ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

祝!「三丁目の夕日」連載900回達成

2012年06月08日 | 西岸良平
『ビッグコミックオリジナル』2012年6月20日号で、西岸良平先生の「三丁目の夕日」が連載900回を達成しました。おめでとうございます。連載1000回は4年半後ですね。これもまた長い道のりですが、健康に留意されてぜひ達成していただきたいです。

『ビッグコミックオリジナル』6月20日号は、「大感謝 !!連載900回記念巻頭カラー !!」で作品13ページ、それに「ありがとうの灯」100名様にプレゼント、更に記念号扉絵コレクションがカラーで紹介されています。

扉絵コレクションは「第1話の登場から37年- 記念すべき区切りの回の扉絵をここに掲載」しています。ちなみに第800話は2008.1.20号掲載でした。この時の記念企画は、正月ということもあって、新春お年玉プレゼント「昭和のメロディーが聴こえる」カラー4ページ、北原照久氏特別インタビュー「三丁目の夕日は人生の喜怒哀楽が詰まったおもちゃ箱 !!」カラー3ページ。それに第一回「三丁目の夕日検定」3ページでした。

第500話掲載は、ホームページの連載記録を見ると、三丁目風物詩“ありがとう”「三丁目の一日」 思えば10年間を20年、描いた!」となっています。すぐにも読んでみたいのですが、書庫の奥にしまい込んであるので、探し出すのは大変な時間がかかりそうです。こういう記念号は別に保存した方がよいか、とも考えています。

記念すべき第1話「ベーゴマ仮面」掲載は1974.9.20号でした。『ビッグコミックオリジナル』の目次は「好評連載」「ナンセンス」などと分けられています。第1話の分類は、今では信じ難いですが「一流ナンセンス」でした。1975.1.5号掲載の第8話「除夜の鐘」から「シリーズ読切」に変わっています。

連載当初のページ数は8ページでした。1977年頃から16ページと倍増し、現在は12ページが通常のページ数になっています。

コミックスは、1976.1.1発行のビッグコミックス『夕焼けの詩』第3集から「三丁目の夕日」の収録が始まりました。『夕焼けの詩』第1集は西岸良平先生の初めてのコミックスです。1975年11月1日の発行で、「プロフェッショナル列伝」を収録しています。

「プロフェッショナル列伝」は『ビッグコミック』の増刊号であった『ビッグコミックオリジナル号』の1973.3.20号から1974.9.5号に全32話が掲載されました。この次の連載が「三丁目の夕日」で、9月5日号では「次号から西岸良平氏の新シリーズ『三丁目の夕日』が始まります。」と告知されています。(コミックスは全29話なので未収録作品があると思います。なお、「三丁目の夕日」にもコミックス未収録作品があります。)

『夕焼けの詩』第2集は「レモンティーのみた夢」で、デビュー作の「夢野平四郎の青春」ほか『ビッグコミック』本誌や増刊号に掲載された中編11作が収録されています。

コミックスについて少し詳しく書きましたが、当初のシリーズのタイトルは『夕焼けの詩』でした。第19巻「幸せの風景」には『ビッグゴールド』掲載の「狼少年」が収録されるなど、小学館発行の『GORO』、『少年ビッグコミック』などの作品も『夕焼けの詩』として収録されていました。

最新刊の『夕焼けの詩』第60集です。「三丁目の夕日」がサブタイトルとして入れられています。


       2012年4月4日初版第1刷発行

また細かいことになりますが、当初の『夕焼けの詩』にはこのサブタイトルは入っていませんでした。第4集のサブタイトルは「かくれんぼ」で、『ビッグコミックオリジナル増刊号』に掲載された「かくれんぼ」「振り子時計の下」(名作です!)等が収録されています。

初版からサブタイトルに「三丁目の夕日」がついたのは、1985年12月1日発行の第20集「それぞれの秋」以降だと思います。なお、この第20集には『ビッグゴールド』掲載の「コスモゾーン」が収録されていました。これ以降の『夕焼けの詩』の作品は、すべて「三丁目の夕日」シリーズの作品だと思います。

現在発売中の再版では、第1集からすべてサブタイトルに「三丁目の夕日」が入れられたため、シリーズ名『夕焼けの詩』が目立たなくなっています。

最近のコンビニ版コミックス『月イチ 三丁目の夕日』「天体観測」に「コスモゾーン」が収録されています。「三丁目の夕日」シリーズの作品ではないので、こちらにいれるのはどうかなと感じました。(もっとも読み進めていて、まったく違和感はありません。ただ少し「夕焼けの詩」にこだわりたいのです。)

ホームページも更新しました。コンビニ版コミックスもたくさんたまってしまいましたので、とりあえずアップしました。

西岸良平まんが館

「三丁目の夕日」「鎌倉ものがたり」の雑誌掲載リストを現在まで伸ばし、入手コミックスをアップしました。

また、本格デビュー前のイラスト作品掲載誌として『少年キング』がありましたので、こちらもアップしました。

コメント

西岸良平『鎌倉ものがたり』28巻新発売

2011年07月14日 | 西岸良平
西岸良平先生の『鎌倉ものがたり』コミックス第28巻が発売になりました。ちょうど1年ぶりの新刊になります。

前巻に収録されなかった「小夜曲(セレナーデ)」は本巻に収録されました。雑誌掲載時は第286話でしたが、コミックスでは第288話となっています。

第28巻も雑誌掲載順ではなく、雑誌掲載時第296話の「鎌倉一日警察署長」が収録されませんでした。この話も12ページ+PART2の13ページという構成だったので、次の巻に送られたのだと思います。雑誌と話数が変わりますから注意が必要ですね。

