ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

萩の咲くころ ~元興寺

2021-09-30 | 花めぐり~9・10月

萩の咲くころ ~元興寺

 

 

 日本最古の本格的仏教寺院である法興寺(飛鳥寺)が、平城京遷都に伴って平城京内に移転した寺院である ”元興寺”。

 かつては東大寺、興福寺と並ぶ大寺院であったが衰退して、三つに分立している。

 中でも、元興寺極楽防はその中核をなし、ハルシャギク、桔梗、紫陽花、彼岸花など咲く花の寺でもあるが、萩の花は特に有名である。

 

 

 

 

 名残の花たち。

 

 

 

 

 

 

 元興寺をあとにして、気になるスポットに寄ってみる。

 玄昉の首塚と云われている 日本版ピラミッド、”頭塔(ずとう)”。

 街中に埋まるように鎮座していたが、隣のホテルが解体されたので、丸見え状態にあるというので見に行った。

 

 

 

 

  

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蝶類図鑑 ② ~feat. 初秋の花々 (奈良扁)

2021-09-29 | 

蝶類図鑑 ② ~feat. 初秋の花々 (奈良扁)

 

 キアゲハは草原性で木の花よりも草の花の方が好きなようだ。活発に飛翔するイメージがある。

 アゲハチョウと混同してはいけないが、自分たちも間違うようで、アゲハチョウとの異種恋愛も稀に起こる。

 (明日香村稲渕にて)

 

 ツマグロヒョウモンの雌は翅先の黒い模様が特徴。雄には、このツマグロ模様がない。

 この時期、田畑などの花蜜を吸飲する姿をあちこちで見かける。

 (葛城古道にて)

 

 

 

 ちょっと、紛らわしいが、こちらはヒョウモンチョウ。豹柄のおばちゃん!?

 (明日香村稲渕にて)

 

 ミヤマカラスアゲハに出会うたび、嬉しくなってしまう。

 まさに”空飛ぶ黒い宝石”。このメタリックな風貌には魅せられてしまう。

 (万葉文化館・前庭にて)

 

 

 

 

 アゲハチョウはもっとも、ポピュラーな揚羽。繊細な翅柄にセンスを感じる。

 晩秋を控えたこの時期は蝶界では恋のシーズンらしく、雌の取り合いや仲睦まじいカップルをよく見かける。

 (元興寺にて)

 

 

 

 

 

 

 

  

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オーターニサーン!イチバ~ン! ~初秋の飛鳥・稲渕

2021-09-26 | 花めぐり~9・10月

オーターニサーン!イチバ~ン! ~初秋の飛鳥・稲渕

  

 明日香村稲渕の恒例・かかし祭り。

 今年の主役はやはり、この人。イチバ~ン、取ってほしいですね。

 そして、次はやっぱり、・・・。

  

  

  オーター二サーンと ”鱗滝左近次” 以外、殆どのかかしがマスク着用で感染対策していた。

  家で眠っていたのか、アベノマスクも多かった。

  

  

  

  

  

  

  

  

  ひっそりと、ガースーも・・・。

  

  年毎に彼岸花の数が減っているように感じる。

  

  

  

  

  

  

 

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甘樫丘のコキア ~グラデーションの頃

2021-09-25 | 花めぐり~9・10月

甘樫丘のコキア ~グラデーションの頃

 

 明日香村の甘樫丘は7世紀前期に当時の有力者であった蘇我蝦夷、入鹿親子が大邸宅を構えていたと云われる場所。

 展望広場から大和三山や飛鳥浄御原宮跡の眺望は、昔、明日香を初めて訪れたときの飛鳥入門時代を思い起こさせる。

 丘の麓にコキアがお目見えするようになって、秋の風物詩となっている。

 今、コキアのモフモフ畑がグリーンから赤に変わるグラデーションのころだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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伏見池 ~彼岸花の咲くころ・葛城古道 ④

2021-09-23 | 花めぐり~9・10月

伏見池 ~彼岸花の咲くころ・葛城古道 ④

 

 御所市の”伏見池”。池の周囲を彼岸花が縁取る写真を近頃、目にするようになった。

 すぐ横の山麓線(30号線)をよく利用するが、こんなところにあるなんて今まで知らなかった。

 奈良県の景観資産に「棚田の中の伏見のため池」として登録されている。

 

 

 

 

 抹茶ラテのような池の色が(藻が繁殖しているようだが、)また神秘的だ。

 

 

 

 

 

 

 

 黄色と赤と緑のコラボレーションが秀逸だ。

 やがて、稲穂が刈り取られ、彼岸花も消えたら、普通のため池に戻るのだろう。

                                                                                                      (9月19日撮影)

 

 

 

 露草とのコラボも素敵だった。

 

 

  

 

