ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

全興寺の仏像 ~ICOM 仏像博物館

2019-09-06 | 平野佛像博物館

全興寺の仏像 ~ICOM 1日限りの「仏像博物館」

 残暑ますます厳しさを増したような日差しだが、全興寺の境内では、秋の足音が確実に近づいている。

 

    

 9月5日、「第25回 国際博物館会議(ICOM)京都大会 オフサイトミーティング IN 平野」の朝を迎えた。

 全興寺では、本堂内に大和さんの仏像6体を展示し、「仏像博物館」として、1日限りの開館と相成った。

 大和さんの6体の仏像の後方には、室町時代から伝わる全興寺の仏像も一挙に公開された。

 今回は特別に撮影許可をいただき、全興寺の全仏像を掲載させていただく。

 全興寺開基にまつわる「聖徳太子稚児像」と「役の行者像」。

 地蔵菩薩像

 不動明王像

 

 弘法大師像

 家康伝説の「首地蔵」、「弘法大師」

 謎の「狸和尚」と「愛染明王」

「十二神将」と「日光、月光菩薩」

 この日も秘仏=kept hidden だった、ご本尊の「薬師如来」。

 中秋の名月にご開帳となる。

 

  合掌。

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ICOM(国際博物館会議) 協賛 「仏像博物館」 全興寺

2019-09-03 | 平野佛像博物館

ICOM (国際博物館会議)協賛  「仏像博物館」 全興寺

  仏像を分類すると、「如来(にょらい)、菩薩(ぼさつ)、明王(みょうおう)、天部(てんぶ)」、その他となる。

 「如来」は、「真理を悟った者」の意味。仏教が成立した当初は仏教の開祖である釈迦のみを指していた。

 「菩薩」はいずれ如来になるべく悟りを求め修行しながら、人々に現世利益の福徳を授けてくれる仏をいう。

 「明王」は密教における最高仏・大日如来の命を受けて仏教の教えに従わない者たちを忿怒の形相で教化する仏。 大日如来そのものが変化した仏とも伝えられている。

 「天部」はもともと古代インドのバラモン教(古代のヒンズー教)の神々だったが、仏教に取り入れられ、仏の守護神となった。

 大日如来(だいにちにょらい)

 宇宙の根源とされており、宇宙の真理すべてを知る仏さま。

 智拳印(ちけんいん/左手で親指を中に入れて人差し指を立てた拳をつくり、その人差 し指の第一関節から上を右手の拳で握り込む形で、最高の判断力である智を表す。)を結ぶ。

 千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)

 頭に11の顔を持ち、困っている人を見逃さない。 さらに千本の手で人々を救う。

 当仏は42本の手を持つ。

 合掌手を除き40本の各手に25有世界の人々を救う意味から千本と数える。

 

弥勒菩薩(みろくぼさつ)

 遠い未来に如来になることを約束されている、如来にもっとも近い菩薩。

 釈迦が没した56億7千万年後に如来となり、衆生を救済するといわれている。

 考えているポーズは「半跏思惟(はんかしゆい)」と呼ばれる。

 

阿修羅(あしゅら)

  戦いを象徴する最強の守護神。

 三面六臂(さんめんろっぴ)といわれ、顔が3つ、腕は6本生えている。

  阿修羅道という戦いの絶えない苦しい世界の主とされるが、釈迦の説法によって心を改め、千手観音菩薩の守護神である二十八部衆の一尊となった。

 金剛力士・仁王像(こんごうりきし・におうぞう)

  仏の聖域を仏敵の侵入から防ぐ存在として寺院の表門に祀られることが多い。

  口を開いたものを「阿形」、口を閉じたものを「吽形」といい、「阿」と「吽」の2文字は始まりと終わり、陰と陽、万物の一切を表す意味があるといわれている。

 クリック 「平野案内ページ」

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8月25日(日)大和家・最後の「平野佛像博物館」開催!!

2019-08-17 | 平野佛像博物館

 8月25日(日)大和家・最後の「平野佛像博物館」開催!!   

