ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

五條散策 ~古い町並みと生活の匂い

2013-05-28 | 奈良の旅
  五條・散策 ~古い町並みと生活の匂い

              

 五條新町通りやその界隈には17世紀の初頭から18世紀にかけて建てられた町家が集中して、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
 江戸時代、明治時代、大正・昭和初期、昭和戦後と、約4世紀にわたる民家の移り変わりの様子をみることができる。
               
              

              

              
              
              

              

 ただ、古い町並みが残るだけではなく、この町には生活の匂いが息づいている。
 牛乳屋さんの看板。何故か懐かしい。

              

 五條・新町で、いつも行く、うどん屋さん。「山直」さん。
 ここの、カレーうどんは絶品である。

              

              

 かつて、五條と新宮を結ぶ、「五新鉄道」が計画されていたことがあった。
 1939年に着工するも、戦争で中断、1957年に工事が再開されたが、途中で計画は頓挫。
 「萌えの朱雀」などの映画でも取り上げられ、幻の鉄道と云われている。

              

 今、五條で新しい名物が生まれた。
 町屋の空き家を利用した、鉄道模型の「ジオラマ工房YN」である。
 館長の野口さんは平野出身。
 TVの人生の楽園でも、取り上げられた。



              

              

鶴見緑地 ~花園、アオサギ、そして、花博跡

2013-05-26 | 花めぐり~5月

  鶴見緑地 ~花園、アオサギ、そして、花博跡

 花博記念公園鶴見緑地は大阪市鶴見区と守口市の市境にまたがる広大な公園である。
 熱帯から極地圏まで約2600種の植物を栽培展示する、巨大温室「咲くやこの花館」や百花繚乱の花園など、見所が多い。

              

             

             

             

             

             

             

 公園内の池では、アオサギが悠然と餌をついばむ。
 警戒心の強い彼等には、珍しく人なつっこい。

             

             

             

 この地では、23年前に花博が開催された。
 今も、当時のパビリオンが当時を思い起こさせるように点在している。
 これは、私の好きだった、ネパール館。
 なんだか、いつの間にか、想い出になってしまっている。



             

             

             

             

             

               


日本唯一のシンバル・メーカーが平野にある!!

2013-05-21 | 平野の元気もん
  日本唯一のシンバル・メーカーが平野にある!!

              

 物づくりの町、平野区加美正覚寺の「小出製作所」。
 職人4人の小さな町工場であるが、何と、日本唯一のシンバル・メーカーなのである。

               

 医療機器や鉄道車両の部品製造の傍ら、ドラムセット用のシンバルを作っている。
 金属加工事業を始めて、65年のキャリアがあるが、こと、シンバルについては、まだ、10年余の新規参入組である。
 代表取締役の小出俊雄さんは「海外有力メーカーによる市場が出来上がっている上に、素材となる青銅の情報が乏しい。新規参入しづらいマーケットだ。」と語る。

              

 ある日、元ドラマーだった、若手職員の熱意にほだされて、シンバル作りに着手。
 数々の苦労を経て、今、こだわりの音を求めるドラマ―の希望に沿った製品を作っている。
 それは、海外の有力メーカーに真似のできない、手作り感と高級感あふれた、「小出ブランド」のシンバルである。
 「叩いてから、シャーンという音の反応が早く、長い」(小出さん談)
 作りながら、何度も音を確認されていた。

              

              

              

              

 「小出ならではの音と質を追求して、いずれは本場アメリカに輸出したい」と小出さんは語る。
 「小出ロゴ」のシンバルを世界中の一流ドラマ―がステージで叩いている。
 そんな夢も、いつの日にか実現しそうだ。



              

              

              

              



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奈良きたまち散策③ ~時の名残

2013-05-18 | 奈良の旅
    奈良きたまち散策③ ~時の名残

              

