ムイガー断崖絶壁とイムギャーマリンガーデン ~宮古島・旅紀行 ⑤
川がなく飲み水が貴重だった宮古島では、湧き水が出る場所や井戸がある場所を「ガー」と呼び、古くから地域の人々の生活に欠かせないものとなっていた。
ムイガーとは、「湧き水」という意味で 断崖の下には湧き水プールがあり、昔は実際に取水していたという。
断崖絶壁が続く南海岸沿いの快適なシーサイドドライブウエイ。
七又海岸といい、東平安名崎から西へ続く、高さ30mの隆起珊瑚礁の断層海岸。
大阪まで1476km、那覇まで284km、そして、台北まで386kmという有事の現実。
断崖上空を旋回するヘリ。「見ていると冷や冷やする。」と思わず、本音。
「イムギャーマリンガーデン」は天然の入り江となった地形を生かした海浜公園。
入り江から地下水が湧き出ており、静かなビーチを囲むような岩山や遊歩道がある。
各種マリンスポーツのツアーもさかんなようだ。
昭和レトロな「丸吉食堂」で"宮古そば” をいただく。
最初、出てきたときは「具がない!」とがっかりしたものだが、宮古そばの最大の特徴は、「麺で具を隠す」という点だそう。
麺のなかから、豚肉とかまぼこが出てきた。
なぜ麺の下に具を隠すのかというと年貢の取り立てが厳しかった時代に「うちは具も入れられないほど貧しいんです」と見せかけるために始まった文化だと言われている。
年貢制度が終わった現代でも「肉を食べるなんて贅沢」と思われないように、麺の下に具を隠してコソコソ肉を食べる風習が一部のお店では残っているという。
ニンニクベースの豚骨スープが太い麺に絶妙に絡んで、おいしかった。