ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

「平野郷を着物で歩こう!」と「町ぐるみ博物館」 No.4 ~番外編

2013-08-30 | 平野を着物で歩こう!
  「平野郷を着物で歩こう!」と「町ぐるみ博物館」 No.4 ~番外編

              

「坂上廣野麻呂屋敷跡」と記された石碑の前の集合写真。
 何の変哲もない写真とお思いかと思うが、石碑の左側のお方こそ、坂上廣野麻呂の末裔である末吉勘四郎さんである。
 時は平安時代、摂津国平野庄の開発領主として、征夷大将軍の坂上田村麻呂の次男坂上田村廣野麻呂が任ぜられた。
 廣野麻呂の廣野が訛って、「平野」になったと云われている。
 末吉氏はその坂上平野七名家の筆頭であり、平野の自治権を掌握し、朱印船貿易などで絶大な権勢を振い、平野郷の発展に寄与した。
 かつての領主様が今も庶民の尊敬を集めている。
 平野の町の奥深さを改めて、感じさせられた。

 末吉さんは最初から最後まで、「平野郷を着物で歩こう!」に同行いただき、撮影された、お写真を額に入れて、頂戴した。
 ありがたきことにございまする。(急に昔人になったりして)

              

 この日、イベント前に挨拶がてら、各博物館を一人で廻ったのだが、現在、閉館中の「町家博物館1」を館主の今野さんに特別に見せていただいた。
 奥さまが亡くなられてから、今野さんはマンション暮らしで、「町家博物館1」は閉められたままという。
 「ピンホール・カメラ」と「鉱石ラジオ」が寂しげにそのままで展示されていた。
 何とか復活できないものかと思った。

              

 「町家博物館2」の館主の藤岡さんからも、余程、親しい人でないと通さないという、奥の茶室を特別に見せていただいた。(恐縮である)
 町家の素晴らしさと維持の大変さが少し、わかった気がした。

              

 この日、「町ぐるみ博物館」の最大の売りは年に一度の大念佛寺の「幽霊博物館」の一般公開ディ。
 いつも、入館には1時間以上も待たねばならないらしいが、この日は豪雨と開館時のためか、すんなりと入館できた。
 寺に伝わる、「亡女の片袖と香合」や幽霊図など、納涼にはふさわしい。

              

 かつて、わたの集積地として、栄えた平野。
「わたの博物館」も境内で開館されていた。

              

 また、境内において「ひらの再発見」をテーマに、「ひらのひとまち百景」イラスト展が開催されていた。
 同展では、ノスタルジーを感じる平野の街角や神社・仏閣など、さりげない「ひらの」の風景24点を集めている。
(有)林印刷所の街おこしによる地域活性化貢献事業「ひらのマーチング委員会」活動の一環である。
 作者の権野さんと。

              

 イベントが終了したあと、全興寺の「門前茶屋・おもろ庵」にて、仲間とたむろした。
 実はここも「パズル博物館」を名のるのである。

 可憐な少女とパズルを興じる、怪しげな中年男の図。

              

 私は久し振りのかき氷で疲れを癒す。

              

 おもろ庵の猫は見ていた!

              

 さあ、ラストは大念佛寺での「たそがれコンサート」。
 本堂は大阪府内隋一の大きさを誇る木造建築である。


              

              

              

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「平野郷を着物で歩こう!」と「町ぐるみ博物館」 No.3

2013-08-29 | 平野を着物で歩こう!
「平野郷を着物で歩こう!」と「町ぐるみ博物館」 No.3


              

浴衣姿一行は商店街を離れ、古い町並みが残る小路に入り込む。
 その一角にあるのが「へっついさん博物館」。
 「へっついさん」とは「竈(かまど)」のこと。
 昭和20年代、平野あたりのほとんどの家で煮炊きに使われ、家庭の燃料がガスや電気にかわるまで台所の主役であったへっついさんや初期の電器釜などを展示されている。

              

              
 
 館長の長尾さんが解説してくださった。
 エレニ―さんは日本語がまったくできないのにさすがである。
(えっ!まさか、ひらのことばじゃあ!?)

