ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

能登半島・災害ボランティアと視察 ④ ~泥掻き出し作業

2024-09-30 | 防災

能登半島・災害ボランティアと視察 ④ ~泥掻き出し作業

 

 元日の大地震から復興途上にあったのに、線状降水帯の「想定外の豪雨」により、またも甚大な被害に見舞われた能登半島。

 雨量は21日から22日午前にかけての24時間で412.0ミリを記録。これは9月の平年雨量の約2倍に達したという。(輪島市観測データ)

 既報の通り、河川の氾濫や土砂崩れが起き、多くの犠牲者を出した。

 今回の能登行の目的は地震の災害復興を予定していたのだが、急遽、地元の食品会社の倉庫・作業場から依頼された「泥掻き出し作業」となった。

 今後はこのような依頼が増えるものと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 断水のため、ボラキャンすず内に溜めていた非常用の雨水が役に立った。
 軽トラにタンクを積んで作業場、キャンプ間を何度も往復する。
 
   
 
 
 
 
 
 イベント用のパッケージ500ケースが水浸しで廃棄処分となった。
 
 
 
 アルバムの思い出の写真を乾かす従業員さん。
 
 
 
 地元の人のお話を聞くのもボランティアの大切なシゴト。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 



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能登半島・災害ボランティアと視察 ③ ~「ボランティアキャンプ すず」

2024-09-28 | 防災

         能登半島・災害ボランティアと視察 ③ ~「ボランティアキャンプすず」

     

 被災した自治体では「災害ボランティアセンター」を開設して、被災者のニーズの集約やボランティアとのマッチングを行っている。

 その運営主体は社会福祉協議会である。

 珠洲市社会福祉協議会による災害ボランティアセンター。

  

 ボランティア募集が実施され、コーディネートされた上で金沢などの主要都市からボランティアバスにて、現場に向かうのが一般的である。

 個人が闇雲に被災地に向かうのでは逆に地元に迷惑をかけることになるからだ。

 ところが、能登半島最先端の珠洲市ではバスの場合、終日ボランティア活動に参加するのが難しく、その解消のため、滞在拠点となるベースキャンプ「ボランティアキャンプ すず」が「鉢ヶ崎オートキャンプ場」内に開設されている。

 キャンプ場を運営するのは「ボランティアキャンプすず運営協議会」、テントの設置は「アウトドア義援隊」で(株)モンベル等が協力している。

 「ボランティアキャンプ すず」に行く前にメールにて様々な問い合わせをしたのだが、受け答えをしてくださったのは実は東京にいる法政大学の先生だった。

(到着するまで、てっきり、キャンプ場の管理者相手にメールしているのだと思っていた。)

 法政大学も運営に協力されているようだ。ありがとうございました。

 今回、私は直接、「ボランティアキャンプ すず」に予約したが、活動についても社協とコーディネートしてもらえた。

 できるかぎりの装備も揃えた。

 ところが、現地に到着した9月21日、線状降水帯発生により天気は急変し、まさかの豪雨災害が発生した。

  

  到着時は雨も小降り状態だったのだが。

  

  食事場所や備品置き場のため、5連の大テントが繋がって設置されており、ボランティアの交流場所となっている。

  またの名を宴会場ともいうが、この日は緊迫感に溢れていた。

  

    テントには様々な備品が用意されている。多くは皆さんの寄付である。

       

       

       

       

        避難指示がボラキャンにも出た。緊迫するミーティング風景。

  

  

 宿泊はテント泊、車中泊、どちらでも自由なのだが、夜になると雨足が激しさを増してきたため、私は車中泊することに。

 そのうち、報道により事態が切迫していることを知る。

 ついには避難警報が発令されたので、テント泊しかできない方は別所に避難した。

 その夜、滝のような雨を経験することになる。

 雨音がショパンの調べなら、よかったのだが、車の屋根をドラムを連打するように雨が叩きつけ、結局、殆ど、眠れなかった。

 もしかしたら、この雨でキャンプ場が孤立するのではないかと危惧した。

 「裏山が崩れるのではないか、側の川が氾濫するのではないか」と危惧している人たちの気持ちを実感することになった。

  

 翌日、昼前に雨は上がったがキャンプ場は泥だらけ。テント内にも排水溝を掘らねばならない。

  

 各地から、ツワモノ・ボランティアが集まっていた。

 21日夜、能登のニュースを聞いて、関西から豪雨のなか、夜中に車を飛ばして早朝にキャンプ入りしたボランティアさんがいた。

 何回もボランティアに来ている人は地元の人との繋がりができているので他人事とは思えないのだろう。

  