なお、第299話(特別編)の「白蛇沼奇譚」は14ページですから、今後は雑誌掲載順の収録になるのでしょうか。

「2011年鎌倉ものがたりフェア」も始まりました。今回は「連載300回突破&コミックス28巻発売記念」のフェアとのことです。今年は江ノ電の「鎌倉ものがたり号」は走らないようですね。

「鎌倉ものがたりフェア」は2003年秋に「連載20周年記念フェア」が開催されています。コミックスの帯で見る限り、オリジナルクオカードのプレゼントのようです。2004年は「江ノ電で行く 鎌倉ものがたりフェア2004夏」となっており、プレゼント内容は「鎌倉ものがたり」特製江ノ電一日乗車券「のりおりくん」引換券やホテル宿泊券などでした。

2005年のフェアからプレゼントに『鎌倉ビール』が加わり、2006年からは『特製鳩サブレー』が加わっています。

今回は「特製鳩サブレー2011」「鎌倉サイダー鎌倉ものがたりラベル2011」「先生直筆サイン入りカラーパネル」「特製図書カード」の4点で、合計500名に当たります。鎌倉ものがたりサイダーは現在鎌倉限定で購入できるようなので、今年も鎌倉~江の島に行くつもりです。

2008年の「スタンプラリー」や「鎌倉ものがたり展」は楽しい催しでした。


スタンプラリーでいただいたポストカード3枚組です。なお、「鎌倉ものがたり展」では5枚組のポストカードも購入できました。図書カードも購入できました。また、このような企画も実施して欲しいですね。

ホームページ『西岸良平まんが館』更新しました。半年近く更新できませんでした。この間に発売されたコミックス等の情報を加えてあります。「鎌倉ものがたり」や「三丁目の夕日」の掲載雑誌の確認も少しずつですが進んでいます。

コメント

西岸良平先生のデビュー作

2011年01月14日 | 西岸良平
西岸良平先生のファンページを作っています。こちらも移転が完了しました。新しい住所です。

「西岸良平まんが館」

このファンページでは、西岸良平先生のすべての作品を網羅したいと考えています。現在は『三丁目の夕日』と『鎌倉ものがたり』の2作品に執筆は限定されておりますが、かつては様々な分野の作品を発表していました。

10年以上雑誌『微笑』に連載された『たんぽぽさんの詩』、双葉社の『漫画アクション』系の雑誌に連載されたSF作品等。また、「三丁目の夕日」以前にビッグコミック系の雑誌に掲載されていた作品。デビュー作の「夢野平四郎の青春」や「レモンティーのみた夢」、「かくれんぼ」「振り子時計の下」などです。
また、『GORO』『映画ファン』に掲載された短編もありました。

そのような中で私が注目しているのは、本格デビュー前の作品です。これは他の漫画家さんにもいえることですが、まだ荒削りで未完成な作品も見てみたいと思っています。

西岸良平先生は立教大学の漫画研究会を再建し、その機関誌に作品を発表しています。商業雑誌への発表で一番古いのは、昭和43年(1968年)の『週刊アサヒ芸能』10月20日号に掲載された一コマまんがと考えていました。これは六大学の漫研による「マンガ・リーグ戦」で西岸良平先生は立教大学3年生です。

大学卒業後(と思いますが確実ではありません)は、猪まんがスタジオに所属し、『別冊少女フレンド』増刊号等にコマまんがやカット、イラストを発表しています。猪まんがスタジオは飯塚よし照さんの主宰で、西岸良平先生が所属したのは、同じ立大漫研の飯塚コウ咲さんとの関係からでしょうか。

この『少女フレンド』掲載作品がプロとしての雑誌デビュー作と考えていましたが、それより古い雑誌掲載作品がありました。


『ティーンルック』臨時増刊 昭和43年(1968年)8月30日号

昨年12月にオークションでこの雑誌を見つけた時は、絶対に入手しようと思いましたが、運良く落札することができました。

この雑誌に、木村泰子さんとの共作で「蒼い星からの呼び声」を発表しています。詳しくはホームページの「初期の作品」に記載しますが、その後結婚された木村泰子さんとの共作ということで、とても興味深い作品です。

「19歳と20歳の若いコンビ。木村さんがストーリの原案を作り、西岸さんがアドバイス、絵の方は2人がかりで・・・・・・という努力の結晶です。作品が雑誌にのるのは、今度がはじめて。将来を期待しましょう。」(若い2人の共作者・紹介)

「蒼い星からの呼び声」は23ページ、西岸良平さん、木村泰子さんのどちらの絵とも違うように思えます。なぜこの作品が描かれたのか推理してみました。(根拠のない推理ですから引用などはしないように)

1.木村泰子さんはまだ19歳のおじょうさん。日本デザインスクール在学中。西岸さんは20歳。立教大学漫画研究会に所属しています。ハンサムですよ。でも、すごい理論家、漫画の話になると夢中。

2.『ティーンルック』のこの増刊号では、他に5人のイラストレーターが登場。いずれも本誌でデビューする人たち。平均年齢23歳と若いです。セツ・モードセミナーや日本デザインスクールなどの卒業生や在学生です。
 このことから判断すると、編集部からの依頼は、まず木村泰子さんにあったのではないでしょうか。

3.木村泰子さんは立教大学漫画研究会に所属していました。機関誌『ガンマーフィールド ストーリー漫画特集』では少女漫画コーナーの中表紙を担当、イラストと詩も発表しています。

4.そこで、雑誌からの依頼について、木村泰子さんが西岸良平さんに相談し、共作を考え、編集部も西岸良平さんの才能を認め、作品制作に至った。

というようなことではなかったか、と考えています。

お二人の共作は本格デビュー後もいくつかあります。ホームページでまとめてみたいですね

コメント