カバー写真だけでは、いったいこれはナニ?とお思いだろうが、実はこれ、「九曜紋」をかたどった竹灯籠である。その正体が下の写真。灯り用の穴をくりぬき、円形になるように切りとった竹筒を束ねている。「九曜紋」とは熊本藩の藩主だった細川氏の家紋で、「細川九曜」とか「離れ九曜」などとも呼ばれる。細川氏は寛永9年(1632)から明治2年(1869)の版籍奉還まで二百数十年にわたり、肥後五十四万石をおさめた。「九曜紋」は真ん中の大きい円が太陽を表し、まわりの八つの小さい円が太陽系の惑星を表している。「九曜紋」の竹灯籠越しに見る細川氏の居城、熊本城が3年前の熊本地震以来初めて特別公開が行われている。
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細川九曜紋をかたどった竹灯籠
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暗くなるとこう見えます。
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細川九曜紋をかたどった竹灯籠
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暗くなるとこう見えます。