワンダースター★航星記」にて発表します。
 本年2015年の、あかる姫は背戸口在住の安田明日香さん(27)です!

            

            

 当ブログの読者なら、見覚えがあるかと思いますが、「平野を着物で歩こう!実行委員会」のスタッフであります。
 私、実は今年の初めから、今年のあかる姫に彼女をと画策しておりましたが、諸般の事情で直前まで発表を控えておりました。
 これで、「平野を着物で歩こう!」から、3年連続で「あかる姫」が選出されたことになります。

            

            

 彼女には、昨春の「第3回 平野郷を着物で歩こう!」で“2013あかる姫”の侍女役をお願いしておりましたが、今年は主役ですね。
 おめでとう!頑張ってください!!

            

            

 では、昨年、一昨年の「あかる姫」を振り返ってみましょう。
 まず、2013年の小林直美さん。

            

            

 2014年の田中ゆかりさん。

            

            

 お二人共、「平野郷を着物で歩こう!」では大活躍されました。 

                      
            

 昨年の「着物で歩こう!」では杭全神社境内で七名家の末吉勘四郎さん立会いの下、あかる姫のティアラの引き継ぎ式を執り行いました。

            

 あかる姫パレードは2015年4月25日、13時から三十歩神社(あかる姫神社)での神事のあと、出発し商店街をパレードする予定です。
 あかる姫神社の阿加流比売神(あかるひめのかみ)は今年もあかる姫を優しく見守ってくださることでしょう。


            


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二条城ライトアップ 2 ~元離宮の花影

2015-04-22 | 旅行
二条城ライトアップ 2 ~元離宮の花影

            

 二条城は徳川家康が京都御所の守護と上洛時の宿舎として造営した。
 1603年家康が造営した当時、現在の二の丸御殿と天守部分だけだったが、その後、第三代徳川家光が寛永の大改修で二条城の西側に本丸御殿と天守閣を整備し、ほぼ現在の形となった。
 桜ライトアップの夜間拝観では二の丸御殿内部の鑑賞ができないのが、残念だったが、唐門と壁をスクリーンにしたプロジェクション・マッピングは豪華だった。

            

            

            

            

            

            

            

            

 徳川慶喜が大政奉還を宣言した場所として、歴史の1ページに遭遇する楽しみがある二条城である。

            

            

            

            

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二条城ライトアップ 1 ~「インスピレーション」

2015-04-20 | 花めぐり~4月

二条城ライトアップ 1 ~「インスピレーション」

            

 二条城はいつも、そこにあった。
 そして、いつも観光客に溢れていた。
 学生時代は二条教習所に通って、車の免許を取ったくらいだから、かつてはホームグラウンドであったに違いないのだが、あまりにも近すぎて、また、あまりにも人が多すぎて敬遠していた。
 小さな頃に行って以来だから、もう殆ど、記憶にはないのだが、桜のライトアップにつられて、ふらっと出かけてみた。

            

 

            

            

            

            

            

            

            

            

            

 ジプシー・キングスの「インスピレーション」。
 「鬼平犯科帳」のエンディング・テーマだが、何故か、桜のラスト・シーンには、この曲が似合うような気がして。

 遥かに宵の明星を望んで。

            

            

            

            

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杭全神社・御田植神事 2015 Vol. 3 ~次郎坊に託す未来

2015-04-18 | 平野の伝統行事
杭全神社・御田植神事 2015 Vol. 3 ~次郎坊に託す未来

            

 シテが再登場して、拝殿の隅まで行くと、「太郎坊やーい、次郎坊やーい」と扇を振って、子どもたちを呼ぶ。
 この声に呼応して、市松人形を背負う男性と早乙女二人が登場。
 この市松人形が次郎坊で、男性が太郎坊だ。

            

 シテは早乙女から、幼い次郎坊を預かり、神前でご飯を食べさせ、桶に放尿させる。
 このシーンは大変、珍しく、杭全神社の御田植神事でしか見られない。
 赤ん坊の生育(食べさせる、排尿)を扱って子孫繁栄を祈っているとも、排便させて肥料とすることで自然界の循環を現わしているともいわれる。            
            