              

 150年前に建てられたと伝えられる呉服悉皆の店「まつや」。
 店主の松村長二郎さんは、平野の町の生き字引として、数々の講演をこなし、また平野郷HOPEゾーン会長として、街並み修景事業にも携わってこられた。
 こちらでは、「平野映像資料館」として、50年以上にわたり記録した平野の風物や行事を映像と写真で紹介している。

              

              

              

 斜め向かいにあるのが、「かたなの博物館」。
 創業3代目の刀剣研師・真津仁彰さんとその一門「日本刀真澄会」有志による日常では目にする機会のない研磨実技の公開と砥石や道具類と関連作品の展示がある。
 横綱白鵬が土俵入りの際に使用する太刀も真津さんが研磨されたもの。

              

 エレニー!それ、真剣です!

              

 一行は町家博物館3に到着。
 かつて、質屋さんであったという、お店の蔵内部を見せていただく。

              

              

 このイベントもラストに近づく。
 町家博物館2では「御田植神事・写真展」が開催されていた。

              

 今年の4月に開催された杭全神社の御田植神事は約600年に渡って、執り行われてきた神事で、今年のシテ(翁の面の人)は誰あろう、町家博物館館主の藤岡さんである。

              

              

 藤岡さんは今回のイベント参加者の皆さんを特別にリビングルームに招待していただき、お茶の接待までしていただいた。

              

 「第一回 平野郷を着物で歩こう!」に参加して頂いた皆さん、お疲れ様。
 そして、ありがとうございました。
 

              

 次回は総集編と番外編です。


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「平野郷を着物で歩こう!」と「町ぐるみ博物館」 No.2

2013-08-28 | 平野を着物で歩こう!
「平野郷を着物で歩こう!」と「町ぐるみ博物館」 No.2
              




全興寺を出発した一行は、“商店街ウオーク”で、イベントを大アピール!
まずは、エレニーさんの衣装を提供していただいたり、着付け場所の提供など全面的に応援していただいた、「さがの呉服店」さんを訪れて、御礼。ありがとうございました。

              

商店街の小さな博物館を巡る。
こちらは「矢立博物館」。
矢立(やたて)とは、筆と墨壺を組み合わせた携帯用の筆記用具一式。
一見喫煙パイプ のような形をしている。
墨壺がついているため、出先で即座に筆が使える。





精肉店の「かわいい缶博物館」。

              

              

 「タイガース・コレクション」に見入る一行。

              

               

 「だんじりお祭り博物館」。お祭り用品がぎっしり!

              

              

 こちらは「魚やさん博物館」。魚をさばく道具の数々。

              

              

              

 明治22年創業。
大阪市内でもっとも古い朝日新聞販売店の小林新聞舗さんは「新聞屋さん博物館」を開設されている。
 小林新聞舗さん発行の地域情報紙「だんじり新聞」でも、このイベントを取り上げていただいた。

              

              

 貴重な資料が一杯、展示されている。
 彼女の目には、どう映っただろうか。


              

              

              

              

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「平野郷を着物で歩こう!」と「町ぐるみ博物館」 No.1

2013-08-27 | 平野を着物で歩こう!
    「平野郷を着物で歩こう!」と「町ぐるみ博物館」No.1

              
(上写真は全興寺のシンボル、地獄堂内部。)


 「第1回平野郷を着物で歩こう!」の起点は「平野の町づくりを考える会」の事務局がある全興寺である。
 「平野の町づくりを考える会」は1980年に廃線となった南海平野線の終着駅、平野駅舎の保存運動をきっかけにスタートしたというから、33年の歴史を誇る団体だ。





 補助金を貰うと、足かせになると、行政や地縁団体からも一線を引き、それでも、互いを認めて、無理せず、ゆるい繋がりで永きに渡って、活動している。
 日本の町づくり、町おこし団体の魁ともいえる団体で、数々のイベントを手掛けてきたが、その中で、もっとも有名なのが町全体を博物館に見立てた「町ぐるみ博物館」運動。
 これは、家の中にある、ほんのささいな事象のコレクションをピンポイントに、しかもマニアックに見せる小博物館にしてしまう運動で、現在、40館ある。
 町を観光地にするのが目的ではなく、住民がこの運動を通じて、自ら楽しみながら、町づくりをする運動である。
 「平野郷を着物で歩こう!」というイベントのアイデアが持ち込まれたのは、「町づくりを考える会」、6月27日の定例会(毎月第3金曜日の夜に開催)の席上だった。
 平野ウオークイベントは数知れずあるが、もう一度、博物館巡りに的を絞ったウオークイベントはできないものかと常々、思っていた私は、いつの間にか、主催者の新井さんをお手伝いするようになっていた。 

