南禅寺・水路閣の紅葉 ② ~秋色に染まる
明治時代に完成したという水路閣は古代から、そこに存在していたかの如く、京都東山の風景の一部となっている。
風格といい、重厚さといい、これほど絵になる被写体建築物は滅多にない。
水路閣の上部ではアオサギが佇んでいた。
南禅寺・水路閣の紅葉 ② ~秋色に染まる
明治時代に完成したという水路閣は古代から、そこに存在していたかの如く、京都東山の風景の一部となっている。
風格といい、重厚さといい、これほど絵になる被写体建築物は滅多にない。
水路閣の上部ではアオサギが佇んでいた。
南禅寺・水路閣の紅葉 ① ~レンガのアーチ
南禅寺・水路閣は琵琶湖疏水の分線(蹴上以北)にある水路橋で1888年(明治21)完成した。
南禅寺境内を通過するため、周辺の景観に配慮したというレンガ、花崗岩造りのアーチ型橋脚で全長93.2メートル(幅4メートル、高9メートル)あり、静かな東山の風景にとけこんでいる。
紅葉最盛期は観光客で密満つ状態になるので、早朝にでも出かけるべきなのだが、あえて、人と紅葉と水路閣がコラボするシーンを狙ってみた。
日向大神宮と蹴上インクライン ~京都探訪
「京都のお伊勢さん」とも呼ばれる「日向(ひむかい)大神宮」は京都のパワースポットとしても有名な神社。(山科区日ノ岡,蹴上駅下車)
急坂、狭路のため、車では、かなりキツかった。
5世紀末(487年ごろ)筑紫の日向の高千穂の峰の神蹟を移したのが始まりと云われている。
境内は伊勢神宮と同じく内宮(ないく)と外宮(げく)があり、社殿は神社建築の初期の様式「神明造」で京都ではかなり珍しい。
別格の神域だけあって、ただならぬ気が漂っている。
内宮の御祭神は、一番格の高い最高神である天照大御神と、航海安全や財運をつかさどる神様である宗像三女神。
外宮は、五穀豊穣や厄除けの神である天津彦火瓊々杵尊と天地創造の神様である天之御中主神が御祭神。
疫病を治めるという「朝日泉(あさひせん)」という湧き水があり、疫病退散のご利益があるという。
更に昇り詰めると、「天の岩戸」がある。
ここから、山道を約30分トレイルして、喧騒の南禅寺に向かう。
市街地を少しはずれただけなのに、こんな森が広がっているなんて。
「絶景かな。」南禅寺三門が見えてきた。
南禅寺を参拝したあとは、蹴上インクライン沿いに、また、日向大神宮に戻った。
こんなコースを歩く人は、さすがに少ないだろうと思った。
蹴上インクラインは、疏水上流の蹴上船溜と下流の南禅寺船溜の間にある約36mの高低差を、疏水を行き交う舟が乗り越えるために設置され た傾斜鉄道で、当時は傾斜鉄道としては世界最長だったという。
誰もが平行棒にしてしまう線路である。
山科・毘沙門堂の紅葉 ② ~弁天堂と晩翠園
本堂裏の弁天堂周辺の紅葉は息を飲む美しさだった。
そして、弁天堂横の池に映る紅葉リフレクションは多くの方が見過ごすポイント。
リフレクションが実物より美しい時がある。
動く襖絵や板戸の衝立、障壁画など、様々なトリックアートが見られる宸殿・霊殿の奥に控える「晩翠園」。
宸殿では、新郎新婦のシーン撮影も行われていた。
毘沙門堂塔頭「双林院」の敷きもみじ。こちらの苔むした小さな古刹の紅葉もよかった。
山科・毘沙門堂の紅葉 ① ~敷きもみじ
門跡寺院である「毘沙門堂」の紅葉は「勅使門」につながる石段の参道に積もる「敷きもみじ」と晩翠園(庭園)の紅葉が有名で、京都らしい風情を感じさせる。
また、周囲の木々も華やかに紅葉して、光が差し込むと輝いて見えた。
ご本尊に京都七福神のひとつ、毘沙門天を祀ることから「毘沙門堂」と呼ばれている。
紅葉の他、境内には御所から移築された伽藍(宸殿、霊殿)や勅使門、トリックアートなどの見どころもある。
深まる秋に寄せて ~長居植物園
人の一生を四季に喩えるなら、秋は実り・収穫の時期ということになるのだろうが、同時に生を仕舞う準備に入る時期でもある。