 彼女は横浜から雨の中、スクーターで駆け付けた。一週間ほど、会社を休むという。

 翌々日はボランティア日和だったが早朝から、断水したのでキャンプ場に備蓄している雨水を使う。

  

 AM8時、ボランティア出発前の打ち合わせ。

  

  

 今日は市内の食品倉庫から庫内の泥を掻きだして欲しいという依頼だった。

 断水しているので、使用する水をタンクに詰める。

  

 鉢ヶ崎オートキャンプ場の近くには、瓦礫や流木の集積場があった。

 都会では考えられないがスペースがあるというのは利点である。

  

       豪雨による被害は正月の地震以来の惨事になっていた。

  

    

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能登半島・災害ボランティアと視察 ② ~地震・津波 そして、水害

2024-09-27 | 防災

能登半島・災害ボランティアと視察 ② ~地震・津波 そして、水害

 

 

 能登のシンボルでもある「見附島」は変わり果てた姿となっていた。

 弘法大師が佐渡から能登へと渡る際に「見つけた」というのが由来だが、別名「軍艦島」とも云われた船の舳先のような鋭角部分は地震により崩落しており、かつての面影はない。

 島周辺の集落は断層上にあったのだろうか、無残にも殆どが被災しており、手付かずのままだった。

 思わず、合掌。

 

 

 

 

 

 

 液状化現象のため、地中のマンホールが地上に浮き上がっていた。

 

 

 更に周辺をパトロールする。

 

 

 

 

 扉の開いたキリコ庫。

 

   

 

 

 

   

    収穫直前の稲が倒れてしまった。水害は酷い。

   

 

 恋路の浜の波も、どんよりと濁っていた。

          

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能登半島・災害ボランティアと視察 ① ~珠洲の海岸にて

2024-09-26 | 防災

能登半島・災害ボランティアと視察 ① ~珠洲の海岸にて

 

 1月に地震、津波に襲われた石川県珠洲市の粟津海岸に誰が置いたか、一対のオブジェが荒い波を見据えるように佇んでいた。

 あまりに苛酷な自然の猛威に抗うことさえ諦観してしまったかのようなオブジェ。

 そして、今回の豪雨。  

    何故、この地に何度も災難が降りかかるのか。

 

   

 

 

 鉢ヶ崎ボランティア・キャンプにチェックインしたあと、狼煙を目指してパトロールしていたが、先日の豪雨で道路は寸断されていた。

 ちょうど、自衛隊が復旧工事に入っている最中だった。

 狼煙の先に禄剛崎灯台があり、17歳のころ、初めての一人旅に出たときに、ここから輪島まで歩いたことがある。

 私にとっては、いわば、青春の記念碑のような灯台だが、今回は再訪することができなかった。

 

 

 海岸沿いの須須神社も無残な姿を見せている。

 

 

 

 崩れかけた民家の軒先にボランティアさんが休憩しているのかと思ったら、"案山子”だった。

 ボランティアさん、早よ来てや!とでも言ってるよう。

 

 木ノ浦海岸に抜ける山道も通り抜けは厳しそうだ。

 

 

 まだ、波は高い。波除ブロックが十字架に見えてきた。

 

   
              

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川辺八幡神社・秋祭り2024 ② ~川辺花火大会

2024-09-23 | 平野のイベント

川辺八幡神社・秋祭り2024 ② ~川辺花火大会

 

 足洗い神事を見に来たのであって、花火を見に来たわけではない。

 でも、たくさん撮ったので、せっかくだから、私もアップしてみむとてするなり。

 

  

 

 

  

  

 

 

 

 

 

 

 月と花火

  

  

  

  

 

  
              

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川辺八幡神社・秋祭り2024 ① ~大和川の足洗い神事

2024-09-22 | 平野の伝統行事

川辺八幡神社・秋祭り2024 ① ~大和川の足洗い神事

 

  9月14日、大阪市平野区の川辺八幡神社で秋祭りが執り行われた。

 花火ばかり注目されるが、忘れてはならないのは、この祭りが江戸時代の大和川付け替えという大土木事業の際に当地に遷された八幡様に川底の故郷に お帰りいただく神事であり、脈々と伝えられてきた住民の想いが詰まったお祭りだということ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
              

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モネが愛した「睡蓮」 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑮

2024-09-21 | 大塚国際美術館

モネが愛した「睡蓮」 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑪

 

