ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

鞆の風と潮待ちの港 ~福山・鞆の浦 ④

2023-02-22 | 山陽の旅

鞆の風と潮待ちの港 ~福山・鞆の浦 ④

 

 瀬戸内海にぽっかり浮かぶ鞆の浦のシンボルともいえる弁天島と仙酔島の眺め。

 江戸時代に立ち寄った朝鮮通信使はこの眺望を「日東第一形勝(朝鮮より東で一番風光明媚な景勝地)」と賞賛した。

 穏やかな鞆の風を感じながら、「風待ち港」、「潮待ち港」といわれる、この街に安らぎや癒しを覚えるのは何故だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 至る所に特産の薬味酒「保命酒」の蔵元や販売店が軒を連ねる。

 「保命酒」は「みりん」を原酒とし、甘口の酒の中に桂皮などのハーブ16種を漬け込んで造るリキュール。

 いわゆる養命酒に似た薬味酒だが、質の良いみりんから生まれる米由来の旨みとコクに深みがある。

 1本だけ試しに買って帰ったが、すぐに飲み干してしまった。

 

 

 昔の町並みだけに幹線道路といえ、道幅の狭さは致し方ないところか。

 とは言うものの、方言が楽しい。

 

 

 

 

 

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路地裏のある風景 ~福山・鞆の浦 ③

2023-02-19 | 山陽の旅

路地裏のある風景 ~福山・鞆の浦 ③

 私は華やかなメイン道路(王道)よりも、路地裏(裏道)に魅力を感じてしまうタイプだ。

 路地裏にこそ、着飾ったよそ行きの姿ではない街の素顔がある。

 生活の匂いがする空間、若しくは猫の通り道のその先にアナザワールドの入り口を期待しているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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福山・鞆の浦 ② ~ポニョのいる風景

2023-02-17 | 山陽の旅

福山・鞆の浦 ② ~ポニョのいる風景

 

 この街を歩いていると、この風景をいつか何処かで見たことがあると思った。

 デジャブやDNAの記憶でないとするならば何なのかと考えながら散策していると、民家の軒下の金魚鉢の中に、そいつはいた。

 そうか、「崖の上のポニョ」だ。

 宮崎駿監督は数か月、この町に滞在して、あの物語を構想を練ったと後で知った。

 そう言えば、いたるところにジブリの世界観が漂っている、そんな気がしてきた。

 

 

 

 巨大な常夜灯がある小さな港町。

 

 

 

 

 

 

 

 猫が風景に溶け込む街。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ショーウィンドウのオードリー。 

 

 

 

 

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福山・鞆の浦 ① ~坂本龍馬のいた風景

2023-02-15 | 山陽の旅

福山・鞆の浦 ① ~坂本龍馬のいた風景

 

 福山市の鞆の浦は、坂本龍馬と深い関わりがある街だ。

 1867年4月23日、坂本龍馬が率いる海援隊の船「いろは丸」と紀州藩の船「明光丸」が鞆沖合で衝突し、いろは丸が沈没してしまった事件「いろは丸事件」が起き、鞆の浦は日本で最初の海難審判事故の舞台となった。
 江戸幕府の御三家でもある紀州藩を相手に坂本龍馬は政治力、交渉能力、そして広範囲な人脈を駆使し、最終的には国際法の「万国公法」を持ち出し紀州藩側の過失を追及し8万両(20億とも40億とも言われる)という膨大な賠償金を得た。

 「いろは丸事件」をきっかけに坂本龍馬をはじめとする関係者たちは鞆の浦に上陸。

 廻船問屋を営んでいた「桝屋清右衛門宅」に当時、龍馬が偽名を使って隠れ住んでいた部屋が現存する。

 当時のことだから、命を狙われていたことだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、「いろは丸展示館」では、海難事故がどのような経緯で起きたのかを分かりやすく展示されている。

 沈没した「いろは丸」の発掘調査の様子や、発掘調査で引き揚げられた沈没船の残骸も展示されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 坂本龍馬が紀州藩の船長と賠償交渉を始めたのがこの場所、龍馬交渉跡(御舟宿いろは)である。

 

 

 龍馬は「いろは丸」には銃400丁、銃火器35630両、金塊など478696両198文を積んでいたと主張していたが、現在の調査の段階では、まだそれらは一つも見つかっていない。

 もしかしたら、海の底にお宝が眠っているのか?それとも龍馬の吹っかけだったのか?

 その7か月後に京都で暗殺された龍馬の胸中は知る由もない。

 

 そんな「いろは丸」を再現した「平成いろは丸」が、鞆の浦から仙酔島を行き来している。

 

 

 

 

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阿伏兎観音 (あぶと かんのん) ~瀬戸内の奇勝

2023-02-08 | 山陽の旅

阿伏兎観音 (あぶと かんのん) ~瀬戸内の奇勝

 

 福山市沼隈町にある、通称「阿伏兎観音 (あぶと かんのん)」として知られる寺「磐台寺 (ばんだいじ)」。

 570年に毛利輝元によって建てられたと伝わる。

 瀬戸内を行き交う船の航海安全を祈願するため建てられた朱塗りの観音堂は、国の重要文化財に指定されている。

 観音堂の前からは、目の前に瀬戸内海が広がるすばらしい景観を楽しめる。

 その美しさから、歌川広重が浮世絵にした。

 十返舎一九の弥次さん北さんも、当地を訪れたようだ。

 子授け・安産の祈願所としても知られており、崖の上に建つ観音堂の中には壁一面に奉納された「おっぱい絵馬」が飾られている。

 

 

   

   

   

   

   

   

   

   

   

 

 

   

 

  

 

   

 

 

 