それは生の最後のきらめきの瞬間。
今年も秋が深まっていく。
海住山寺の紅葉 ② ~本坊庭園にて秋を愛でる
本坊東面の庭園を見渡せる縁側に座って、静寂のなか、借景となった紅葉の山を眺めて、深まりゆく秋を愛でるという贅沢な時間。
そして、数々の宝物に見入り、喧騒を忘れ、さわやかな風に癒される。
本堂では、堂内に安置された本尊・十一面観音菩薩立像や四天王像(重文)がご開帳されていた。
(パンフレットより)
また、境内には、持ち上げると願いが叶う「もち上げ大師」さんや輪廻塔、「苦ぬき観音・苦ぬき地蔵」、「やる気地蔵」、願いを叶えるという「なすのこしかけ」など、おもしろそうなものが点在している。
海住山寺の紅葉 ① ~国宝・五重塔
京都府木津川市にある海住山寺(かいじゅうせんじ)は、735年に聖武天皇の勅願により、東大寺の良弁僧正が開創したと伝えられている山寺。
中興の祖・貞慶が建立した五重塔は、鎌倉時代の傑作で、国宝にも指定されている。
裳階(もこし)を持つ五重塔を有するのは、奈良の法隆寺と海住山寺のみという貴重なものだそう。
総高17.7mの小さな五重塔は、長い年月を経て黒光りした優美な姿を紅葉に包んでいた。
海住山寺は国宝や重要文化財を多く有する古刹で、紅葉の名所であるが、あまり知られていないのか、参拝者も少なく、穴場といえるかもしれない。
奈良紅葉・散策後の5杯 ~春鹿醸造元
(11/3撮影)
奈良公園はまだまだ、紅葉本番。
後足で顔掻く鹿。「掻く鹿」である。
東大寺西門跡のイチョウ。毎年、見に行く定番の樹。
多くの方が奈良公園の紅葉狩りに行かれると思うが、お帰りの際にでも、奈良町(福智院町)の造り酒屋、「春鹿醸造元」(今西清兵衛商店)に寄ってみては?
酒造蔵だったという、どこか懐かしくて、あたたかな雰囲気が漂う店内では、500円で5種類のお酒の利き酒体験ができる。
アテの奈良漬も絶品だ。
天平大菊人形展 ~奈良公園バスターミナル屋上
奈良県の特産である菊を贅沢に使った菊人形が、県庁横の奈良公園バスターミナルの屋上庭園にて展示されていた。
聖武天皇、称徳天皇、光明皇后、吉備真備、行基など天平時代のそうそうたる顔ぶれが揃った。
平城京天平行列 ~東大寺参詣2020④
奈良時代においては、このような形ではないにしろ、東大寺参詣は執り行われていただろうから、ふと古代に想いを馳せたりする。
どんなコースで参詣したのだろうかと。
普通、朱雀門から二条大路(現在の369号線)をまっすぐ東へ、長屋王邸宅を横目に南大門から入ったと考えがちであるが、いやいや実は大極殿から法華寺横を通り、転がい門から入ったんだという説もある。
タイムスリップして、当時を確かめたいなんて思ったりするのも、古代史ロマンか。
平城京天平行列 ~東大寺参詣2020③
小春日和の天平行列。東大寺南大門に到着。
仁王像が安置されている。
「大仏様」(だいぶつよう)または「天竺様」(てんじくよう)とも呼ばれる建築様式が採用されている国宝建築物。
平城京天平行列 ~東大寺参詣2020②
天平行列一行は春日大社一之鳥居・参道から、東大寺参道に入る。
色づき始めた紅葉が行列に花を添えて、天平時代に想いを馳せる。
平城京天平行列 ~東大寺参詣2020 ①
東大寺を建立した聖武天皇と光明皇后の従者たちの華やかな一団が春日大社一之鳥居から東大寺に参詣する。
恒例のおごそかな「平城京天平行列」が11月3日、開催された。
マスクの下の笑顔を想像しながら、古都の秋を満喫した。
「さあ、天平行列、始まるよ。」
聖武天皇。
光明皇后。
夕凪の刻 ~大阪南港ATC
あんなに慌しいときを過ごしてきたのに、突然、風が止んだ。
まるで、時間も止まったような静寂、夕凪の刻。
港の船は旅立ちを待ちわびる。
ウミエール広場では、「光の回廊(コリドー)」が輝き始める。
オープンして、25年以上、経つのに、未だにアーバンなATC。