 フランス印象派の巨匠「クロード・モネが愛した睡蓮」がB2フロア屋外の「大睡蓮」エリアで咲いていた。

 モネ(1840~1926)は生涯で200点以上の睡蓮の作品を描き、晩年を過ごしたジヴェルニーの自宅の庭では花を栽培していた。

 パリのオランジュリー美術館で室内展示されている睡蓮を大塚国際美術館では陶板で再現し、“自然光の下で見てほしい”というモネの願いを忠実に実現すべく、ジヴェルニーの庭のような屋外に展示している。

 また、オランジュリー美術館さながらに楕円に配置し、背後に木々を配置し絵と一体化するように表現し、周りには池を再現、池の横のレストラン名も「ジヴェルニー」という凝りよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 関連「睡蓮が咲くころ ~モネが愛した風景」

 

  

お詫び

 大塚国際美術館の観覧距離は、全長4キロに及ぶという。

 ここまで、B3、B2フロア展示が終わり、やっと約3分の2。観覧するのも大変だが、ブログにアップするのは、もっと大変!

 近々の記事が溜まってきたこともあり、「大塚国際美術館・陶板名画の旅」は暫く、お休みさせていただきます。あしからずご了承ください。

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「青いターバンの少女」 フェルメールとバロックの時代 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑭

2024-09-20 | 大塚国際美術館

「青いターバンの少女」 フェルメールとバロックの時代 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑮

 

 正式名「真珠の耳飾りの少女」より「青いターバンの少女」と言った方がイメージしやすい。

 オランダの画家でバロック期を代表する画家の一人であるヨハネス・フェルメールは、映像のような写実的な手法と綿密な空間構成、そして光

による巧みな質感表現を特徴としている。

 

   

 「フェルメール・ブルー」と称される「鮮やかな青色」は「ラピスラズリ」に含まれる「ウルトラマリン」と云う顔料に由来するが、この顔料は純金と同じほど高価であり、彼の義母やパトロンの財力が窺われる。

 彼はその生涯のほとんどを故郷オランダのデルフトで過ごした。

  

 フェルメール 「牛乳を注ぐ女」               「ワイングラスを持つ娘」

   

 フェルメール「デルフト眺望」 

 

 ベラスケス「ラス・メニーナス(女官たち)」

 スペイン国王フェリペ4世の王女マルガリータ(5歳)と女官たち。

 画面向かって左には巨大なキャンバスの前でまさに制作中のベラスケス自身の姿が誇らしげに描かれている。

 フェリペ4世付きの宮廷画家ベラスケスはバロック期のスペインの画家で17世紀を代表する巨匠である。

  

 ベラスケス「皇太子 騎馬像」                 「狩猟服姿の皇太子バルタザール・カルロス」 

 

 ルーベンス「キリスト昇架」

 

   「フランダースの犬」の最終回でネロとパトラッシュが最後に見た絵。

 

 

 フローリス・ファン・デイク「チーズのある静物」

 チーズは嫌いなのだが、見入ってしまう。

 

 フランス・スネイデルス「静物」

 ウサギに見入ってしまう。

 

 フランシスコ・コリャンテス「エゼキエルの幻視」 

 

 

 メインデルト・ホッベ「ミッデルハルニスの並木道」

 

 ヤーコプ・ファン・ライスダール「ウェイク・ベイ・デュールステーデの風車」
 
 
 
 ヤーコプ・ファン・ライスダール「ユダヤ人墓地」
 

 バロックの画家たちは強烈なメッセージを発信させる迫真のアクターを思わせる。

 

 

 

 

 お詫び

 大塚国際美術館の観覧距離は、全長4キロに及ぶという。

 ここまで、B3、B2フロア展示が終わり、やっと約3分の2。観覧するのも大変だが、ブログにアップするのは、もっと大変!

 ということで、「大塚国際美術館・陶板名画の旅」は暫く、お休みさせていただきます。あしからずご了承ください。

 

 

  

 

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モナリザ・謎めいた魅惑の微笑 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑬

2024-09-18 | 大塚国際美術館

モナリザ・謎めいた魅惑の微笑 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑭

 

 世界の名画中の名画「モナリザ」はレオナルド・ダ・ヴィンチにより1503年から1506年頃にフィレンツェで描かれたと云われている。

 モデルは、一説には絹商人の妻、リザ・デル・ジョコンドと云われているが決定的な証拠はなく、未だに謎に包まれたままだ。

 完成した絵画は、フランス王室に買い取られたあと、ルーブル美術館にて常設展示されるようになった。

 その謎めいた魅惑の微笑は世界の人を永遠に魅了して止まない。

  