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一言主神社 ~彼岸花の咲くころ・葛城古道 ③

2021-09-22 | 花めぐり~9・10月

一言主神社 ~彼岸花の咲くころ・葛城古道 ③

 

 一言主(ひとことぬし)神社、正式名称は葛城坐(かつらぎにいます)一言主神社で一言主大神と幼武尊(わかたけのみこと=雄略天皇)を祀る。

 一言主大神は、第21代雄略天皇(幼武尊)が葛城山にて狩をされた時に、顕現されたと云われている。

 葛城氏を滅ぼしたとされる雄略天皇が何故、葛城氏の社で共に祀られているのか、そこに葛城王朝と大和朝廷の複雑な関係を垣間見る。

 赤く血塗られた古代史の謎を想起させるように一帯は彼岸花の赤に染まっていた。

  地元では「一言さん(いちごんさん)」として親しまれ、どの様な願い事でも一言の願いならば、かなえてくれると信じられている。

 

 

 

 

 

 

 御神木の樹齢伝承約1200年になる大銀杏。

 

 本殿でいつものように一言だけ願をかけると、大銀杏から、ウラギンシジミが一匹舞い降りてきて、私の手に止まった。

 これって、吉兆だったら、いいのに。

 

 

 

 

 

 

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名柄街道 ~彼岸花の咲くころ・葛城古道 ②

2021-09-21 | 奈良の旅

名柄街道 ~彼岸花の咲くころ・葛城古道 ②

 

 10年ぶりくらいに訪れた御所市名柄の旧名柄郵便局はお洒落なカフェ(郵便名柄館-郵便資料館&Tegamicafe)に生まれ変わっていた。

 大正期に建てられた郵便局で、洋風の外観と赤いポストや公衆電話など当時としてはモダンな大正ロマンの薫りが漂っている。

 

 Tegamicafeがある名柄は河内と結ぶ水越街道と交わったところで、宿場町として栄えてきた。

 名柄街道に沿って国の重要文化財に指定されている、中村家住宅をはじめとして、久保家・末吉家・池口家などの江戸時代の重厚な商家の建物が点在する。

 

 

 

 

 趣ある昭和6年創業「天然醸造 片上醤油」の醤油醸造蔵。
 奈良県産大豆を杉の大桶で発酵熟成させて、無添加・無調整の醤油を作っているという。

 

 

 今回は寄らなかったが、豆腐を試食できる梅本豆腐店など、見所も多い。

 

 

 

 

 

 

 

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彼岸花の咲くころ・葛城古道 ① ~九品寺の“紅の海”

2021-09-19 | 花めぐり~9・10月

彼岸花の咲くころ・葛城古道 ① ~九品寺の“紅の海”

 

 奈良県御所市の葛城古道にある「九品寺(くほんじ)」は奈良時代の僧・行基によって開かれたといわれている古刹。

 九品寺周辺は彼岸花が咲き誇る名所でもある。

 私も何度となく訪れているが、“紅の海”はやはり圧巻である。

 左から、耳成山、畝傍山、天の香久山(大和三山)を遠望する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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明神池と池神社の伝説 ~下北山村 ③

2021-09-12 | 奈良の旅

明神池と池神社の伝説 ~下北山村 ③

 紀伊山地奥の谷あいにある下北山村は、奈良県最南端に位置する人口約800人の小さな山村で奈良県といえど、三重県熊野市や尾鷲市が近い。

 その下北山村の有名スポットが「不動七重の滝」、名湯「きなりの湯」と「明神池」をご神体とする「池神社」である。

 

 谷あいの村なので、神社は低地の集落の中だと思いこんでいたが、龍神池を目指す国道425号線は、ぐんぐん山を上がっていくではないか。

 やっと、登り切ったところで、神秘的な池が視界に飛び込んできた。

 国道は池神社・本殿とご神体・明神池の間、つまりは境内を突っ切っており、そこからして不思議な光景だった。

 

 

 池の畔に鳥居と祠がある。

 

 当地には、こんな伝説がある。伝説と言っても、近年に何度も現出したそうだが。

 明神池・池神社にまつわる<七つの不思議>

1 入る谷無し 出る川無しなのに決して涸れず、水位がひとりでに上昇することがある。

2 神社の前の道も聖域である。

3 池に石を投げると雷雨になる。

4 鯉や亀を殺(あや)めると死ぬ。

5 御神木を伐ると祟りがある。

6 吉兆の「浮木様(うきさま)」が現れる。

7 池の水神(すいじん)「白龍(はくりゅう)」が立ち登る。

                      (下北山村 公式HPより)

 

 

 池には「浮木様(うきさま)」と呼ばれる御神木の梢の部分が流木となってときどき現れるそう。

 4mくらいの大きさで真っ白で上に草が生えていて、亀が乗っているらしい。

 この亀は「神様が遊びに出られた化身」で、吉兆のしるしとか「国家の一大事」のときに現れるとか言われている。

 昔、豊臣秀吉は神社の御神木を伐ったというが、彼が住んでいた大坂城・落城のときには、浮木様が現れて、七日七晩、池の中を回り続けたともいわれている。

 ☆彡☆彡☆彡

 ・・・それって、もしかして、あれじゃあ!!??  