 次郎坊に託す未来。
 「世の中、良ければ・・・」と願わずにはいられない。            
 このあと、早乙女はシテから次郎坊を受け取り、太郎坊に背負わせる。

                   
           
 そして、三人は神前に苗を持って並び、田植の所作を三度、繰り返したあと、シテと共に帰っていく。

            

            

            

            

 神様へ奉納する杭全神社・御田植神事も、無事終了。
 650年の歴史と地域の伝統を未来へ繋ぐことができた。
 御田植神事保存会の面々。
 
            

 年々、早乙女さんが娘さんらしくなっていく。
 周囲の関係者の老化がみえてくる。
 これも、自然な時の流れ。

            

            

            

 牛さん役の長尾さん。
            

 絵馬堂に戻って、お疲れさん会。

            

 総監督の松村長二郎さんは「昨年、手術を経験した。こうして、この場にいられることを感謝したい。」と話された。

            

 次の一年に繋げることを誓って、お開きとなった。


             

 動画2 ↓  



 ※4回シリーズとなった「杭全神社・御田植神事 2015」。
 出演した私も紋付きの袂にコンデジを忍ばせて撮影していますが、殆どの写真は友人で写真ブロガ―の中島さん、同僚の唐津さん、着物で歩こう!スタッフの山村さんの写真を拝借いたしました。
 (←中島さんのブログは左サイド、ブックマークの「心のままに、感じるままに」をご覧ください。)
 また、掲載した動画2本は元同僚の市川さんが撮影したものです。

 ご協力いただき、誠にありがとうございました。

 
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杭全神社・御田植神事 2015 Vol.2 ~「たーれたれ」のこころ

2015-04-17 | 平野の伝統行事
杭全神社・御田植神事 2015 Vol.2 ~「たーれたれ」のこころ

            

             

 鍬で耕したあと、シテは唐鋤を引く牛さんを連れて登場します。

            
 
 シテは「させい、ひょうせい、ひょうせい」と繰り返しながら、牛を引き、唐鋤で田を鋤きながら拝殿をゆっくりと廻ります。

            

 次に田均し棒を持って、再登場したシテは「やあえい、えい、えい、えい」と棒で田を均す所作をします。

            

              

 シテは籾桶(もみおけ)を持って、登場します。
 各地の長者の名を挙げ、あやかりたいと願いながら、「福の種を蒔こうよ」と籾種を四方八方に向かって蒔いたあと、「宮の前も蒔こうよ、当所も蒔こうよ」と近くに籾種を蒔き、幸せがこの地にやってくることを祈願します。

            

                   

 この神事で何度も繰り返される台詞があります。

 シテ    「世の中の良ければ、ほながの尉(じょう)も たーれたれ」
 地方(じかた)「大柑子(だいこうじ)を二つ並べて、福の種を蒔こうよ」

 世の中に疫病や飢饉がなければ、それで足ると願うというシテの言葉に対し、めでたいとされる大柑子(大きなみかん)を二つの太陽に例え、その下で稲を育てれば、豊作に違いないという地方の返しが心地良く耳に残ります。

 「たーれたれ」は、豊作で疫病や飢饉がなければ、世の中、事足りるという意味で、実に深い意味があるとシテの藤岡さんはおっしゃいます。

 「吾唯足知」・・・われ ただ たるを しる    
       
 京都・竜安寺にある蹲踞(つくばい=茶室の庭先にある石の手水鉢)に刻まれている言葉で「人は欲張らず、今の自分を大切にしなさい」という意味です。
 御田植神事を鑑賞しながら、今一度、豊作だけを祈った先人たちの想いを振り返るのも一興ではないでしょうか。


            

            

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杭全神社・御田植神事 2015 Vol. 1 ~尉(じょう)になる瞬間

2015-04-16 | 平野の伝統行事
杭全神社・御田植神事 2015 Vol. 1 ~尉(じょう)になる瞬間

             

 4月13日、小雨まじりの宵、平野の杭全神社で約650年続くという、「御田植神事」が執り行われた。
 まずは、絵馬堂で出演者による直前の打ち合わせと練習があった。

            

            

            

 シテという大役を務める藤岡さん。気合が入っていらっしゃるようだ。

              

            

            

 お神酒をいただいて、いざ、拝殿へ。

            

 祝詞があげられた。

            

 藤岡さんが三度目の尉(じょう)になる瞬間。緊張の一瞬。

            

            

            

            

 さあ、「御田植神事」が始まる!