 (下写真は水琴窟のある地下の“ほとけの国”。ステンドグラスに座って、瞑想できる。)

              

 全興寺正門は商店街に面している。
 門をくぐると、「ひとつだけ、願いを聞く」という一願不動尊がいらっしゃる。
 今日の私の願いは、もちろん、イベントの成功である。

              

 境内の「おも路地」では“街頭紙芝居”が開催され、丁度、MBSテレビが収録中であった。
 紙芝居の弁士は、川口住職。町づくりを考える会の事務局長である。

              

 その横では「べーゴマ選手権」が開催されていた。
 子どもたちは真剣そのもの。
 このような子どもの居場所づくりや子育てイベントにも熱心に携わっておられる。
 地域の子どもたちは幸せだ。               

              

              

 2階では「NPO法人オリーブひらの」さんによる「オリーブ貼り絵」教室が開催されていた。皆さん、楽しそうだ。

                         
 

 さて、8月25日(日)、この日は朝から豪雨だった。
 開催さえ、危ぶまれたが、一願さんの御利益か、昼過ぎには雨も止んだ。
 急きょ、参加してもらうことになった、エチオピアの留学生、エレニーさんを「さがの呉服店」さんにお連れする。
さがのさんは無償で着付け場所と貸し浴衣まで提供戴いた。
 また、にこにこ会の辻さんたちにはボランティアで着付けをしていただいた。
 感謝しきりである。
 緊張して固い表情だった彼女だが、生まれて初めて、着物に袖を通した途端、にっこりと微笑んだ。

              

 平野区長さん(通称きよみちゃん=左)も駆け付けていただいた。
 右は主催者の新井敦子さん。

              

 開催の挨拶。

              

 川口住職から全興寺の紹介。

              

今年の“あかる姫”役だった、小林さんから、「着物の歩き方」をレクチャー。
「シャナリ、シャナリ、シャナリ、くるっと廻って、はい、ポーズ!」

              

 そして、いよいよ、町あるきのスタートである。

              

      つづく 
 

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速報!「第一回 平野郷を着物で歩こう!」は無事、終了。

2013-08-26 | 平野を着物で歩こう!
 <速報>
「第一回 平野郷を着物で歩こう!」は無事、終了致しました。

              

 午前中の豪雨に開催が危ぶまれましたが、念力が通じたのか、集合の午後三時には、雨もピタッと止んで、おまけに暑さも和らぎ、着物のそぞろ歩きには絶好のスタートとなりました。
 平野区長も来て戴き、また、エチオピアの美人留学生や日本の綺麗どころも花を添え、初回にしては上々の出来だったと思っています。
 主催の新井さんご夫妻や町ぐるみ博物館の皆さん、無償で着付けの場所と浴衣まで提供してくださった呉服屋さがのさん、着付けボランティアの皆さん、記事を載せて戴いた小林新聞舗さん、集合場所を提供して頂いた全興寺の川口ご住職、はじめ、お力添えを戴いたすべての皆さまには感謝、感謝であります。
 本当にありがとうございました。
 尚、詳細につきましては、追って、ブログ上でお伝えします。 乞うご期待!!

 

光の天平行列 ~真夏の夜のシークレットベース

2013-08-24 | 催事・イベント
光の天平行列 ~真夏の夜のシークレットベース



光の天平行列 ~真夏の夜のシークレットベース




「平城京天平祭・夏」は今年も8月30日から3日間に渡って、開催される。
そのメインでもある、“光の天平行列”は幻想的な彩で夏の終わりを告げるかのよう。
かつて、この地で花開いた、この国の黎明期の華やかさに似て。










8月も終わりに近づくと、いつも、この曲を思い出す。
「10年後の8月にまた、出逢えることを信じて」という歌詞に、幾ばくかの寂寥を感じるからだろうか。
「ありがとう」という言葉は「さよなら」に似つかわしくない。


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デジブック 『ホテイアオイの咲く頃』~戦場に散った花

2013-08-21 | 花めぐり~9・10月

   デジブック 『ホテイアオイの咲く頃』~戦場に散った花

                