      


  8月25日は、年に一度の平野・町ぐるみ博物館・全館オープンデー。  

 全興寺で配られる「博物館マップ」を持った人たちが平野郷のあちこちを闊歩する。  

  実は2014年から、開館されていた、大和家の「平野・佛像博物館」だが、今回がおそらく、最後となりそうである。

  というのも、大和さんは、ご高齢もあって、この数年来、体調が優れず、今春より、ご夫婦で奈良県の施設にご入居されている。

  今回は特別にご自宅に戻られての開館となるが、できれば、今回を最後にしたいというご意向である。

 どうか、少しでも、多くの方にご来館いただけたら、と願う次第です。


              
         
              

               
              
              


               
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              

 心血注いで、彫られた佛像のお話を聴けるのも、おそらく、最後となる。


  


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平野佛像博物館アーカイブス

2016-06-16 | 平野佛像博物館

平野佛像博物館アーカイブス

               

 平野南地域活動協議会主催事業として、4月に開催された「平野佛像博物館」。
 個々の作品をアップしていなかったので、印象に残った作品を抜粋して、掲載いたします。

 十一面観音  平杉峯香先生 

               

               

 地蔵菩薩  平杉峯香先生 

               

               

 婆娑羅  平杉峯香先生 

               

 阿修羅  大和峯山さん 

               

 十一面千手観音  大和峯山さん 

               

 大和峯山さん 作品群

               

 稚児地蔵  鍛治川功さん 

               

 伎芸天  大西洋子さん  

               

 みかえり阿弥陀  中野孝さん

               

 飛天  栗本加代子さん

               

 不動明王  一ノ瀬洋子さん

               

 瑠璃観音  村上徳秀さん

               

 聖観音久遠  山本峯玄さん

                

               

 荘厳な作品が多く、とても、すべて紹介しきれません。
 思い返してみても、どれもが入魂の作品ばかりでした。

 2日間で500人近くの方が来場されましたが、「町ぐるみ博物館」の主旨は、「住民である出展者が来場者とのコミュニケーションを通して、楽しみながら、町づくりをすること」にあり、来場者数をもって、成否を問うものではありません。

 そういう意味では出展者の皆さん、来場者とのお話を楽しんでおられたように感じましたので、主催者側としてはよかったと思っています。

 また、いつか、機会があれば、よろしくお願い致します。

 



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「平野佛像博物館」は大盛況!450名超えの来場者。

2016-04-10 | 平野佛像博物館

                

 4月9、10日の両日に渡って、開催された平野南地域活動協議会主催「平野佛像博物館」は、2日間で450名超えの来場者があった。
 受付、駐車場誘導、駐輪場誘導、コーヒー販売等のスタッフを入れると500人規模の事業となった。
 平野南地域だけでなく、平野区全域から、若しくは市外からの来場者も多かった。
 絶賛の声が多く、事業としては大成功という手ごたえを感じた。

                

                 

 オープニングは稲嶺新区長をお迎えしてのセレモニー。

                

                

                
 

 主要出展者の大和さんご夫妻と峯香先生とご一緒に。

                

                

                

                

                

 9日初日閉館後にスタッフは夜桜宴会で慰労した。

                

 素晴らしい作品を展示していただいた仏像作家の皆さん、ありがとうございました。
 準備、管理、警備にご尽力いただいた裏方スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

 無事に終えられたことを何より、感謝します。 


                

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「平野佛像博物館」が読売新聞で報道されました!

2016-04-08 | 平野佛像博物館

「平野佛像博物館」が読売新聞で報道されました!

               

 いよいよ、4月9、10日に2日間のみ開館する「平野佛像博物館」。
 オープンに先立ち、7日の読売新聞では、「平野佛像博物館」が大々的に報道された。
 いわく、「人生の集大成の仏像展」。
 私にとっても、今年最初の大仕事。
 今回の事業のきっかけは、あの日の訪問で大和さんから受けた、ご依頼が発端となった。クリックバックナンバー

 さて、両日はどんなことになるのだろうか。

              



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平野 町ぐるみ博芸・博物館 1 ~平野佛像博物館 

2015-08-24 | 平野佛像博物館

 平野 町ぐるみ博芸・博物館 1 ~平野佛像博物館 

               

 年に一度の町ぐるみ博物館・全館オープンデー。
 マップを持った人たちが平野郷のあちこちを闊歩する。
 年中行事となった、8月第4日曜日だが、町あるきの皆さんは例年より少ないように感じた。
 ましてや、平野郷の外にあたる「平野佛像博物館」には、来館者もまばら。
 マップの外れにある当博物館を惜しいことに見落とした方も多かったにちがいない。