 目まぐるしく移りゆく時流の中で、その一角だけには、“時の名残”が息づいていた。
 それは取り残されたというより、頑として変わろうとしない強固な意思さえ感じられた。
 それでいて、居心地のよい、ゆるりとした雰囲気に、いつしか寛いでしまう。
 奈良きたまちは、そんな町角である。

 奈良きたまちの観光拠点は「旧鍋屋交番」。
 明治41年に設置された「鍋屋巡査派出所」に起源とする。
 現在は「きたまち案内所」として、新たなるミッションを任せられている。

              

               

 町家を利用した、おしゃれなワインバーとショップ。

              

              

 手作りパンの店、パネトーネさんの名物「大仏あんぱん」。
 
               

              

 とにかく、ズシリと重い。計ってみると300gあった。普通のあんぱんの3個分はある。

              

 ご主人に「ブログに載せます。」と言うと、「そんな大したもんやないで。」と謙遜の言葉。
 だが、しかし、「たかが、あんぱん、されど、あんぱん」のこだわりが感じられた。

 この大きさで一個168円はリーズナブル。
 一個、完食するのはきついので、私は饅頭のつもりで切り分けて食べる。
 少し焦げた皮の香ばしさと餡の甘さが妙にマッチングして、うまい。

              

 街中に牧場がある。「植村牧場」である。
 明治16年創業。30頭ほどの牛とポニー、山羊がいる。
 近くの住宅は牛の匂いで大変だろうなと老婆心ながら思う。
 しかし、何といっても、牛乳とソフトクリームの美味しさは格別である。

              

 夕焼けが綺麗な街でもある。

              

              

 暮れなずむ街角に灯りがともった。


              

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つつじ祭り・鳥見山 ~『明日へのマーチ』

2013-05-16 | 奈良の旅
    
  つつじ祭り・鳥見山 ~『明日へのマーチ』

              

 神武天皇の伝説が残る奈良県宇陀市の鳥見山からは大和盆地や宇陀の山々や遥か大峰山脈、台高山脈を一望できる。
 またシーズンには数千本のツツジの名所として、ハイカーで賑わう。
 その鳥見山でツツジ祭りが開催されていた。

  

 何故、『明日へのマーチ』かって?
 それは、森の音楽会があって、あるバンドが、この歌をカヴァーしていたからです。

              

 いつまでも、過去ばかり、見ていちゃ、駄目だ。
 もう、明日のことを考えようよって、桑田さんのメッセージが聞こえてきそうだ。

              

              

              

              

               

 和太鼓も出場していた。やっぱり、エネルギーが迸るような和太鼓はいいなあ。

              

              

              

 どこまでも青い空にツツジが映えていた。
 明日へのメッセージ。
  


            

              

              

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奈良きたまち散策② ~奈良少年刑務所

2013-05-14 | 奈良の旅
  奈良きたまち散策② ~奈良少年刑務所

              

 奈良きたまち界隈は、長く“DEEP NARA”として、隠れた奈良観光名所であったが、最近は観光振興事業のおかげで、クローズアップされるようになってきた。
 
 嬉しい反面、そっと、取っておきたくなるスポットでもある。

 今日はその中で、奈良少年刑務所をアップします。
 もちろん、観光地ではなく、現役の刑務所だが、ロシア教会のような煉瓦建築が美しい。

 奈良少年刑務所を紹介するのに、この歌は欠かせない。
 受刑者である、ある少年の詩に逢坂泰精というシンガーソングライターが曲を付けました。

              

  

              
      

              

              

              

              

 やけに目に沁みる夕焼けであった。



              

              

              

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奈良きたまち散策① ~奈良女子大学

2013-05-13 | 奈良の旅
   奈良きたまち散策① ~奈良女子大学

 古い町家が並ぶ、「ならまち」界隈は奈良観光の人気スポットであるが、最近は、その北側に位置する、「奈良きたまち」も脚光を浴び始めてきた。
 「“奈良きたまち”のまちづくりを考える会」や商店街、行政が観光振興に取り組んできた成果であろう。

