ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

蝶類図鑑 ③ ~大原野・フジバカマ畑

2021-10-09 | 

蝶類図鑑 ③ ~大原野・フジバカマ畑

 

 アオスジアゲハの透き通ったようなアクアブルーが大好きだ。

 そんなアオスジアゲハ色のTシャツを着ていたら、アオスジアゲハに纏わりつかれた。

 今、蝶界は恋のシーズンなので、どうも、この色で同種を見分けてるらしい。

 アオスジアゲハに恋されても困るのだが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 蝶もプロポーズをして、Kissをするのか。

 ツマグロヒョウモンのツガイが交尾する前のそんなシーンを目撃してしまった。

 それが、これ。

 

 

 

 

 フジバカマといえば、アサギマダラがSETである。

 ところが、朝夕の食事時間を外れると、なかなか現れない。

 やっと、一頭、ランチタイムにやってきた。

 これから、海を越えて遥か南方に旅するのだから、しっかり、栄養を取っとかなくちゃ。

 

 

 

 

 アカタテハは英名Indian red admiral (インドの赤い大将)。

 ちょっと、厳めしいのは、どことなく、大将の威厳があるからなのか。

 その名の通り、インドから東南アジア方面に多く在するようだ。

 日本も亜熱帯になったのかな。

 

 

 

 キタテハ。タテハチョウ科の普通の奴・・・といえば、キタテハ。

 アゲハチョウ科の普通の奴はアゲハチョウ。モンシロチョウ科の普通の奴はモンシロチョウ。

 それ以外は変種。

 みんな、自分は普通だと思っている。自分が変わり種だとは思いたくない。

 だから、自分を基準にしてしまう。本当は変種なのに。

 

 

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蝶類図鑑 ② ~feat. 初秋の花々 (奈良扁)

2021-09-29 | 

蝶類図鑑 ② ~feat. 初秋の花々 (奈良扁)

 

 キアゲハは草原性で木の花よりも草の花の方が好きなようだ。活発に飛翔するイメージがある。

 アゲハチョウと混同してはいけないが、自分たちも間違うようで、アゲハチョウとの異種恋愛も稀に起こる。

 (明日香村稲渕にて)

 

 ツマグロヒョウモンの雌は翅先の黒い模様が特徴。雄には、このツマグロ模様がない。

 この時期、田畑などの花蜜を吸飲する姿をあちこちで見かける。

 (葛城古道にて)

 

 

 

 ちょっと、紛らわしいが、こちらはヒョウモンチョウ。豹柄のおばちゃん!?

 (明日香村稲渕にて)

 

 ミヤマカラスアゲハに出会うたび、嬉しくなってしまう。

 まさに”空飛ぶ黒い宝石”。このメタリックな風貌には魅せられてしまう。

 (万葉文化館・前庭にて)

 

 

 

 

 アゲハチョウはもっとも、ポピュラーな揚羽。繊細な翅柄にセンスを感じる。

 晩秋を控えたこの時期は蝶界では恋のシーズンらしく、雌の取り合いや仲睦まじいカップルをよく見かける。

 (元興寺にて)

 

 

 

 

 

 

 

  

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蝶類学者になればよかった ~蝶類図鑑 

2021-06-08 | 

蝶類学者になればよかった ~蝶類図鑑 

   

   登山道の途中で、滅多にお目にかからない珍しい蝶に出会ったとする。

  その瞬間、狂喜して、道を外れてでも、その蝶を追いかけてゆく。

  そんなことって、誰にも共通する行動パターンなのだと永らく思っていた。

 でも、どうやら、そうではないらしい。

 まず第一に蝶に興味なければ、その存在なんかに目がいかない。

     何蝶かなんて、考える由もない。

 これは小さな頃から、蝶が大好きで暇さえあれば、ネット片手に走り回っていた人にだけ見られる現象なのかもしれない。

 思い起こせば、私の少年時代は、蝶類図鑑をバイブルのように毎日、眺めていたものだった。

 

 蝶の翅の図柄はアートのようではないか。

 よく見ると、なかなか、愛嬌ある顔をしている。

 (ゴマダラチョウ)

 

 子どものころ、きっと殆どの人と同じように、身近なモンシロチョウから、蝶デビューした。

 

   次にアゲハ蝶の仲間の優雅な飛翔に胸躍らせた。

 キアゲハは何故か陽気そうにみえる。 

 

 黒に金属光沢をあしらったような、ミヤマカラスアゲハ。

 少年時代から今まで、憧れの蝶でもある。

 

