徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

豪雨のあいまに

2021-08-14 21:06:02 | 熊本
 昼過ぎ、雨がやんだのでこの時とばかり散歩に出た。コースはいつもの熊本城周辺。二の丸広場から慶宅坂辺りまで下りてみると、奉行丸西側の薬研堀が水を満々と湛えた水堀になっていた。普段の空堀しか見ていないのでどこか別の場所のようだ。しばらく水はひかないだろう。
 西大手門の方から加藤神社へ向かった。途中、足を止めてしばらく西出丸の仮設通路から一二三の天守を眺めた。眺めているとどうしても熊本地震前の美しかった風景が目に浮かぶ。あの状態に戻るのは何年先になるだろうと思いながら、4年前の正月、はつ喜月若(くるみ)さんの成人式の日、お母様が傷ついた天守閣を眺めながら「くるみは本当にいい時代に育った…」と、しみじみとおっしゃったことを思い出した。それは僕自身にも言えることで、美しい熊本城とそのもとで行われた数々のイベントを見ることができたのは、ある意味、奇跡的なことだったように思われ、一生の宝物だなと思えた。


奉行丸・未申櫓(ひつじさるやぐら)下の薬研堀が水堀に


西出丸から見た今日の一二三天守


熊本地震前の一二三天守


一二三天守を背景とした舞台(2015.10)