鞆の風と潮待ちの港 ~福山・鞆の浦 ④
瀬戸内海にぽっかり浮かぶ鞆の浦のシンボルともいえる弁天島と仙酔島の眺め。
江戸時代に立ち寄った朝鮮通信使はこの眺望を「日東第一形勝(朝鮮より東で一番風光明媚な景勝地)」と賞賛した。
穏やかな鞆の風を感じながら、「風待ち港」、「潮待ち港」といわれる、この街に安らぎや癒しを覚えるのは何故だろう。
至る所に特産の薬味酒「保命酒」の蔵元や販売店が軒を連ねる。
「保命酒」は「みりん」を原酒とし、甘口の酒の中に桂皮などのハーブ16種を漬け込んで造るリキュール。
いわゆる養命酒に似た薬味酒だが、質の良いみりんから生まれる米由来の旨みとコクに深みがある。
1本だけ試しに買って帰ったが、すぐに飲み干してしまった。
昔の町並みだけに幹線道路といえ、道幅の狭さは致し方ないところか。
とは言うものの、方言が楽しい。