            

            

 動画アップ↓

 


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速報!「杭全神社・御田植神事」は無事、終了!!

2015-04-13 | 平野の伝統行事
速報!「杭全神社・御田植神事」は無事、終了!!

            

 本日(4/13)に執り行われた「杭全神社・御田植神事」は無事終了しました。
 お足もとのわるい中にも拘わらず、多数の方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
 本年の五穀豊穣を祈念でき、神様もお喜びのことだったと思います。
 そして、約650年に渡って継承されてきた伝統文化が今年も続けられたことを何よりも嬉しく思います。

 また、応援に来て戴いた皆さん、ありがとうございました。

 (とりあえず、速報版で。)


            

            

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直前レクチャー~「杭全神社・御田植神事」

2015-04-11 | 平野の伝統行事
直前レクチャー~「杭全神社・御田植神事」

            
(出番を待つ次郎坊と牛さん) 

 4月13日(月)19時から、執り行われる「杭全神社・御田植神事」。
 いよいよ、目前にせまってきた。
(当日、一般の方は拝殿に上がって鑑賞しますが、よいお席を確保されたい場合はお早目にいらしてください。観覧は無料です。)
 今回は初めて鑑賞される方のために、わかりやすいガイダンスを作成しましたので、是非、ご覧ください。

 以下、4月5日の練習風景から

            

            

            

            

 総監督は松村長二郎さん。

            

            

            

 私は地元の奈良を中心に各地の様々な御田植祭やおんだ祭りを見てきましたが、どこに行っても、伝統行事を絶やすまいという皆さんの熱意を感じました。
 今、平野の「御田植神事保存会」の会員にいつの間にか、なっており、神事に出演させていただいていることに不思議なご縁を感じてなりません。

            

            

            

             

 <杭全神社・御田植神事の初心者向け解説>

Scene1.シテ(主人公)と地方(じかた=コーラス・グループ)の登場。前説。

シテは「御田植」を始めることを宣言し、神事がスタートします。
この神事で何度も繰り返される台詞があります。
シテ 「世の中の良ければ、ほながの尉(じょう)もたーれたれ」
地方 「大柑子(だいこうじ)を二つ並べて、福の種を蒔こうよ」
世の中に疫病や飢饉がなく、無事に繁栄することを願うというシテの言葉に対し、めでたいとされる大柑子(大きなみかん)を二つの太陽に例え、その下で稲を育てれば、豊作に違いないという地方の返しが心地良く、耳に残ります。
「たーれたれ」は、豊作で疫病や飢饉がなければ、世の中、事足りるという意味です。

シテは鍬(くわ)で田を耕す所作をしながら、和泉諸白(いずみもろはく=高級な日本酒)や強飯(こわめし=おこわ)、銭米(お金と米)など豊作の喜びを語ります。
地方も「同感だ」と合いの手を入れます。
ここで、シテは鍬を振りおろし、水口(みなくち=田の水の取り入れ口)を切って、田に水を入れる所作をします。
「やあえい、がばがばがば、やあえい、がばがばがば」ともっとも、力の入るシーンです。
昔は観客も一緒になって、「やあえい。やあえい。」と声を合わせたと言います。
そこから、御田植神事は地域の方から「あーえん」と親しく呼ばれるようになりました。

