ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

鬼行列のトリは「役行者」と「鎮西八郎為朝」 ~上野天神祭 ⑤

2023-11-04 | 三重の旅

鬼行列のトリは「役行者」と「鎮西八郎為朝」 ~上野天神祭 ⑤

 

 「役行者列」のトリを務めるのは。もちろん、古代史のヒーロー、修験道の開祖「役行者」。

 この行列は役行者が鬼を従えて、大峰山に入山する姿を表現するもので、1688~1704年頃に上野天神祭に加わったとされている。

 伊賀流忍者の元祖ともいわれており、その面は初代藩主の藤堂高虎の眼病平癒の祈祷をした結果、早く癒えたことから、その返礼として寄進を受けたものと言われている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もうひとつの行列は日本一の将軍といわれる、こちらも中世のヒーロー、鎮西八郎為朝(源為朝)の行列。

 鬼ヶ島を征伐し、凱旋する姿を表現している。

 鎮西八郎為朝の身の丈は7尺を越えたというから、ジャイアント馬場より高かったことになり、その威風堂々たるや・・・少し、滑稽である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 わんちゃんもびっくりである。

 

 

 

 

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鬼行列の名物「ひょろつき鬼」 ~上野天神祭 ④

2023-11-03 | 三重の旅

鬼行列の名物「ひょろつき鬼」 ~上野天神祭 ④

 

 鬼行列は「役行者列」と「鎮西八郎為朝列」の二つから成るが、その間に入るのが名物「ひょろつき鬼」である。

 釣鐘・笈持・斧山伏から成り、それぞれ釣鐘、笈、斧を持って右へ左へ、ひょろつきながら歩く。

 この鬼に触ってもらうとこどもの疳の虫が治ると言い伝えられている。

 私には質の悪い酔っ払いにしか見えないが、純真な子どもたちには本物の鬼や不気味な変質者(変質鬼!?)に見えるのだろう。

 泣き叫ぶ子どもたちが微笑ましい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

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上野天神祭 ③ ~鬼行列オープニング・ 大御幣から小鬼たち

2023-11-02 | 三重の旅

上野天神祭 ③ ~鬼行列オープニング・ 大御幣から小鬼たち

 

 悪疫退散と五穀豊穣を祈念する「鬼行列」は300年以上の伝統があり、全国的にも珍しいという。

 鬼町と呼ぶ四つの町で伝承され、「役行者列」と「鎮西八郎為朝列」の二つがある。

 「鬼行列」は「役行者列」の「大御幣」から始まる。

 

   

 

 日本最大級の御幣が鬼行列の先頭を行く。

 三十貫(112.5㎏)で高さ6m越えの御幣を電線に引っかからないように細心の注意を払って通りぬけるので見ている、こちらにも力が入る。

 担ぎ手五人衆の会話。

 「電線に引っかかったら、どうしょう?」「感電するだけや。」「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最初の鬼は真蛇(悪鬼)だ。

 

 

 

 

 八天、小鬼たちが続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらくして、休憩タイム。ほっと一息。

 

 

 

 

 

  

 

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上野天神祭 ② ~だんじりと忍者のまち

2023-10-30 | 三重の旅

上野天神祭 ② ~だんじりと忍者のまち

 

 だんじり巡行の準備に余念がないまちは心なしか浮足立っているようにも思える。

 長いコロナ禍の中、待ち侘びた祭りの日だからこそ、いつもより笑顔に溢れている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昭和にタイムスリップしたような祭り風景。

 

 

 

 

 

 

 でも、実は昭和より、もっと昔の香りもする。

 このまちは伊賀の忍びの國

 気を付けないと至る所に忍者が出没する。

 

 

 

 

 

 

 

 それから、このまちのNO1名士は・・・

 

 何といっても松尾芭蕉である。

 実は彼こそ忍者であったという説がある。  にんにん。

 

  

 

 

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上野天神祭 ① ~だんじりのまち逍遥

2023-10-29 | 三重の旅

上野天神祭 ① ~だんじりのまち逍遥

 

 三重県伊賀市にある上野天神宮の秋祭り「上野天神祭」は、伊賀上野の秋を彩る伊賀市最大の祭りで、400余年の伝統を持つ。

 江戸時代前期の元禄3(1690)年には鬼行列が、宝暦6(1756)年には楼車(だんじり)の原初が登場したことが記録として残っている。

 脈々と受け継がれた祭礼は「上野天神祭のだんじり行事」として、平成14(2002)年に国重要無形民俗文化財に指定され、さらに平成28(2016)年には、ユネスコ無形文化遺産に「山・鉾・屋台行事」33件の一つとして登録された。