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天寧寺・海雲塔から尾道ふれあいの里 ~ノスタルジック尾道 ③

2023-02-02 | 山陽の旅

天寧寺・海雲塔から尾道ふれあいの里 ~ノスタルジック尾道 ③

 

 尾道のシンボルのような風景といえば、ずん胴の三重塔と背景の尾道水道。

 この塔は天寧寺の海雲塔といい、1367年に足利義詮が建立したといわれている。

 建立時には五重の塔だったが、江戸期の1692年に上の2重を撤去し、三重塔に改められた。

 石畳の坂道を降りていくと踏切があった。

 映画のシーンで見たような・・・

 

 

 

 

 

 

 尾道市役所の駐車場と屋上からの夕景。

 

  

  

 

 今日のお宿は郊外の「尾道ふれあいの里」。温泉自慢の宿だ。

 

 

 

 

 朝食バイキングも個性が出る?

 

 

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千光寺と「猫の細道」 ~ノスタルジック尾道 ②

2023-01-31 | 山陽の旅

千光寺と「猫の細道」 ~ノスタルジック尾道 ②

 

 海と山が近接し山側に、ひしめきあうように歴史ある街並みが連なっている。

 そのひとつ、千光寺 は、806年創建と伝えられる真言宗の名刹。

 千光寺山の中腹に建つ「赤堂」と呼ばれる朱塗りの本堂と、除夜の鐘で有名な「驚音楼」は、尾道のシンボル的な存在だ。

 境内には様々な形の巨石群があり、その昔、光る珠が乗っていたといわれる玉の岩や三重岩などがある。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 尾道には漁港もあり、地形も坂道や小さな路地が多いため、昔から猫が多くいた。

 自転車さえ通れないような坂道や階段道が網の目のように張り巡らされていて、猫にとっても安全な地域なのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ノスタルジック尾道 ① ~千光寺ロープウエイと尾道水道

2023-01-29 | 山陽の旅

ノスタルジック尾道 ① ~千光寺ロープウエイと尾道水道

 

 青く長く広がる尾道水道と瀬戸の島々、昔懐かしい風景が多くの文豪や映画監督を魅了してきた町、尾道。

 映画「転校生」や「時をかける少女」が公開された、あのころ以来の訪問となった。

 あのノスタルジックな街はどんな変貌を遂げたのか、それとも、変わっていないのか。

 

 

 福山西ICを降りて、昼ごしらえに真っ先に向かったのが、カキ小屋。

 そのあと、千光寺ロープウエイから尾道散策を始めた。

 

 

 

 ロープウエイからの風景は、流れるように変わっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

   

   「文学のこみち」を辿って、坂道を降りていく。

 

 

 

 

 

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しまなみ海道 ~大島と来島海峡大橋

2023-01-27 | 山陽の旅

しまなみ海道 ~大島と来島海峡大橋

 

 広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの道、「瀬戸内しまなみ海道」は瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋で結んでいる。

 

 久々のしまなみ海道ドライブは尾道からスタートした。

 向島に渡り、続いて、因島大橋を渡り、因島、生口橋を渡り、生口島へ。

 

 そして、大三島へ渡る手前、多々羅大橋と穏やかな瀬戸内の海が広がっていた。

 

 

 

 大三島から能島村上氏の本拠地があった村上海賊ゆかりの島、大島に渡る。

 村上海賊の魅力を体感できる砦のような「村上海賊ミュージアム」へ。

 

 

 館内には、村上海賊に関する歴史や文化の貴重な資料が多く展示されている。

 展望室からは小説『村上海賊の娘』の舞台となった能島村上海賊の居城があった能島城跡が望める。

 

 

 

 

 島の南端に位置する絶景スポット、「亀老山展望公園」のパノラマ展望台ブリッジ。

 世界初三連吊橋「来島海峡大橋」と日本三大急潮のひとつ「来島海峡」の潮流が望めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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日生の「カキオコ」 ~ ふわ・トロ・ぷり・ アツぅ の絶品!!

2023-01-24 | 山陽の旅

日生の「カキオコ」 ~ ふわ・トロ・ ぷり・ アツぅの絶品!!

 

 岡山県備前市の日生 (ひなせ)は瀬戸内の海と山に囲まれた小さな漁師町。

 この街で漁師の奥さんたちが小さなカキや傷ついたカキをお好み焼きに入れて食べたのが始まりとされる「カキオコ」は、いつの間にか、当地の名物料理として全国的にも有名になった。

 今や「カキオコ」は商標登録され、”日生カキオコまちづくりの会”という団体までできて、認定店を管理するなど大いなる進化を遂げている。

 穏やかな日曜日、混雑を避けるべくフェイントかけて、カキオコをいただこうと午後3時に到着したが、お目当ての超人気店は既に3つの駐車場も満車で、長蛇の列。泣く泣く諦めることになった。

 それではということで、港にある、こちらも人気店の「もりした」さんに狙いを変えた。

 

 

 最後尾に並び、品切れ前に何とか、漸くありつくことができた。

 こぢんまりとした店内でカウンターは8席があり、目の前で焼いている様子を見ながら食することができる。

 ふわふわ ・トロトロの生地に山盛りの千切りキャベツと ぷりぷり 食感のカキをたっぷりのせた アツぅアツぅ の「カキオコ」。

 

 

 

 

 

 

 「もりした」さんでは4等分に切り分け、⓵ソース ②醤油 ③ソースと一味 ④醤油と山椒 という4通りの食べ方を推奨しており、食べる前に、店主から食べ方のレクチャーがある。

 どれも正しく最高の絶品だった。

 各店それぞれに趣向を凝らした、カキオコを提供しているようだ。

 

 

 


  

 

 

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