徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

寺社めぐり(4)

2021-05-26 19:56:17 | 熊本
 一昨日の記事ネタ「吉田如雪の明治十年日記」を読んでいくと、度々「山王」が出てくる。熊本県内には多くの山王系の神社があるが、如雪が言っているのはここ「井芹日枝神社(いせりひえじんじゃ)」のこと。天文8年(1539)に近江の日吉大社のご分霊が勧請されたもので祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)。
 如雪は神社の下を流れる井芹川のことを山王川と呼んでいる。参拝するだけでなく、川で涼んだり魚を釣ったりしていたようだ。おそらく周辺住民(氏子)の尊崇を集め、祭りや時季折々のお詣りなどを通じて地域のコミュニティの拠点として住民の生活に密着した存在であったことがうかがえる。
 この神社には何度かお詣りしたことがあるが、「明治十年日記」を読んであらためて今日訪れてみた。日枝神社の総本社である大津市坂本の日吉大社は、彦根在勤時代何度か訪れたことがあり、この日枝神社も何か縁があるのかもしれない。


井芹日枝神社


山王橋と神社との間に西環状道路が建設中。


山王社の神使は猿


社領にはクスノキやカシノキやムクノキなどの巨木が繁り、夏は絶好の涼み場所