 

 池原ダムは総貯水容量3億3480万立方メートル、アーチダムとしては日本最大を誇る。
 堤頂長460mもアーチダムとしては、黒部ダム(492.0 m)に次いで、国内で2番目の長さ。

 

 広大な貯水池をいただく巨大な池原ダムの直下に下北山キャンプ場やスポーツ公園、温泉などがある。

 

 下北山村はのんびり、ゆったりとしたムードが漂う美しい村だった。

 

 

 

 

 

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 “前鬼ブルー” に魅せられて ~下北山村 ②

2021-09-10 | 奈良の旅

 “前鬼ブルー” に魅せられて ~下北山村 ②

 

 大峰山脈の孔雀岳や釈迦ヶ岳等を源とする前鬼川の水は青く透き通っている。

 高知県・仁淀川の “仁淀ブルー” や長野県・阿寺渓谷の "阿寺ブルー” などと並び称されて、“前鬼ブルー” と云われている。

 ブルーというより、実際にはアクア・ブルーという方が近いと思うが光線によって、その青を刻々と変えていく。

 前鬼川と言う一風変わった名前は、奈良時代に修験道の開祖と呼ばれた役行者の従者「前鬼」が住み着いた場所というのが由来になっている。

 前鬼川の上流は修験道の聖地、大峰奥駈道である。

 

 

 

 

 

 

 

  清流に魚影が・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 こんな聖地でこんなん食する人もいないだろうなと思いながら、オムライスをいただく。

 

 

 

 

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前鬼「不動七重の滝」 ~下北山村 ①

2021-09-07 | 奈良の旅

前鬼 「不動七重滝」 ~下北山村 ①

 前鬼 不動七重の滝 (ぜんき ふどうななえのたき)は奈良県最南部で、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」である大峯山系「大峯奥駆道」の霊域に位置する。

 七段に分かれていることが特徴で総落差は約160m。

 水量豊かな前鬼川の水を滝つぼに落とす光景は雄大であり「日本の滝100選」にも選定されている。

 まずは展望所から全貌を眺めようとするが木々が邪魔して、全貌とまではいかない。

 上写真は前鬼ブルーに輝く五段目の滝つぼ。

 断崖絶壁の間を縫うように爆音を立てて流れ落ちる七重の滝。

 かつて、この地で役行者が修業したと伝わる。

滝を横目に更に奥へ進むと幾重ものトンネルがある。

背筋がぞくっとする。このあたりに漂っている霊気のせいか。

 一番大きな三段目の大滝をすぐ側で楽しむ滝見台に行くため、遊歩道入り口まで戻り、谷底まで徒歩で降り、沢をつたって滝見台直下まで行き、あとは急登をひたすら昇る。

 

 

 滝見台から

 

 

 

 

 

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夏の終わり ~Past photo album より

2021-09-05 | 心の旅

夏の終わり ~Past photo album より

             



 ぎらぎら照り付ける灼熱の太陽光に翳りを感じた途端、虫の音を感じた途端、秋は一足飛びでやってくる。
 夏の終わりぃ~! と歌う間もなく、時は容赦なく過ぎていく。少しづつ、何かを確実に変えながら。

                                             

             

             

             

             

                                             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             
             
             

             

                          
             

             

              

             

             

 (Past photo albumより)

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町の灯に誘われて ~宇陀松山夢街道

2021-09-04 | 奈良の催事・イベント

町の灯に誘われて ~宇陀松山夢街道

 

 奈良県の宇陀市宇陀松山地区はかつて、京都や奈良と伊勢をつなぐ交通の要衝であり、江戸時代から明治時代の商家が数多く残る国の重要伝統的建造物群保存地区である。

 町並みライトアップや灯のイベントは夏の定番イベントであるが、コロナ感染防止のため、昨年に続き自粛されている地域が多い。

 ここ宇陀松山でも規模を縮小してだが開催されていた。

 町を照らす仄かな灯りと宵の涼風・・・晩夏の風情を満喫する。

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「陶工房 釉(ゆう)」の光と影 ~大宇陀松山の陶灯 ③

2021-09-03 | 奈良の旅

「陶工房 釉(ゆう)」さんの光と影 ~大宇陀松山の陶灯 ③

 ライトアップされているとはいえ、少し寂し気な町並みの一角にひと際、明るさを放つ古い民家。

 暗闇から光源に集う虫のように一歩、中に足を踏み入れると幻想のアナザ・ワールドが広がっていた。

 陶器から投影される光模様がゆらゆらと蠢き、不思議な安らぎの世界を演出している。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

 

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