ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

デジブック 『あかる姫まつり』~平野のイベント

2013-04-29 | 平野のイベント
「あかる姫まつり」 ~赤い玉から生まれた女神の伝説・平野のイベント

デジブック 『あかる姫まつり』


              

 大阪市平野区の町をあげてのイベント「あかる姫まつり」が4月28日、盛大に執り行われた。
 あかる姫=阿加流比売神(あかるひめのかみ)は、日本神話に登場する、日の出の太陽を表す赤い玉の化身とされる女神である。
 新羅の国から、この地にやってきて、三十歩神社(赤留比売命神社)に祀られている。

 今年のヒロイン、あかる姫役は、この3月まで、職場の同僚であった、小林直美さんである。
 平野ウォークイベント参加が縁で主役に抜擢されたシンデレラだ。



              

              

              

              

              

              

              

              

              

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「御田植神事」~平野・杭全神社の伝統行事

2013-04-16 | 平野の伝統行事
   「御田植神事」~平野・杭全神社の伝統行事

             

             

 <シテ>     「世の中の良ければ、ほながの尉(じょう)も、たーれたれ」
 <地方(じかた)>「大柑子(だいこうじ)を二つ並べて、福の種を蒔こうよ」

 上記は4月13日の午後7時より平野・杭全神社本殿で執り行われた伝統行事「御田植神事」の中で何度も繰り返された一節である。
 暫くは耳に付いて離れそうもない、魅力的な節回しであった。

 世の中に疫病や飢饉がなく無事に繁栄することを願うというシテの言葉に対し、めでたいとされる常茂(とこしげ)の大柑子(大きいみかん)を燦ケと輝く二つの太陽に例え、その下で稲を育てれば、豊作に違いないという地方(じかた)の返しが心地良い。

             

 「御田植神事」は疫病退散と五穀豊穣を祈り、平野郷の氏子が神社へ奉納する伝統行事で約600年に渡って受け継がれてきた。
 存亡の危機もあったが、「平野町づくりを考える会」のメンバーが中心となって、「御田植神事保存会」を結成し、継承されている。
 今回、初のシテ役に挑まれるのは、町家の保存に尽力されている、平野上町の藤岡さんである。
 左から太郎坊役の神官さん、シテ役の藤岡さん、介添え役の松村長二郎さん、地方役のお菓子処梅月堂の前田さん。
 

             

 本番前のリハーサル風景。最後の調整に余念がない緊張の一瞬。

             

 そして、藤岡さんがシテとなる瞬間。

             

 いよいよ、600年の伝統行事が甦る。

             

 シテは鍬で田を耕す。
 「さぁらば、明きの方を向かいて鍬初めをいたそう。」

             

 地方(じかた)も全興寺の川口ご住職を中心に「平野町づくりを考える会」のメンバーが並ばれた。

             

 御田植神事には欠かせない牛くんも登場。
 牛役は、へっついさん博物館の長尾さんである。
 牛が唐鋤を引く。
 「牛のやまう、人のえきれい、万悪しきこと、熊野の奥の泥の海へさしのけい」

             

             
 
             

 棒で田をならす。

             

 籾を四方八方に蒔いていく。
 
             

 シテは籾(福の種)を蒔き終わると「次郎坊やーい。次郎坊、太郎坊やーい。次郎坊やーい、太郎坊やーい」と、3度、呼ぶ。

             

 と、横手から早乙女さん2人と太郎坊と次郎坊(人形)が登場してくる。


             

             

             

 御田植神事のメインともいえる、次郎坊の放尿シーン。
 私の撮影位置の何たる悪さよ。
 それに比べて、プロカメラマン丹羽さんのベストポジションといったら・・・!!

             

 最後は苗の植付。
 早乙女さん・太郎坊と次郎坊、松苗を置いていく所作で田植えを行う。


             

             

             

             

 御田植の所作が終わると床に蒔かれた籾を来られた方が拾う。
 この籾は福の種といわれている。
 御田植神事も無事、終了。

             

 藤岡さん、大役、お疲れ様でした。素晴らしかったです。


             

 「世の中の良ければ、ほながの尉(じょう)も、たーれたれ」

 「大柑子(だいこうじ)を二つ並べて、福の種を蒔こうよ」
   


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Sakuraのある風景 ~河口恭吾『桜』

2013-04-11 | 心の旅
  Sakuraのある風景 ~散りゆく桜花

 
 
 あたりの風景を桜色に染め上げたのも一瞬のこと
 桜は生き急ぐように、散りゆくのみ。
 すべての記憶を断ち切るように
 それでも、消えることのない想いを
 抱いたままで。

 願わくば、この場所で立ち止まることを
 時よ、許して欲しい。

             

             

              

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

                          

                
 
  

平野の桜めぐり

2013-04-07 | 平野探訪
  平野の桜めぐり

              

 “平野の桜めぐり”で検索すると、必ずといっていいほど、京都・平野神社の桜がヒットする。
 平野神社ほどの桜名所でないにはしろ、わが職場のある、大阪市平野区にも各所に隠れた桜名所が点在する。
 桜日和だった、ある午後、自転車で急ぎ、約2時間ほどの桜めぐりをしてみた。

 まずは杭全神社の裏手に僅かばかり残る環濠跡の桜から。

              

              

              

              

 続いて、加美地区の旭神社。縁起には聖武天皇の名も見える古社。

              

 大念佛寺も桜満開。

              

              

 珍しい緑色の桜、“ギョイコウ”(御衣黄)が咲いていた。
 花弁に葉緑素を含んでいるという。

              

              

 続いて、瓜破の天神社。
 奈良時代の高僧、道昭が庵室に光る天神の尊像が現れたので、西瓜を割って霊前に供えたという伝説が残る古社。
 それが、「瓜破」の語源になったと云われている。


              

 喜連の八坂神社。
 牛頭天王(ごずてんのう)こと素盞嗚尊(すさのおのみこと)を祀るという、これまた、古社。

              

 同じく、喜連の楯原神社。更に古い崇神天皇を祀る古社である。
 さくら祭りも近い。


              

              

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