今週のカバー写真

　北岡神社（熊本市西区春日１丁目）の北側、社領飛地にひっそりと鎮座する「清原神社」。平安時代中期の名高い歌人であり肥後の名国司でもあった清原元輔（きよはらのもとすけ）を祀った神社である。そして元輔は、かの清少納言の父親でもある。
　この「清原神社」の小さな祠の中に納められた四体の座像。冠を被って笏を持つのが元輔だろうが、あとの三人はだれ？一人は肥後への赴任に伴った妻の周防命婦だと思われるが、子供は幼い頃の清少納言か？しかし、元輔の肥後国司時代、清少納言は既に成人している。そしてもう一人は、元輔と交流があったという伝説が残る檜垣嫗だろうか。謎である。

祠の中の四体の座像


清原神社