 なかでも、中核を成す“奈良女子大学”のキャンパスは時が止まったような懐かしい学び舎の雰囲気を今に伝えている。

 かつて、この地には奈良奉行所があったという。

             

             

 ただし、記念館は春・秋の特別期間のみの一般公開。
 その他は5/17、6/17などの昼のコンサート時のみしか、入館できない。

             

             

             

             

 北欧を思わせる木造二階建ての記念館は前身の奈良女子高等師範学校本館として、1909年(明治42年)に建てられた。

             

              

             

 校門前の守衛室もレトロ一色である。


             

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「古代市」 ~古代の国際交流都市

2013-05-10 | 平野のイベント
   「古代市」 ~古代の国際交流都市

 大阪市平野区の六反(ろくたん)長原地区は古代大阪のルーツともいえる遺跡が数多く点在している。
 そのひとつ、長原遺跡からは5Cの頃と思われる、珍しい「舟形埴輪」が発掘されている。

              

 古墳時代、現在の大阪平野の大部分は河内湾という海であった。
 河内湾は奥深く内陸に入り込んでおり、瀬戸内海や外洋と直接、繋がっていたようである。
 長原は海際に位置し、朝鮮半島から渡来した人々が多数、居住し、さながら、古代の国際交流都市の様相を呈していた。

              

 大阪市は出土した舟形埴輪をもとに25年前に「古代舟なみはや号」を復元し、釜山までの実験航行を行ったことがある。

              

 その古代の国際交流都市、長吉六反にある「大阪市立クラフトパーク」で、5月3日に平野区をあげてのイベント「古代市」が開催された。

              

              

              

              

              

 メインは新羅からやってきたとされる「あかる姫」(赤留比賣)である。
 先日、平野郷で催された「あかる姫まつり」の華やかさからすると、パレードの少し寂しい感は否めない。

              

              

              

 しかし、地域団体の活気ある出店がイベントを大いに盛り上げた。
 加美南部の皆さんたちによる、“チヂミ”は絶品であった。

              

 また、地元、六反の“わらび餅”は、これ目当てで遠くから、いらっしゃる方も多いという人気グルメである。
 当日の午前3時から練り始めるという、こだわりの製法と、地元「向井珍味堂」のこだわり焙煎の“きな粉”のハーモニー。
 開店前から、長蛇の列になるのも頷ける。
 
              

 古代市らしく、古代銭との両替コーナーもあった。
 (グリーンが500円、赤が100円だという)


              

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平城京天平祭*春 ~「ゆかり風流行列」②

2013-05-07 | 奈良の旅
   平城京天平祭*春 ~「ゆかり風流行列」②

               

 GW後半に奈良市平城宮跡で開催された一大イベント「平城京天平祭」。
 その中日、4日の「ゆかり風流行列」は前出のミス奈良ちゃんを中心とした、時代行列の他、様々な行列、アトラクションが花を添えた。

 その中でも、琉球太鼓のエイサーは迫力があった。
 エネルギーが迸り、気魄が、ファインダー越しに伝わってきた。

              

              

              

              

              

              

 伎楽行列。そのユーモラスな動きに、思わず微笑んでしまう。

              

              

              

 鷹狩り。普段、見れないような古代の放鷹術を目の当たりにする。

              

 韓国ナムサダン伝統舞踊。

              

               

 左の人のスピンジャンプ。凄い技だ。

              

 天平衣装体験もあるので、観光客だって、天平気分。(1h=500円)

               

              
 なんで、阿波踊り!?と言うべからず。県人会の踊らにゃ損損。

              

              

              

 そして、“YAMATO超人ナライガー”登場!!
 環境を汚すゴミミーたちを蹴散らす。
 そしたら、また、ゴミが散らかるだろうって!?