Scene2.シテは唐鋤をつけた牛を連れて、再登場。

シテは田を鋤く前に農耕の大切なパートナー、牛さんと会話をします。
シテ「西宮の尉(ぜぜ)が」
牛=地方が代弁「月に三度の雨、月々(2ヶ月)に六度の雨、モオーウ」
「西宮の尉」とは、雨乞いの祈祷をする人ではないかということです。
ここで、シテが名台詞を発します。
「牛のやまう(病)、人のえきれい、萬(よろず)悪しきこと、熊野の奥の泥の海へさしのけい」
庶民の幸せを願う気持ちが強く顕れていて、何だか、ほっこりとした気持ちになります。
シテは「させい、ひょうせい、ひょうせい」と繰り返しながら、牛を引き、唐鋤で田を鋤きながら拝殿をゆっくりと廻ります。

Scene3.シテは田均し(たならし)をした後、籾(もみ)種を蒔く。

田均し棒を持って、再登場したシテは「やあえい、えい、えい、えい」と棒で田を均す所作をして、この作業に大変な労力が要することを窺わせます。
次にシテは籾桶(もみおけ)を持って、登場します。
シテは各地の長者の名を挙げ、あやかりたいと願いながら、籾種を四方八方に向かって蒔きます。
次に「宮の前も蒔こうよ、当所も蒔こうよ」と近くに籾種を蒔き、幸せがこの地にやってくることを祈願します。
このとき、シテと地方のやり取りはクライマックスを迎えるのです。
この籾種を持ち帰ると「福を授かる」と言い伝えられております。
昔はこの種から芽生えた早苗を田に植えれば、その田はよく稔るという信仰があり、近郊の農民が大勢来て、蒔かれる籾種を争って拾ったといわれます。
ここで、地方は退場します。

            

Scene4.太郎坊、次郎坊、早乙女の登場。

シテが再登場して、拝殿の隅まで行くと、「太郎坊やーい、次郎坊やーい」と扇を振って、子どもたちを呼びます。
この声に呼応して、市松人形を背負う男性と早乙女二人が登場します。
この市松人形が次郎坊で、男性が太郎坊です。
昔、子どもたちも田作業を手伝っていたことが偲ばれます。
シテは早乙女から、幼い次郎坊を預かり、神前でご飯を食べさせ、桶に放尿させます。
このシーンは大変、珍しく、杭全神社の御田植神事でしか見られないそうです。
赤ん坊の生育(食べさせる、排尿)を扱って子孫繁栄を祈っているとも、排便させて肥料とすることで自然界の循環を現わしているともいわれます。
このあと、早乙女はシテから次郎坊を受け取り、太郎坊に背負わせます。
そして、三人は神前に苗を持って並び、田植の所作を三度、繰り返したあと、帰っていきます。
シテも退場して、神事が終了します。



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「花の下連歌会」 ~平野の伝統文芸

2015-04-09 | 平野の伝統行事
 「花の下連歌会」 ~平野の伝統文芸

                    

 平野の杭全神社・瑞鳳殿で4月5日(日)、恒例の「花の下(もと)連歌会」が催された。
 杭全神社には日本唯一の連歌所が残る。
 連歌とは古風な大和言葉を基調に、五七五の長句と七七の長句を参加者各人が交互に読み継いで全員でひとつの作品を作り上げる。
 季節と句材をまんべんなく入れて、宇宙を創り上げる高度な知的ゲームといえる。

                    

 瑞鳳殿・内庭の桜のご神木に向かい、藤江宮司と参加者が柏手を打って、「花の下連歌会」が始まる。
 いつもなら、桜の木の下に円座になって、歌を詠むのだが、生憎の雨で、この日は軒下に机を並べた。

                    

                    

                    

 折からの驟雨に桜の花びらが敷き詰められた庭を見ながら、連歌が詠まれていく。

 けふの日を こころあれかし 宮の花     忠夫

 青きを踏まむ あらたなる苑    正謹

 鶯の 声にめざめの 早くして     淑子

 船はいづこを さしてゆくらん    正純

 降り降らず 雲をしるべの 旅なかば    敦子

 つづく築垣 苔生すままに    典央

 ・・・・・

 ・・・・・



 と延々と続けられた。

                    
                    

                    

                    

 見学だけのつもりだったのに、歌を勧められた。
 残念ながら、結局、一句も詠めず終い。

                    

                    


 おっ!この記事を書きながら、急に一句できた!ついに詩聖降臨か!!