               

               

 この日は暑さがぶりかえし、ふたたび、猛暑日となっていた。
 藤井区長は、おひとりで町めぐりをされていたようで、お昼すぎに平野佛像博物館に到着。
 一年ぶりに大和さんと佛像に対面された。

               

 あらためて、佛像にレンズを向けると、昨年とは違った表情をされているように思った。
 その変化は自分の心の変化を映しているのだろうか。

               

               

               

               

               

               

 この日は常磐会大学ボランティア部の増田くんと上坂くんに応援して貰った。
 とても助かりました。ありがとうございました。大和さんご夫妻と記念撮影。


               


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「平野佛像博物館・絵葉書」 制作発表!

2015-05-14 | 平野佛像博物館

「平野佛像博物館・絵葉書」 制作発表!

             

 平野区流町の大和正信(峯山)さんは退職後、約20年に渡って、20体の佛像を彫ってこられました。
 その荘厳且つ美麗なる作品は、既に、ご趣味の域を越え、仏師の域に達せられたように感じます。
 昨夏、私は大和さんに対し、ご自宅にて保管されている佛像を一般公開されてはどうですかとご提案しました。
 それを受けて、大和さんは「平野町ぐるみ博物館の全館一斉開館日」に合わせて、8月第4日曜日に限り、ご自宅にて「平野佛像博物館」として、公開されることになりました。
 今回は大和さんのお許しを得て、私が撮影した佛像写真を絵葉書にさせていただくことになりました。
 絵葉書本体は障がい者福祉に携わる「特定非営利活動法人もなか会 紙再生工房」の制作によります。
 環境保全に役立つ大和川のヨシを漉き込んだ独特の風合いある手漉き再生紙を使用しております。

 5種1セットで500円。収益は「平野を着物で歩こう!」の活動資金になる他、地域の町づくりや障がい者の仕事づくりに寄与します。

 ※絵葉書に、制作者・大和さんのお言葉を添えました。

             
 
<十一面千手観音菩薩立像>
 補陀洛山(ふだらくさん=南インドにあると伝説的に信じられている観世音菩薩の霊場)に住み、人々を救う為、様々な姿に化身される。
 千の手と千の目を持ち、人々のどんな願いも見逃さず救済出来る様、いろいろのものを持つ。
 優しさを表現するのに努力しました。

            

 <勢至菩薩立像>
 人々が迷わない様にする知恵を授ける。
 その知恵は阿弥陀如来より授かった知恵で、阿弥陀如来の右脇侍として立つ。
 阿弥陀如来の極楽浄土へ人々を迎えるため、今にも動き出す姿を捉えました。

            

 <大日如来坐像>
 大日如来は真言密教の教主で、宇宙の真理そのものを仏格化された最高神と位置づけられている。
 我が家も宗派は真言宗で、私自身も昭和6年生まれの未年で、守り本尊は大日如来である。
 精魂込めて彫りました。

            

 <仁王(金剛力士) 吽形>
 もともと金剛杵の威力を人格化したもので、仏陀を守護する力士であったが、仏法を守護し邪悪を退ける像として寺門や須弥壇の左右に阿形像と対に安置される。
 忿怒の気持ちを表す事を心がけました。

            

 <阿修羅>
 バラモン教の邪心で戦いの神であったが、仏教に帰依して六道の中に数えられ、帝釈天と戦い、八部衆の一尊として知られている。
 興福寺像を模刻し、悲しげなあどけなさを意識して彫りました。


            

 昨夏、不思議なご縁で大和さんにお会いできたこと。
 念願だった博物館プロデュースをさせていただいたこと。
 そして、故入江泰吉さんの仏像写真に崇敬の念を抱いていた私がこれも数奇なご縁で、とうとう、仏像写真の絵葉書を出せたこと。
 何もかも、感謝感謝であります。

 大和さんの佛像を撮影しながら、作品に込められた大和さんのお人柄と「仏心」を見てとりました。

        合掌



 尚、絵葉書は平野東商店街、Coffee House アートで購入できます。

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「平野・佛像博物館」は大盛況!

2014-08-25 | 平野佛像博物館

 「平野・佛像博物館」は大盛況!