 タテハ蝶の中でも、目を引くアカタテハ。

 旅する蝶。アサギマダラ。

ヒョウモンチョウ。確かに豹柄だ。

ツマグロヒョウモン。

言わずと知れた国蝶。オオムラサキ。

八重山諸島で見たオオゴマダラ。

ジャコウアゲハは黒コートの紳士のようではないか。。

ナガサキアゲハ。南方系のアゲハのはずが関西でも見るようになった。

アオスジアゲハの飛翔。清々しいエメラルドに癒される。

越冬する蝶、ムラサキシジミが紅葉に一休み。

 群れ遊ぶキアゲハとアゲハチョウ。似たもん同士だから、恋する相手をまちがった。

定番アゲハともいうべき、アゲハチョウ(ナミアゲハ)。

 素晴らしき蝶類。

 人生も後半になって、本当にやりたいことがみえてくるとは。

 蝶類学者になればよかったなんて。

 

 

 
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フジバカマの咲く頃 in 曽爾村 ~「旅する蝶・アサギマダラ」

2018-10-21 | 

フジバカマの咲く頃 in 曽爾村 ~「旅する蝶・アサギマダラ」

 奈良県曽爾村伊賀見のフジバカマ植栽地に、「渡り蝶」として知られるアサギマダラが飛来している。

 春に北上し、冬に南下して暖かい土地で越冬するということで、蔵王から飛んできた個体もいる。

 台湾や中国大陸まで飛ぶツワモノもいるそうだ。

 まさに「旅する蝶」である。

 アサギマダラが好むフジバカマの植栽地は、三重県境に近い青蓮寺川沿いにある。

 地元のまちづくり団体「曽爾街道風景つくり隊」が整備し、昨春からフジバカマを栽培している。

 アサギマダラの運動量は半端なく、俊敏で静止することが少ないので、撮影は至難の技である。

 たくさんの人が撮影に訪れていたが、翅が開いた状態を撮影できた人は少なかったに違いない。

 アサギマダラがフジバカマの花から吸蜜するのは、この花に毒性であるアルカロイドが含まれており、鳥などの捕食者に対する防衛策になるからだと云われている。

 また、オスにとってはアルカロイドが性フェロモン原料になっているからだと考えられている。

 それにしても、彼等は何故、フジバカマが咲く場所を感知できるのだろうか。

 ネットで検索しているわけでもないだろうに、不思議なことである。

 

 

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旅する蝶 「アサギマダラ」とフジバカマ ~嵯峨水尾 1

2016-09-24 | 

旅する蝶 「アサギマダラ」とフジバカマ ~嵯峨水尾 1

              

 フジバカマ畑を見に、京都嵯峨野の水尾に出かけた。
 いや、正確には、フジバカマを目指して飛来する「アサギマダラ」を見に行ったというのが正解だろう。
 それくらい、「アサギマダラ」は我ら蝶好きにとっては、憧れの蝶である。

              

              

              

 まず、黒い縁取りに彩られた、繊細な薄いブルーがいい。
 このブルーは和名で、その名もズバリ、「水浅葱(みずあさぎ)」と表記される。 

              

 それにしても、この蝶、よほど、フジバカマが好きとみえて、どこからともなく、嗅ぎつけてやってくる。
 特にフジバカマなどのヒヨドリバナ類を好むらしい。

              

 アサギマダラは北海道から沖縄まで全国に分布するが、見られる季節は地域によって違う。
 なぜなら、彼等はツバメのように渡りをする、すなわち、「旅する蝶」だから。
 寒い季節は暖かい地方に、熱い季節は涼しい地方や高山に移動するのだ。
 が、その渡りの実態は、まだまだ、謎が多いらしい。
 アサギマダラにマーキングをして、研究する会もあるそうだ。

              

              

 このマーキング、「水」と読めるが、残念ながら、これは当地、水尾のもの。
 渥美半島の伊良湖や奈良県天川村からも飛来するという。
 秋の南下例としては、福島県北塩原村⇒台湾、和歌山日高町⇒香港などという渡りもあるらしい。

              

 飛び立つとき、お尻を上げるクセがあるようだ。

               

 この蝶、実にカメラマン泣かせの蝶で、俊敏なうえに、花に留まっても、なかなか、翅を開いて、その優美な衣装を見せてはくれない。
 翅全開シーンは待ちに待って、やっとの思いで撮影した。
 
            
              

              

  クリック嵯峨水尾 2


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