 奈良県橿原市の本薬師寺で、ホテイアオイが咲き始めた。
 シリアの内戦を取材中の彼女が凶弾に倒れてから、もう、1年になるんですね。
 ホテイアオイ=ウオーターヒヤシンスの薄紫に、儚くも強く美しく咲いた、一人のジャーナリストを偲びます。
 山本美香さんのご冥福を心より、お祈り致します。~「戦場に散った花」より

     デジブック 『ホテイアオイの咲く頃』~戦場に散った花


 彼女が自らの命と引き替えにしてでも、伝えたかったことって、いったい何なのだろう。


             

             

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旧南海平野駅と「レストラン花園」 ~昭和レトロのティスト

2013-08-20 | 平野探訪

  旧南海平野駅と「レストラン花園」 ~昭和レトロのティスト 

 かつて、平野と天王寺、恵比須町を結んでいた、南海電鉄平野線。
 その軌道を走る濃緑のチンチン電車の終着駅が六角堂と呼ばれた八角屋根の駅舎、平野駅であった。
 その独特の形状から、平野のシンボルとも云われていた。 
 「すてんしょ」=ステーション・駅という、平野ことばがぴったりで郷愁を感じさせる駅舎である。

              

              

 地下鉄谷町線の開通に追われるように、南海平野線が廃線となったのは1980年11月26日であった。
 駅舎は取り壊され、その軌道跡地はプロムナードとなった。
 駅のあった、平野本町2丁目のサンアレイ商店街と南海商店街が交差する周辺は賑やかだった、かつての駅前通りの痕跡を微かに残していた。

              

              

              

              

              

              

 かつて、六角堂があった場所から、西へ2軒目の場所(駅前一等地)に当時の面影を、そのまま残したような、お店がある。

              

 「レストラン花園」さんである。
 まるで、昭和にタイムスリップしたような店構えである。

              

               

 店内に入ってみると、奥行きは思った以上に深い。
 そして、何よりも、昭和の洋食屋の風情がそこかしこに漂っていた。

              

              

 創業当時からの人気の単品を組み合わせたという「Aランチ」1020円を注文する。
 夕食時だが、ランチOKのようだ。
 サクっとしたエビフライに、コクあるソースがかかったポークステーキに、カスターミンチ!?なる逸品がサラダとともに運ばれてきた。
 カスターミンチは牛ひき肉に卵のソースを載せてオーブンで焼きあげたものだそうで、カスタードプリンから着想を得た創作料理だそうだ。
 何だか、懐かしくて、おいしい。

              

 洋食屋の定番ともいうべき、「ハヤシライス」にサクサクのトンカツを載せた、まさに昭和レトロの味!!
 デミグラスソースが食欲をそそる。

              

 時の流れと共に何もかも変ってしまったが、この懐かしいティストだけは変わらない。


 


「第一回 平野郷を着物で歩こう!」直前情報

 8月25日(日)、午後3時、平野本町4丁目、全興寺にて浴衣姿で集合!
 平野郷の江戸時代の風情が残る古い町並みを浴衣で散策します。
 当日は「町ぐるみ博物館」のスペシャルディ。
 まだまだ、残暑が厳しいと思われますので、涼をとりながら各博物館を特別解説付きで巡ります。 
 必見は「映像資料館」での超貴重なレトロ映像の鑑賞と町家での「写真展」です。
 お誘い合わせの上、是非、遊びにきてください。
 
 お問い合わせ⇒Coffee house アート 新井敦子まで 06(6792)2469

 イベント情報、クリックしてください。⇒「平野郷を着物で歩こう!」



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“京の七夕” ~天の川伝説の宵

2013-08-16 | 催事・イベント
  “京の七夕” ~天の川伝説の宵

              

 京都では、7月丸々1ヵ月間が「祇園祭」となる為、
「七夕」は旧暦の7月7日にあたる8月に盛大に行われる。
 それが京都の風物詩「京の七夕」
 今年は8月4日(土)~8月13日(月)まで行われた。

              

 堀川会場と鴨川会場で午後7時より点灯されるが、2時間ほどでは、どちらかひとつが精一杯。この日は堀川会場のみに絞った。
 
 まずは、ちんちん電車のジオラマがお出迎え。
 昔、この地を走っていた。

              

 京友禅型紙の懐かしい、ちんちん電車。

              

 いたるところに京都らしい竹のオブジェが並んでいる。

              

              

              

              

 LEDの光の玉、「いのり星」が堀川を流れていた。

              