              

 8月24日は、40余りある「平野・町ぐるみ博物館」の年に一度の全館一斉オープンデー。
 その中で、この日、デビューした「平野・佛像博物館」は私が初めて、プロデュースした町ぐるみ博物館。
 地域のミニコミ誌(だんじり新聞、平野タウン新聞)や区役所HP、博物館MAP、ちらし、ポスターなどで広報活動を打ってきた。

 反応はどうかと少々不安だったが、10時のオープン時には、藤井区長が駆け付けてくださり、栄えある入館者第一号となり、上々の滑り出しとなった。

              



 オープン時から、当博物館お目当ての方がひっきりなしに訪問されていた。
 

              

              

 結局、MAP、ちらしを見て、来訪する方が大半で、地域活動協議会の方も多かった。
 当ブログの読者もいらっしゃって、感謝しきりである。
 10時から16時の間、人は絶えることもなく、実に88名の方が入館された。

              

              

 皆さん、大和さんの佛像の荘厳さに深い感銘を受け、見入っておられた。

 ご来場された皆様、ありがとうございました。

 この日、間に合わなかったが、佛像の絵葉書を制作する予定なので、また、どうぞ宜しくお願い致します。


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平野・佛像博物館 ~阿修羅の眼差しの果て

2014-08-21 | 平野佛像博物館

平野・佛像博物館 ~阿修羅の眼差しの果て

              

 8月24日、平野の「町ぐるみ博物館」、年に一度の全館オープンディが目前にせまってきた。
 一斉に公開される約40館の私的博物館のうち、一番人気は例年、大念佛寺の「幽霊博物館」だったが、今年は凄い博物館がデビューすることになった。
 「平野・佛像博物館」。
 流町の大和さんが20年ちかくに渡って、彫ってこられた仏像を御自宅で公開されることになったのだ。
 「仏師のふるさと」平野に降臨した仏像の数々の荘厳な佇まいに圧倒される。

 今回、ご縁があって、「平野・佛像博物館」をプロデュースさせていただいたことを誇りに思う。
 




















虚空を見つめる阿修羅像。
 その眼差しの果てに何があるのか。
 皆さんのご来館をお待ちしております。






「平野・町ぐるみ博物館」MAPは全興寺、門前茶屋おもろ庵、等に設置しております。

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「平野・佛像博物館」、8月24日、開館!

2014-08-03 | 平野佛像博物館

 「平野・佛像博物館」、8月24日、開館!

              

 平野区加美には鞍作(くらつくり)という地名が残っている。
 飛鳥時代、渡来人が住みつき、その名が示すように馬具をつくる技術者集団だったようだ。
 その後、配下の金工、木工、染織の技術者とともに、新しい技術を生かして仏像製作に転向したとも考えられている。
 古代史上、もっとも有名な仏師、「鞍作止利(鳥)」。
 日本最初の寺院、飛鳥寺の飛鳥大仏や法隆寺の釈迦三尊像の作者と云われる彼は、鞍作村主、司馬達等の孫と考えられている。

 私は平野の町づくりに歴史的にも関連がある「仏像」というキーワードが繋がらないだろうかと常々、考えていた。
 そこに飛び込んできたのが、平野区内に趣味で仏像を彫られている方がいらっしゃるという情報だった。
 早速、その御宅、大和氏を訪問して、仏像を拝見する。
 そこには、趣味の域を超えた作品群が荘厳な佇まいで鎮座していた。
 
 「平野の町づくりを考える会」では「町ぐるみ博物館運動」という、民家を博物館に見立てて、公開するという活動をしているが、今回、そのひとつ、「平野・佛像博物館」として、8月24日に(1日限りの)デビューをすることとなった。


              

              

              

              

              

              

              

              

              

              

              

              

              

              

              

              

 心血注いだ我が子を愛しむように作品を扱う大和さん。

              

 8月24日(日)当日は、10:00~16:00の間のみの公開。
 公共施設ではなく、一般のご家庭なので、特にマナーをもって、ご鑑賞ください。
 入館料はいただきません。

 大阪市平野区流町3-19-19、大和正信様方
 (南港通り、ダイキうどん裏、南)

 お問い合わせは全興寺内、「平野の町づくりを考える会・事務局」
 tel 06(6791)2680


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