 だんじり巡行に向けて、準備に余念のない町の表情を追って ”まち逍遥” をした。

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「めがね橋」と「ねじり橋」 ~三岐鉄道・北勢線 ②

2023-03-12 | 三重の旅

「めがね橋」と「ねじり橋」 ~三岐鉄道・北勢線 ②

 

 ナローゲージ(狭軌)が珍しい三岐鉄道・北勢線。

 途上に、これまた珍しい土木遺産である「めがね橋」と「ねじり橋」がある。

 めがね橋は全国に数多く存在するめがね橋の中でも、大変珍しいコンクリートブロック製。

 三連式のアーチが美しく、北勢線の代表的な撮影スポットになっている。

 そのすぐ近くにある、ねじり橋は、橋と用水が斜めに交差するため、アーチ橋下部のブロックが、ひねりを入れて積まれている。

 この構造は「ねじりまんぽ」といい、現存するコンクリートブロック製の橋では唯一といわれる大変貴重な橋である。

 いずれも大正時代の建造物だという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
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ナローゲージ・小さなローカル電車 ~三岐鉄道・北勢線 ①

2023-03-11 | 三重の旅

ナローゲージ・小さなローカル電車 ~三岐鉄道・北勢線 ①

 

     三重県北部の桑名市から東員町、いなべ市をローカル線「三岐鉄道北勢線」が結ぶ。

 「三岐鉄道北勢線」は全国的にも珍しいナローゲージ(狭軌)と呼ばれる線路幅が762mmの路線。

 762mmというと新幹線や近鉄線は1435mmであるから、半分近い幅である。

 地元の交通手段として、大正時代から多くの人に愛されてきた路線であったが、戦後、運営していた近鉄が累積赤字のため、廃止の意向を打ち出したので、2003年から地元自治体の支援を条件として三岐鉄道が運営を継承して、今に至る。

 いなべ市の終着駅「阿下喜」(あげき)駅舎。

 レトロ色満載、濃緑、クリームのツートンカラーの車両が入線してきた。

 

 

 

 

 実はこのナローゲージ、現役で走っているのは日本に3線しかないという。

 しかも、3線のうちの2線が三重県で走っており、もう一つは、「四日市あすなろう鉄道」である。

 

 

 超レトロばかりではない。今度は、ちょっと、お洒落な電車が入線してきた。

 

 

 

 

 

 

 日本フットボールリーグ(JFL)所属「ヴィアティン三重」のラッピング電車「VEERTIEN TRAIN(ヴィアティントレイン)」だ。

 ヴィアティン三重のオフィシャルクラブマスコット「ヴィアくん」や北勢線の鉄道むすめ「楚原れんげ」ちゃんの新カットもデザインされている。

 隣には軽便鉄道博物館があり、近鉄色の更にレトロな車両が展示されている。

 

 

    
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松阪城跡界隈・逍遥 ~小津安二郎がいた風景

2022-04-17 | 三重の旅

松阪城跡界隈・逍遥 ~小津安二郎がいた風景

 

 御城番屋敷(ごじょうばんやしき)の観光写真を見たときに、何故か心を揺さぶられる想いがした。

 映画のロケにでも使えそうだなと思っていたら、最近では「るろうに剣心 」でも、撮影があったそう。

 三重県松阪市の松坂城裏門跡から続く石畳の両側に、美しく整えられた槇垣(まきがき)を巡らした御城番屋敷。

 江戸時代末に松坂城の警護の任にあたった40石取りの紀州藩士20人が住んだという。

 

 

 

 

 

 撮影したのは梅花のころ。家々には梅花が咲き誇っていた。

 

 松阪城跡には本居宣長の記念館や旧宅などがあり、彼の足跡を偲ぶことができる。

 

 

 城跡内にある松阪市立歴史民俗資料館は図書館を改装した建物。

 

 

 蒲生氏郷は商業による町の繁栄に意を注ぎ、のちの“商都まつさか”の基を築いた。独創的な銀鯰兜。

 

 

 

 館内には世界的名匠といわれる映画監督、小津安二郎の記念館が併設されている。

 彼はこの街で青春期を過ごしたという。

 

 

 

 

 

 

 それは、私だって、そう思う。

 

 

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