              

              

              

 光ファイバーボールが光のしずくとなる。

               

 京友禅が堀川の水面に浮かび上がる。「光の友禅流し」。

               

               

               

 「光の天の川」は幻想的。
 橋の下が異空間と化していた。

               

               

                

 「メッセージ行燈」と短冊の「願い七夕」。

               

               

 清明神社で、そぞろ歩きも終了。

               

 帰りの京都市バスの中も七夕一色だった。


               

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日生の花火大会は8月13日開催。

2013-08-11 | 催事・イベント
   日生花火大会は8月13日開催。

              
              

 岡山県備前市日生(ひなせ)の夏の一大イベントである「ひなせみなとまつり」で花火大会が8月13日に開催される。
 日生湾の中心から打ち上げられる海上花火で、湾を取り囲むような地形であるため、港のどこからでも花火を間近に楽しめる。
 仕掛け花火や水中花火が目玉で、周囲に山や島があるため、炸裂音が反響して迫力がある。


              

 花火を今や遅しと待つ人たちと・・ワンコ。

              

 いよいよ、大音響とともに始まった。

              

              

              

              

              

              

              

              

              

              

日本の夏に花火は欠かせない。
それがいつからなのか定かではないが、もう、夏の風物詩と言っていいだろう。
炸裂する花火に歓声をあげる人たちを尻目に夜空に消えていく火の粉を追っていた。
花火が華やかであればあるほど、その残像が脳裏に焼き付いて、過去と現在が入り混じっていく。

    

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“杭全神社・「御田植神事・写真展」” ~区民ギャラリーにて開催!

2013-08-08 | 平野ギャラリー
“杭全神社・「御田植神事写真展」” ~区民ギャラリーにて開催!

   

   

    

 <シテ>     「世の中の良ければ、ほながの尉(じょう)も、たーれたれ」
<地方(じかた)>「大柑子(だいこうじ)を二つ並べて、福の種を蒔こうよ」


 上記は去る4月13日の午後7時より杭全神社本殿で執り行われた「御田植神事」の中で何度も繰り返された一節です。
暫くは耳に付いて離れそうもない、魅力的な節回しでありました。

 「世の中に疫病や飢饉がなく無事に繁栄することを願う」というシテの言葉に対し、「めでたいとされる大柑子(大きいみかん)を燦ケと輝く二つの太陽に例え、その下で稲を育てれば、豊作に違いない」という地方(じかた)の返しが大変、心地良く感じました。

 「御田植神事」は、かつて、平野郷の七名家が中心となって約600年に渡って、奉納してきた神事で、地域の人々に「あーえん」と呼ばれ親しまれてきました。
 猿楽を基調とした形式は数ある御田植祭の中でもユニークなもので、国の選択無形文化財に指定されています。

 一時、存続が危ぶまれていましたが、現在では「平野の町づくりを考える会」が中心となって発足させた「御田植神事保存会」のメンバーが奉納しています。

 今年の御田植神事の様子を区役所1Fの平野区民ギャラリーに展示される「御田植神事 写真展」で、ご覧頂くことができます。
  
  展示期間
 8月8日(木)から8月21日(水)

 展示場所: 平野区民ギャラリー(平野区役所1F)

 撮影者: 平野の町づくりを考える会  丹羽 玲 さん

 (*この記事は平野区役所ホームページにも掲載して頂いています。)

<写真展・準備風景>

            

左から、写真家、丹羽玲さん。「御田植神事保存会」代表、松村長二郎さん。今年の“シテ”役を演じた藤岡璋光さん。


            

            

            

            

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Coffee house アート ~「平野郷を着物で歩こう!」

2013-08-06 | 平野の元気もん

  Coffee Houseアート ~「平野郷を着物で歩こう!」

              
                       (イメージ写真:橿原市今井町)

 平野東商店街の「Coffee House アート」店主の新井さんご夫妻は平野の情報を発信したり、町を盛り上げるイベントを企画したりと、平野のまちづくりに積極的に携わっておられる。
 「自分の町の歴史を知ることは自分の町を愛すること」という強い想いがあって、7年前には赤留比売命(あかるひめのみこと)神社の“あかる姫まつり”を企画されたこともある。
 今や、「あかる姫まつり」は平野郷の代表的なイベントに成長した。


