徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

花魁道中のはなし。

2025-02-26 21:56:15 | 歴史
 大河ドラマ「べらぼう」の中でも目玉シーンのひとつが花魁道中。
 まずはその撮影シーンをご覧ください。
 ※下の画像をクリックするとInstagramの動画に飛びます。



 NHK大河ドラマの舞台が吉原遊郭であることについては賛否さまざまなご意見があるようです。
 熊本でも春秋のお祭りには「花魁道中」が行われていますが、遊女を主役とするイベントには苦情も多かったようで、運営スタッフの方の悩みをお聞きしたこともあります。最近は各地のお祭りで行われているようですが、華やかなムードを盛り上げるのには格好のイベントになっているようです。
 熊本では、昭和10年(1935)の「新興熊本大博覧会」の際に、二本木遊郭で実際に花魁道中が行われた記録が残っていますが、まもなく戦時体制に入ろうかという時期なので、これが熊本最後のホンモノの花魁道中だったのかもしれません。
 イベントとしての「くまもと花魁道中」のキーワードは「地」。花魁始め振袖新造、禿に至るまで出演者はすべて「地髪」。そしてナマの「地」の演奏(唄・三味線・囃子)が雰囲気を盛り上げます。せっかくやるならできるだけホンモノに近づけようという考え方です。


熊本城城彩苑での「くまもと花魁道中」