              

 必殺の“鹿せんクラッシュ”炸裂!!
 そんな、でかい鹿せんべいがあるか!と突っ込みを入れたくなる。

              

 「ポイ捨てする奴は許さねえ!」(何故か、東京弁)
“怪人ポイ捨てンジャー”にまたも必殺の“ソーメンフラッシュ”!!。

              

 ナライガ―はピンチになっても、ラズヶーナを食べると復活する。
 ラズヶーナは絵図屋で売ってる、奈良漬けの缶詰だ。

 私にとってのラズヶーナは何だろうか? (まむし?バイ×××?いやいや) B級グルメに優勝したことがある、「焼きソーメン」をいただくことにした。
 焼きそばで、よかったような・・・ビミョー。(便利な言葉だ。)



              

              


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平城京天平祭*春  ~「ゆかり風流行列」①

2013-05-05 | 奈良の旅
    平城京天平祭*春  ~「ゆかり風流行列」①

 奈良市の平城宮跡にて、「平城京天平祭*春」が5/3~5/5に渡って、開催された。
 「平城京天平祭」は3年前の遷都1300年祭の後を継ぐ、奈良の一大イベントとして、すっかり、定着した感がある。
 「平城京天平祭」のメインは何といっても、3日の500人規模の「天平行列」であるが、昨年、レポートしているので、今回は中日、4日の「ゆかり風流行列」の模様を御覧いただきます。

              

 この行列、規模で「天平行列」の比ではないが、ミス奈良の3人を先頭に、それはそれは艶やかな行列だった。

              

              

              

              

 3人とも、現役の大学生ということだが、髪をアップにして結うと、これほど、イメージが変わるとは・・・。  
 まさに麗しき天平美人になっていた。
 もっとも、当時の美人は現在とかなり、尺度が違うそうだが。

              

              

              

              

 毎回毎回、感心するのだが、天平衣装の素晴らしいこと。
 銀とき子さんのブログ「独語力」を見てみると、スタッフの皆さんのご苦労が偲ばれる。
 ⇒「独語力

              

 さて、行列は大極殿を後にして、帰路に経つ。
 


             

              

              

              

              

              

              

              

              

              

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藤の花の咲く頃と「万葉雅楽~悠久の舞」

2013-05-03 | 奈良の旅
    藤の花の咲く頃と「万葉雅楽~悠久の舞」
 
 
              

 藤の花が見頃を迎えている。
 この時期、各地の藤の名所はGWと相まって、たくさんの人で賑わうことになる。
 日本人はどうも、この藤色がお好きなようで、古来より万葉集に詠まれたりもした。
 藤色(ふじいろ)とは淡く青味の紫色を意味し、清涼な風合いと甘い香りに初夏の到来を感じたりする。
 この藤の花をかつて、興盛を極めた藤原氏も意識していたようで、氏神である春日大社の本殿前や神苑である万葉植物園も藤の花で覆われる。

               

               

               

               

               

               

               

               

               

 この時期、もうひとつの楽しみは万葉植物園で子どもの日に開催される「万葉雅楽会」である。
 入場料500円で藤の花と雅楽を満喫できるなんて、ちょっと、得した気分になる。

               


万葉雅楽~悠久の舞


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「万部おねり」・極楽浄土への道~大念佛寺

2013-05-01 | 平野の伝統行事
   「万部おねり」・極楽浄土への道~大念佛寺

 大阪市平野区の大念佛寺の最大の行事「万部おねり」が執り行われている。
 (5月1日~5日、練り供養は午後2時ごろより)

              

 「万部おねり」は1349年、法明上人が二十五菩薩の聖聚来迎の儀式を執り行ったことに始まる。
 それぞれの持物を手にした、二十五の菩薩が練り歩き、衆生を一切の悩みから、解き放ち、救済し、極楽浄土への道へと導く。
 
 荘厳な伝統行事を暫し、堪能されたし。

              

              

              

              

              

              

              

              

 一行は府内随一の木造建築である本堂に到着。
 献花の儀式が行われた。

              

              

 そして、二十五菩薩はまた、浄土へとお戻りになる。


              

              

              

              

              

              

              

              

              

              

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