 

 

    レオナルド・ダ・ヴィンチ「白豹を抱く貴婦人」

 

 17世紀に入ると、劇的な明暗表現やドラマティックで感情的な描かれ方が主流となる。

 いわゆるバロックの時代でカラヴァッジョやレンブラントの作品が有名である。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

   

 光の画家レンブラントの登場である。 

 

    レンブラント・ファン・レイン「夜警」

 

   

 

  

 

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レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」の時代 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑫

2024-09-16 | 大塚国際美術館

レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」の時代 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑬

 

 

 レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」(1495~98年)は彼43歳時に手掛けたといわれる。

 キリストが十字架にかけられる前夜に12人の弟子たちと共にした夕食会が「最後の晩餐」でキリストが「この中に裏切者がいる」と予言した場面を描いている。

 ダ・ヴィンチのほかにも多くの画家が描いていたテーマで、裏切り者ユダはすぐにわかる構図となっていた。

 私、実は一番右端の男がそうだと思い込んでいたのだが、ユダは素知らぬ感じのこの男だった。

 

 修復前の「最後の晩餐」も展示されていた。

 

 

    アンドレア・マンテーニャ 「キリストの磔刑(「サン・ゼーノ祭壇画」の裾絵)」 ルーヴル美術館、パリ 1455-59年頃

 

 サンドロ・ボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」

 

 サンドロ・ボッティチェッリ「春(ラ・プリマヴェーラ)」

「春(プリマヴェーラ)」は、ローマ神話の美の女神・ヴィーナスを中心とし、花の神フローラや春の神プリマヴェーラなど、古代神話の神々が描かれている。

 

 ジョルジョーネ「眠れるヴィーナス」

 

 ティツィアーノ 「ウルビーノのヴィーナス」

   

 

 ヤン・ホッサールト「ダナエ」

 

 

 ラファエロ「聖体の論議」ヴァティカン宮殿 署名の間

 

 ラファエロ「アテネの学堂」ヴァティカン宮殿 署名の間、ヴァティカン 1509-10年
 ルネサンス期イタリアの画家ラファエロ・サンティのもっとも有名な絵画の一つ。

 この絵に描かれている人々は有名な古代ギリシアの哲学者たちだという。

 最初に『聖体の論議』を仕上げてから、2番目に手がけたのがこの『アテネの学堂』で対となっている。

    

    ティツィアーノ「聖母被昇天」   

 

 ティントレット「十字架を担うキリスト」
 イエスは十字架を担い、ゴルゴタの丘へ連れて行かれた。

 

 ジェンティーレ・ベッリーニ「サン・マルコ広場の聖十字架遺物の行列」 

 

 ヴィットーレ・カルパッチョ「聖女ウルスラの船出」

 

     

 ピーテル・ブリューゲル(父)「バベルの塔」

 (部分 左下拡大)

 

    バベルの塔は旧約聖書に出る伝説の塔。天まで届く壮大な塔を作ろうとした人間に神が怒り災厄が降り注ぐという物語。

    現代文明への警告か。

   

 

 ピーテル・ブリューゲル(父)「雪中の狩人」 1565年

 雪の山間集落や岩山を背景に、猟銃を背負った狩人が猟犬を引き連れて歩く。

 何故か、いつまでも心に残る情景。

 (部分 左下拡大)

 

 

  

 

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ルネサンスゾーン・聖母マリアと「受胎告知」 ~大塚国際美術館・陶板の旅 ⑪

2024-09-13 | 大塚国際美術館

ルネサンスゾーン・聖母マリアと「受胎告知」 ~大塚国際美術館・陶板の旅 ⑫

 

 キリスト教美術でもっとも多く描かれるのは「十字架のキリスト」だろうが、ついで多いのは「聖母子像」と「受胎告知」だ。

 TOPはフラ・アンジェリコ作の「受胎告知」。

 「受胎告知」は天使ガブリエルがマリアの前に現れ、イエスの誕生を予告するというシーン。

 レオナルド・ダ・ビンチ初め多くの画家によって描かれている。

 憶えがないのだから、告知してもらわねば、わかんない、なんて下世話なことを思ってたら敬虔な方にしかられる。

 この回からルネサンス美術が花開く時代に突入。

 

 シモーネ・マルティーニ作

 

 

 ジョヴァンニ・ベッリーニ「受胎告知」 

 

