ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

『風雲児たち~ 蘭学革命篇~』発売

2017年12月29日 | みなもと太郎

みなもと太郎先生の『風雲児たち~蘭学革命篇~』が発売になりました。


リイド社 平成29年12月17日 初版第1刷発行

全372ページとワイド版より厚いですね。コミックスに付けられた帯です。

 


NHK総合テレビで1月1日に放送予定の正月時代劇に合わせた刊行で、永久保存版です。

「第一章 さらば長崎」から「第十五章 蘭学革命」まで全15章を収録しています。オリジナルコミックスと比較してみました。

『風雲児たち』第5巻「早すぎた人達」


潮出版社 昭和58年12月10日発行

「第1章 長崎から江戸へ」から「第8章 早すぎた人々」まで全8章を収録しています。サブタイトルは少し変更になっていますが、収録範囲は同じです。

「風雲児たち」は、『月刊少年ワールド』の昭和54年(1979年)6月号から連載が始まりました。同年12月号まで6回連載したところで『少年ワールド』が休刊となり、翌昭和55年(1980年)5月、同じ潮出版社から創刊された『月刊コミックトム』に舞台を写して連載されました。

『風雲児たち』第5巻収録の「長崎から江戸へ」は、昭和56年(1981年)11月号の掲載です。なお、雑誌掲載時にはサブタイトルはなく、コミックス収録時に付されたものです。

この時点では、まだコミックスは発売になっていません。第5章「決闘」には「早いとこ単行本出せ」との林 子平のセリフがあり、コミックスでは「とうとうでたのだ。よかったよかった」との手書きの注が付けられています。

この手書きの注はワイド版が出版された時に、「今やワイド版まで出て大変めでたい」と変えられています。今回発売の『蘭学革命篇』ではワイド版に準じていますね。

『風雲児たち』第6巻「海から来た男」


潮出版社 昭和59年4月2日発行

「第1章 放浪の異国人」から「第8章 ここ掘れワンワン平賀源内」まで全8章を収録しています。

ここからはベニョヴスキーの物語が平行して始まるため、『蘭学革命篇』への収録は各章から抜粋して収録されています。第3章「ベニョヴスキーお手紙事件」の前半と第5章「不動如莫迦(うごかざることばかのごとし)」の後半が「第九章 スポンギウス」になっています。

第6章から第8章は『蘭学革命篇』の第十章から第十二章にあたります。

『風雲児たち』第7巻「強情解体新書」


潮出版社 昭和59年8月1日発行

「第1章 その名は買いたい新書」から「第7章 洋刀七本斬り」まで全7章を収録しています。

この巻の「第3章 解体新書UP」が「第十五章 蘭学革命」となり、『風雲児たち~蘭学革命篇~』の最終章となります。次の「平賀源内モノローグ」で語られる後日談、特に中津藩の藩主奥平昌鹿と前野良沢の話も感動的なのですが、収録はされていません。

「風雲児たち」は『月刊コミックトム』平成9年(1997年)11月号の連載第212回「明日への旅立ちの巻」をもって、第一部/完となりました。

その後、『月刊コミックトムプラス』に連載された『雲龍奔馬』を挟んで、『風雲児たち・幕末編』がリイド社刊行の月刊誌『COMIC 乱』に掲載されます。平成13年(2001年)7月号から連載が始まり、現在まで続いています。

『風雲児たち』もワイド版としてリイド社から再刊されました。今回の『風雲児たち~蘭学革命篇~』はワイド版第4巻、第5巻に収録されています。

『ワイド版風雲児たち』第4巻


リイド社 平成14年5月30日 初版第一刷発行

帯の推薦文は題字も書いた平田弘史氏です。

 



『ワイド版風雲児たち』第5巻


リイド社 平成14年6月30日 初版第一刷発行

帯の推薦文は夢枕獏氏。「NHKは なぜ これを 大河ドラマにしないのだ。」今回のNHKのドラマ化により、希望は一部ですが、実現されたことになりますね。

 



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