徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

夏目漱石来熊記念の日

2023-04-12 19:05:16 | 歴史
 明日は、今から127年前の明治29年4月13日、第五高等学校の教師として赴任した夏目漱石が上熊本駅(当時は池田停車場)に降り立った日。
 7年前のこの日、上熊本駅に蒲島熊本県知事や大西熊本市長らも出席して「夏目漱石来熊120年 お帰りなさい漱石祭」が盛大に行われた。漱石記念年の華々しいスタート、となるはずだった。しかし、その翌日、震度7という大地震が熊本を襲った(熊本地震前震)。予定されていた漱石記念年行事の中には中止されたり、内容が変更されたりしたものもあった。そして何よりも、われわれ漱石ファンでさえも「それどころじゃない!」という気分になってしまった。僕も当初は参加を予定していた行事にほとんど参加しなかった。漱石顕彰の拠点でもある「漱石内坪井旧居」は地震による損壊で閉鎖された。漱石先生にはお気の毒なことになった。次にこの行事が行われるのはおそらく来熊140年の2036年になるだろう。はたしてそれまで元気でいられるだろうか。


上熊本駅旧駅舎。駅前ロータリーに漱石像が設置されていた。


夏目漱石記念年の特別仕様トラム。


旧上熊本駅の駅舎が移築された市電上熊本電停を漱石来熊時の池田停車場に見立てて。


蒲島熊本県知事や大西熊本市長らが漱石先生(役者)をお出迎え。


上熊本駅前広場では歓迎セレモニーが行われる。


セレモニーには旧五高生やくまモンも登場。


池田停車場から人力車で京町の新坂を越えた行程を再現。

▼平成8年(1996)には漱石来熊100年を記念して「’96くまもと漱石博」が行われた。

「’96くまもと漱石博記念誌」より