錦繍の石山寺 ① ~硅灰岩と紅葉
近江八景「石山の秋月」で知られる大津市の石山寺は琵琶湖から流れ出る瀬田川畔の硅灰岩の山に建つ寺院。
硅灰石は石灰岩が高温マグマによって熱変成したもので、この光景が霊地とされ石山寺の名前の由来となった。
石山寺は西国三十三所観音巡り第十三番札所、ご本尊は秘仏の「勅封二臂如意輪観世音菩薩(ちょくふうにひにょいりんかんぜおんぼさつ)」であり、平安時代には石山詣が流行したことがあるという。
紫式部が源氏物語の構想を練ったのもこの石山寺だった。
国宝の多宝塔は高さが17メートルあり、建築された年代が判明している多宝塔としては日本最古のものとなる。