 (バックナンバーはこちら⇒「あかる姫まつり

 また、長吉の㈱島野珈琲さんに製造委託し、平野名物にしようと、昔懐かしいお菓子「ひらの歴史浪漫味 あかるちゃん 焼菓子 まころん」を売り出している。



 奥さんの新井敦子さんは、今夏より、「平野郷を着物で歩こう!」というイベントを企画した。
 江戸時代の商家を偲ばせる伝統的な古い町並みを、着物でそぞろ歩きするのは素敵だと思ったからだ。
 全国各地で同じようなイベントがあるが、より平野的なイベントにしようと新井さんは奮闘されている。







 今夏は浴衣姿で平野郷を散策しませんか。

 「第一回 平野郷を着物で歩こう」
   日時  8月25日(日) 午後3時
   集合場所  全興寺・おも路地に浴衣を着て、集合
※当日は「平野町ぐるみ博物館」の“博物・博芸スペシャルデー”。
「平野映像資料館」、「かたなの博物館」、「町屋博物館」などの特別解説付きでの散策を予定している。

   問い合わせ  「Coffee House アート」 新井(Tel.06-6792-2469)
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「加美SORAガーデン」 ~地域コミュニティーとの初コラボ!

2013-08-05 | 平野のイベント
  「加美SORAガーデン」 ~地域コミュニティーとの初コラボ!

              

 大阪市平野区加美南に「加美グリーンテラス」という複合商業施設があるが、この建物の屋上は「加美SORAガーデン」という、ミニ植物園さながらの庭園となっている。
 オープン2周年を迎えるが、大々的な宣伝もしていないので、入場者もまばら。
 もとより、「ガイド誌に載ることは望んでいない。それより、地域の方にお気軽に利用してもらいたい。」と、オーナーの奥田さんはおっしゃられている。

 また、ガーデニングのランズ、井上さんが丹精込めて、花木を育て、管理されている。
 詳しくはこちら→「加美SORAガーデン日記」

 キキョウ、女郎花、クレマチス、サルスベリなど、季節の花が咲いていた。

              

              

              

              

              

 蝉だって、快適な場所であることをよく知っている。

              

 カエル君が顔を覗かせていた。

              

 オーナーの奥田さんのご好意で、この日は地域の団体が利用されていた。
 「加美SORAガーデン」と地活協、初のコラボとなった。

              

 折しも、この日は「PL花火大会」。
 あいにく、花火はビルの谷間から僅かに見えただけであったが、素晴らしい庭園に皆さん、大いに満足されていた。
 まあ、“遠い花火”もビールがあれば、乙なものに違いない。
 


             

              

              

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奈良の夏の風物詩『なら燈花会』開催 ~8月5日から

2013-08-04 | 奈良の旅
   奈良の夏の風物詩『なら燈花会』開催 ~8月5日から

              

 なら燈花会(ならとうかえ)は、1999年から毎年8月上旬(10日間)に、奈良市内(奈良公園一帯)で開催される、ろうそくを使用した行事。
 燈花とは、灯心の先に形成される花の形をしたろうの塊のことで、仏教においてこれを縁起の良いものとすることに由来して「燈花会」と命名されている。
 期間中は世界遺産に囲まれた奈良公園一面にろうそくを並べ、幻想的かつ神秘的な雰囲気が演出され、奈良における夏の風物詩として定着した。

              

              

              



              
              
              

              

              

              

              

              

 デジブック『ケンタロス祭の夜』もご覧ください。
 こちらは宮沢賢治の童話にインスパイアされて創りました。
   


デジブック 『ケンタウル祭の夜』

住吉祭り ~夏越しの祓い

2013-08-02 | 催事・イベント
    住吉祭り ~夏越しの祓い

              

 愛染祭り、天神祭と続いた、大阪の夏祭りの最後を飾る住吉祭りの“夏越しの祓い”・例大祭が7月31日に執り行われた。

              

              

 久し振りにレトロな阪堺電車で訪れた。
 車内に足を踏み入れたときから、お祭りムード一杯である。

              

 境内の中を太鼓台が疾走していく。

              

              

              

 地車囃子と龍踊り。

               

 そして、住吉祭りというと、獅子舞である。

               

              

              

 挑まないで、少しは恐がって欲しいものだが。

              

              

              

              

              

              

 帰りの阪堺電車も祭りの余韻を引きずっていた。


              

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