 レオナルド・ダ・ビンチ作

 

 ロヒール・ファン・デル・ウェイデン「受胎告知」

 

    アンドレーア・デル・サルト「受胎告知」 1512年頃

 

 ティントレット「受胎告知」(部分)

 

    ティントレット「受胎告知」

 

    カルロ・クリヴェッリ「受胎告知」 1486年

 

 

  

  

 フィリッポ・リッピ「聖母子と二天使」           マゾリーノとマザッチョ「聖アンナと聖母子」

  

 ラファエロ「美しき女庭師」ルーヴル美術館         アントネッロ・ダ・メッシーナ「受胎告知のマリア」

 

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イコンとタペストリー、若しくは「我が唯一つの望みに」 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑩

2024-09-08 | 大塚国際美術館

イコンとタペストリー、若しくは「我が唯一つの望みに」 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑩

  

   長くのびる通路の、両側にも奥にも部屋があり、陶板で再現したイコン画やタペストリーなどを展示されている。

  イコンとは、キリスト教における重要な出来事や場面を描いた画像のことで、 題材は、イエス・キリスト、聖人、天使、聖書に載っている話  など多岐にわたり、正教会(ギリシア正教、東方正教会)で用いられる場面が多い。

  

  

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      「我が唯一つの望みに (À mon seul désir)」

      貴婦人は何を望んでいるのか、様々な解釈がなされている謎に満ちたタペストリーである。

   鍵を握るのはユニコーンなのかもしれない。

  ちなみに「ハリーポッター」の1シーンにも登場して、謎を問いかけている。

  

  

  

  

 

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中世ゾーン・ビザンチンからキリスト教美術へ ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑨

2024-09-08 | 大塚国際美術館
中世ゾーン・ビザンチンからキリスト教美術へ ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑨
 
 
   
 金色のモザイク画で描かれたユスティニアヌスは、かつてのローマ帝国に匹敵するほど領土を広げた6Cの東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の皇帝である。
 
 同時に古代ギリシャ、古代ローマ、ヘレニズムの流れを汲みながら、キリスト教を取り入れたビザンチン美術を興隆させた。
 
 
 
 『皇帝ユスティニアヌスと随臣たち』サン・ヴィターレ聖堂(イタリア)
 
 
 
 

 ユスティニアヌスの妃テオドラを描く『皇妃テオドラと侍女達』  サン・ヴィターレ聖堂(イタリア)

 

  

  

「最後の晩餐」   キリストが12人の弟子達と食事を共にした時「私を裏切ろうとしている者がいる」と語る。                                キリストと反対側のキリストと同じ姿勢で座っている人物(裏切り者ユダ)を白い目で注視している。

  

  

  

   「善き羊飼い」 

  

  キリスト教美術はイコン画を中心に更に発展していく。

   

  

  

  

   

  

  

  

  

  

 

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聖テオドール聖堂・岩窟のキリスト ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑧

2024-09-07 | 大塚国際美術館

聖テオドール聖堂・岩窟のキリスト ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑧

  

 トルコのカッパドキアにある岩窟の修道院、聖テオドール聖堂。

 赤い鉄の扉の向こうに足を踏み入れた途端、修道士たちの祈りが聞こえてきたような気がする。

 それほどに、リアリティに満ちているのだ。

 

 岩窟内部の壁面には修道士たちが描いたというキリストの生涯が残っている。

 朧気に見えるのは悠久の時間に浸食されたせいだ。

 差し込む日の光が過去と今を隔てている。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

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ラピスラズリ・ブルー「スクロヴェーニ礼拝堂」 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑦

2024-09-04 | 大塚国際美術館

ラピスラズリ・ブルー「スクロヴェーニ礼拝堂」 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ⑦

 

 北イタリア、パドヴァにある「スクロヴェーニ礼拝堂」の内部が大塚国際美術館で見事に再現されている。

 当時黄金に匹敵するといわれたラピスラズリの青( "ブルーというより瑠璃色") が天上いっぱいに広がり、その壮観さに誰もが暫し立ち尽くす。

 またジョット・ディ・ボンドーネが描いた、西洋美術史上もっとも重要な作品と云われる一連のフレスコ絵画が壁面に張りめぐらされている。

 そこにはキリストと聖母マリアの生涯が描かれており、瑠璃色の天上と共に見入ってしまった。

 TOP写真 ↑は奥の祭壇、↓は入り口側。

 

 ↓祭壇側。

  

  

  

 

 

 ↓入り口側。

  

  

 

 

  

 壁面のフレスコ画

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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