 花ふる日 君とたづねし 歌庵(うたいおり) 言葉、紡いで 時を織るかな


 う~ん・・・駄作なり。


                    



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桜舞い散る道で ~桜SONGを聴きながら

2015-04-07 | 花めぐり~4月

桜舞い散る道で ~桜SONGを聴きながら

            

 満開の桜を愛でながら、宴(うたげ)を催すのは、日本人だけだという。
 季節の変化に時の移ろいを感じ、自らの人生を重ね合わせる。
 桜咲く頃、また、この歌が聴きたくなった。

 

 毎年、桜SONGのランキングがいろんなところで発表される。
 福山雅治、コブクロ、いきものがかり、ケツメイシといった、2位以下のいつもの面々を押さえて、森山直太郎の「さくら」は毎年、TOP不動といったところだろうか。
 この歌を聴くたびに、桜舞い散る道での別れの情景が浮かんでくる。
 本当にそんなところで別れを経験した憶えはないのだけれど、「永遠の決別」の心象風景には、いつも桜が舞っているのかもしれない。
 
            

 デジスケッチするために笠置を訪れた。

            

            

            

 駅前には太平記のオブジェが・・・。

            

 桜の季節は近隣を廻っても、絵になる風景に溢れている。
 桜を愛でる人の顔は、いつもより晴れやかにみえる。


            

            

            

            

            

            

            

            

               

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デジブック「桜・写真館」 ~散り急ぐ君へ

2015-04-05 | 花めぐり~4月

桜・写真館 ~散り急ぐ君へ

            

 散り急ぐ“桜”と過ごした、かけがえのない一刻(ひととき)。
  忘れない。あの刻を・・・。 


  ↓デジブック「桜・写真館」

 

            

            

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奈良・祈りの回廊 2 ~海龍王寺のユキヤナギ

2015-04-04 | 花めぐり~3月

奈良・祈りの回廊 2 ~海龍王寺のユキヤナギ

            

 法華寺に隣接する「海龍王寺(かいりゅうおうじ)」。
 元は藤原不比等の邸宅の片隅に建っていたため「隅院」「隅寺」という別名もあった。
 伝承では735年、光明皇后の発願で僧・玄のために建てられたとされる。

 この時期、海龍王寺はユキヤナギで真っ白に染まる。
 いつもは脇役のユキヤナギがここでは主役だ。

            

            

            

            

 この日は秘仏の「十一面観音立像(重文)」を見ることができた。
 像高92.7cmの小さな仏さまだが、金箔や華やかな文様が見事に残されていて、とても美しい。

            

 桜はここでは、ひっそりと咲く。

            

            

 久し振りに、「秋篠の森」に寄ってみた。
 レストランに併設されたガーデンには小さな花々が咲き乱れていた。

            

            

            

            

            

            

            

            

            

            

              

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奈良・祈りの回廊 1 ~秋篠寺のハクモクレン

2015-04-02 | 花めぐり~3月

奈良・祈りの回廊 1 ~秋篠寺のハクモクレン

            

 秋篠寺といえば、東洋のミューズ、「伎芸天立像」 があまりにも有名。
 像高206.0cm。
 瞑想的な表情と優雅な身のこなしで多くの人を魅了してきた像である。
秋篠宮妃殿下、紀子さまに似ているとご成婚当時は騒がれたものだが、今は佳子さまの面影を伎芸天に探してしまう。

            

                    
 ハクモクレンが名残惜しそうに咲いていた。
 白い花びらが青い空に映えて綺麗だった。

            

            

            

            

            

 ヤマガラが遊びにきた。

            

 シジュウカラもやってきた。野鳥も安らぐのだろう。

            

 門をくぐると、苔の絨毯が鮮やかである。


             

            

            

            

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